牛頭天王と蘇民将来伝説 消された異神たち

川村湊

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784861828485
ISBN 10 : 4861828481
フォーマット
出版社
発行年月
2021年03月
日本
追加情報
:
416p;20

内容詳細

「疫病退散」の霊験ゆえに今も各地に伝わる民間信仰=蘇民将来の子孫とは。近代天皇制下に圧殺された牛頭天王の由来をたどり日本人の魂の源泉を探る。第59回「読売文学賞受賞」の秀作を新訂増補!

目次 : 蘇民将来のお守り/ 第1部 備後から京都へ(「祇園」へ通う道/ 蘇民将来はどこから来たか/ 婆梨采女とは誰か/ 牛頭天王の変遷)/ 第2部 伊勢から津島へ(伊勢と蘇民の森/ 津島天王社とその祭)/ 第3部 近江から物部村へ(牛尾山曼荼羅/ 八王子神群像/ 物部村の陰陽師たち)/ 第4部 みちのくの蘇民たち(蘇民祭と妙見信仰/ 摩多羅神の夜/ 悪路王の末裔たち)/ 補遺 江戸の牛頭天王

【著者紹介】
川村湊 : 1951年、北海道生まれ。1982〜86年、韓国釜山の東亜大学で日本語・日本文学を教える。元法政大学国際文化学部教授。文芸評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 初美マリン さん

    伊勢の蘇民の森松下神社を訪ねたことがある。あまりに小さくておどろいたが理由がわかった。八坂神社の名前を変え神仏分離というのは過去の歴史をわからなくするものだ。

  • ∃.狂茶党 さん

    いまひとつドライブ感がないというか、置いてかれるというか。 川村は、「クー・リトル・リトル神話」って表記を用いる。 『ク・リトル・リトル神話体系』ってシリーズがでているが、版元とタイアップ記事を載せた雑誌『ムー』などを別にすれば、ほぼ用いられない表記。元々、ク・リトル・リトルと読むこと自体困難なんで、なおのこと。なぜクーなのか。 こちらが知らない隙間を埋めるようなところもあり。 中世の神話的世界、道教的宇宙観とも相通じるようなそれは、その他の関連書物を巡っていくと、また違った感じがするのではないか。

  • Fumitaka さん

    昔『朝霧の巫女事典』で知った、時にスサノオと同一視される牛頭天王について記述。密教や朝鮮半島、インドなど複数の起源を持つ神格が日本で受容されていく様子を考察し、様々な文化が混淆する「神社神道以前」(p. 200)の世界が浮かび上がる。考えてみれば同じ日本でも文化や感覚がまったく異なる地域というのは現在もある訳で、全国規模の「均一性」が存在する方が不自然かもしれない。ただ本の中で扱われる主題は必ずしも「時系列順」に並んでおらず、自分には一読で完全に把握できない部分もあった。読み返させていただきます。

  • isbm さん

    ★★☆

  • momen さん

    日本各地に信仰や伝承がある謎の神・牛頭天王。日本各地の神社仏閣や民間信仰を探り、そのルーツや変遷を紐解く。朝鮮から東北まで広い地域に伝わった牛頭天王は、それぞれがローカル信仰と混ざり合ったり時の権力に揉まれたりして変化し、水神から病気治癒まで無数のバージョンを作り上げた。狭い日本国内だけでも様々な人々のコミュニティがあり、それぞれの要求に応じて信仰が細かく変化成長していったことを感じさせる。実際に牛頭天王や関連神が祀られている場所に訪れたエッセイ的な記述も多く、ちょっとした旅行記のようにも読める。

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人物・団体紹介

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川村湊

1951年、北海道生まれ。文芸評論家。法政大学名誉教授。1982〜86年、釜山の東亜大学で日本語・日本文学を教える。著書に、『南洋・樺太の日本文学』(平林たい子文学賞)、『補陀落』(伊藤整文学賞)『牛頭天王と蘇民将来伝説』(読売文学賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの

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