ローマ人の物語 15 パクス・ロマーナ 新潮文庫

塩野七生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101181653
ISBN 10 : 4101181659
フォーマット
出版社
発行年月
2004年11月
日本
追加情報
:
16cm,210p

商品説明

天才の遺志を継いだ男による、孤高にして緻密な政治ドラマ。
「帝政」の名を口にせず、しかし着実に帝政をローマに浸透させていくアウグストゥス。彼の頭にあったのは、広大な版図に平和をもたらすためのリーダーシップの確立だった。市民や元老院からの支持を背景に、アウグストゥスは綱紀粛正や軍事力の再編成などに次々と取り組む。アグリッパ、マエケナスという腹心にも恵まれ、以後約200年もの間続く「パクス・ロマーナ」の枠組みが形作られていくのであった。

内容詳細

「帝政」の名を口にせず、しかし着実に帝政をローマに浸透させていくアウグストゥス。彼の頭にあったのは、広大な版図に平和をもたらすためのリーダーシップの確立だった。市民や元老院からの支持を背景に、アウグストゥスは綱紀粛正や軍事力の再編成などに次次と取り組む。アグリッパ、マエケナスという腹心にも恵まれ、以後約200年もの間続く「パクス・ロマーナ」の枠組みが形作られていくのであった。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    マキアヴェッリは言った。「カエサルが殺されずに人生をまっとうしていたとしたら、彼の政策はあのままでは進んではいなかったであろう」。さすれば、あの時期にカエサルが殺され、アウグストゥスにバトンタッチしたことは、ローマの発展にはプラスであったのだろう。カエサルはカエサルのままで、アウグストゥスのようであることはできない。もっとも、稀代の天才カエサルは我々凡人には先が全く読めないのだけれど。この巻では、アグリッパを副官に選んだカエサルの慧眼、そして生涯にわたってそれを見事に全うしたアグリッパの存在がが光る。

  • ehirano1 さん

    「ユリウス姦通罪・婚外交渉罪法」と「ユリウス正式婚姻法」を以って少子化対策するとは・・・、いやはや心底驚きました。しかし能く読んでみるとなるほどうまいなぁ、となってしまいます。

  • レアル さん

    共和政体であると見せかけながら帝政を確立していこうとしているアウグストゥス。大切な人、信頼できる人を亡くし、後継者に悩みながら「ローマの平和」を意味するパクス・ロマーナの実現を目指している。アウグストゥスとティベリウスとの確執が特に面白かったし、この時代に少子化対策、軍事再編成、税制改革とこの時代に次々と政策に打ち込んでいる凄さ!天晴れ!

  • ハイク さん

    アウグストゥスには二人の補佐役がいた。アグリッパは軍事方面であり、マエケナスは外交であった。この補佐役が十二分に働いた。アウグストゥスはようやく国家が安定してきたので、今後を見据えてのローマ帝国の基礎固めである。軍事 改革は広い領土を防衛する為非常に重要な改革であった。まず軍の定員は財源から考えて15万人が精一杯であつた。その代り補助兵の制度を作り補った。税制改革も行った。ローマ市民と非ローマとに分け、また間接税として贅沢税として税金を集めた。こうしてパクス・ロマーナの基礎固めを行なったのである。

  • ケイ さん

    ここまでは、外敵との闘いや内部での権力争いで起こった戦争の話が続いたが、この巻はアウグストュスが行った内政改革や、彼の右腕のアグリッパが行った軍事の整備についての記述がほとんどで、些か読むスピードがダウンしてしまった。やはり、国を治める者は国に足をしっかりと付けていなくてはいけないのだろうか。南仏のポンデュガールがアグリッパによるものと知って感動した。あんな立派なものを紀元前に作っていたとは!

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人物・団体紹介

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塩野七生

1937年7月7日、東京生れ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。’68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。’82年、『海の都の

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