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未必のマクベス ハヤカワ・ミステリワールド

早瀬耕

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152094803
ISBN 10 : 415209480X
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
早瀬耕 ,  

Content Description

IT企業ジェイ・プロトコルの中井優一は、東南アジアを中心に交通系ICカードの販売に携わっていた。同僚の伴浩輔とともにバンコクでの商談を成功させた優一は、澳門の娼婦から予言めいた言葉を告げられる―「あなたは、王として旅を続けなくてはならない」。やがて香港法人の代表取締役として出向を命じられた優一だったが、そこには底知れぬ陥穽が待ち受けていた。異色の犯罪小説にして恋愛小説。伝説のデビュー作『グリフォンズ・ガーデン』から22年―運命と犯罪と恋についての長篇第2作。

【著者紹介】
早瀬耕 : 1967年東京生まれ。一橋大学商学部経営学科卒業。1992年、『グリフォンズ・ガーデン』(早川書房刊)で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • hiace9000

    ダンディでどんどん「喰えない男」化する主人公が醸すのは酒と煙草とカジノと闇犯罪というハードボイルドテイスト。香港・澳門の異国情緒フレーバーたっぷりの企業犯罪小説かと思いきや根底には純愛系のエッセンスがあったりと、読み手として感情操作がなかなか追いつかず、「え、そこまだ引きずってるの?」や「そんな冷徹でいられます?」と密かにツッコミ入れてしまう読中のわたしでした。確かに面白い構成&展開のはず―なのに、あえて『マクベス』を持ってきたのは、単にそれに絡めた洒落たタイトルにしたかっただけなのでは?と、疑念が…。

  • えんちゃん

    久々に寝食忘れて一気読み。しばし放心状態。凄かった。海外赴任のIT企業サラリーマンが知らぬ間に足を踏み入れていた闇の世界。謎の株券、不正資金流出、海外犯罪組織、裏世界。香港・澳門を舞台にしたノワールでロマンスでサスペンス。マクベスをなぞるような悲劇の行方は。誰もが怪しくて心臓に悪いけど、とても面白かった。

  • だまだまこ

    マクベスの戯曲に誘われるように、どんどん深みに嵌っていく中井。経済の話には疎いため、親会社子会社の微妙な力関係は難しく、更にマクベスも未読で知識不足は痛感しつつも、それも苦にならない程の濃厚な読み応え。もう旅なんて、王なんてやめちゃえば…と何度思ったことか。最悪の想定をしていたため、最後は切ないながらも希望の残る結末で少し安心した。一緒に逃げようと言ってくれた彼女、そして遠いようで近くで見守ってくれていた彼女。2人とも愛情の形は違っていても純愛だったのかなと思う。中井と鍋島の知的なやりとりが素敵だった。

  • クリママ

    香港、澳門などの東南アジアの都市で展開する。オシャレで、なんかカッコイイというのか、それが作者にとってはフツーのことなのか。このままこのボリュームを進んでいくのか…と思っていたら、思わぬ出来事からの急展開にのめり込む。まさか上場企業が、一介の会社員なのに、なんでコーラじゃなくてダイエットコークなんだ、どうしてマクベスから逃れられないの… 先が知りたくて、でも、ページが残り少なくなっていくのがさびしい、誰が敵なの味方なのか気の抜けないサスペンス、切ないラブストーリー。最ごの場面がよみがえり、胸震える読後。

  • pohcho

    出張帰り、着陸地変更のため立ち寄った澳門のカジノで大金を手にし、娼婦から予言を告げられた中井。「あなたは、王になって、旅に出なくてはならない」戯曲「マクベス」をなぞる、長い長い旅のような物語。暗号の話などは正直よくわからなかったけど、アジアの混沌とした雰囲気、美味しそうな料理とお酒(アフリカンチキンとキューバリブレ!)儚い恋の話がよかった。何度も村上(春樹)さんを彷彿とさせた。こんな会社あるわけないと思うけど(笑)、敵と味方の区別がつかない手に汗握る展開も楽しめた。二人の女性が出会うラストシーンが好き。

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