夜のピクニック 新潮文庫

恩田陸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101234175
ISBN 10 : 4101234175
フォーマット
出版社
発行年月
2006年09月
日本
追加情報
:
16cm,455p

内容詳細

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために―。学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。

【著者紹介】
恩田陸 : 1964(昭和39)年、宮城県生れ。早稲田大学卒。’92(平成4)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞を、’06年『ユージニア』で日本推理作家協会賞をそれぞれ受賞した。ホラー、SF、ミステリーなど、さまざまなタイプの小説で才能を発揮している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

総合評価

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同じような経験をしたことがあるので、夏に...

投稿日:2021/07/26 (月)

同じような経験をしたことがあるので、夏になるとついつい読みたくなります。学生時代を思い出すのにもオススメの1冊ですが、学生さんたちにも是非読んでほしいです。

stelle さん | 東京都 | 不明

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映画化された作品。たった一つの夜の行事を...

投稿日:2021/06/18 (金)

映画化された作品。たった一つの夜の行事をこの分量まで膨らませられたのはすごい。読んでみたら、あなたも青春の懐かしい気持ちを思い出すことでしょう。

sissy さん | 不明 | 不明

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高校を卒業して、みんなそれぞれバラバラに...

投稿日:2021/04/22 (木)

高校を卒業して、みんなそれぞれバラバラになっても、あの日、同じ道を延々と歩き続けた経験を共有している…、という想い出が、きっと大人になってからふとした瞬間にジンと蘇ってくるのだろうなと思いました。

さやか さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    毎年、秋に行われる「歩行祭」。朝8時に出発して翌朝の8時まで歩き通す、慣例行事。物語はその1日だけを描く。プロットの核になるのは、物語の語り手でもある融と貴子が共に抱える葛藤とその解決だ。まだ何者でもない高校生であることから訣別しようとする時のこの想いは、読者の郷愁を誘うだろう。たとえ、その先の現実が平板なものであったとしても。また、時間と空間の集約性と、登場人物の性格造形の役割は、本編に演劇的な効果を与えている。いわゆる「キャラ立ち」が、くっきりと明瞭なのだが、それはまたこの小説の最大の欠点でもあった。

  • パトラッシュ さん

    殺人も戦争も恋愛も描かれず、憎悪も恐怖も性愛も出てこない。徹夜で80`を歩き通す高校の奇祭を描くだけで、今ここだけにある青春の姿が鮮烈に浮かび上がるとは。主人公の融と貴子をはじめ登場人物は全員が内心に秘密や屈託を抱えながら、ひたすら歩き続ける中でそんなのが馬鹿らしくなっていく。同じ道を歩いて語り合い昔を思い出し意外なことを知って、運動会や体育祭などよりも友情や仲間意識を育んでいく。多くのキャラが様々な経験や記憶を話していく中で、読者は「あの時の自分はこうだった」と思えるものに出会って若き日々を重ねるのだ。

  • あきら さん

    こんなイベントがあったら楽しかっただろうなー。歩きながらでないと話せないことや、歩きながらだと話しやすいことって結構ある。 恩田さんは「蜜蜂と遠雷」もそうでしたが、有限の設定での物語を描くのが本当に上手いと思います。

  • ehirano1 さん

    読んでる最中何度も高校時代がフラッシュバックしてました。 本書は青春小説ですが、こういう本こそ我々大人に”忘れていた何か”を思い出させてくれるのではないでしょうか。良書そしてお薦めです。

  • mura_海竜 さん

    恩田陸さん初読み。この様な作品は元気が出て良い。前に前に進む。物語はひたすら歩く毎年恒例の「北高鍛錬歩行祭」。作家さんは皆、自分が表せないことをいとも簡単に表現してしまう。自分が小さい子供のよう。恩田さんには特にそのことを実感させられた。私自身、仕事が忙しく、毎日遅くて疲れている。物語を読んでいると生徒が「疲れた」と言う度に「若いんだから」と思うことで、いつの間にか疲れも少なくなっている。消極的になった時や疲れた時に読むと、元気になれる。最後の所、運命の二人だけの会話は、終始、温かい雰囲気に包まれていた。

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人物・団体紹介

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恩田陸

1964年、宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞と本屋大賞、06年『ユージニア』で日本推理作家協会賞、07年『中庭の出来事』で山本周五郎賞、17年『蜜蜂と遠雷』で直木三十五賞と二度目の本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲

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