ギリシア人の物語 1 民主政のはじまり 新潮文庫

塩野七生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101181127
ISBN 10 : 4101181128
フォーマット
出版社
発行年月
2023年07月
日本
追加情報
:
580p;16

内容詳細

古代ギリシアで民主政はいかにして生まれ、いかに有効活用され、見事に機能したのか?なぜ現代まで脈々と続く哲学や科学、芸術の起源となることができたのか?そこには数少ない市民で強大な帝国ペルシアと対峙しなければならない、苛酷な状況があった―。ギリシア人なくしてローマ人なし。「ローマ人の物語」以前の世界を描き、現代の民主主義の意義までを問う著者最後の歴史長編全四巻。

目次 : 第1章 ギリシア人て、誰?(オリンピック/ 神々の世界 ほか)/ 第2章 それぞれの国づくり(スパルタ―リクルゴス「憲法」/ アテネ―ソロンの改革 ほか)/ 第3章 侵略者ペルシアに抗して(ペルシア帝国/ 第一次ペルシア戦役 ほか)/ 第4章 ペルシア戦役以降(アテネ・ピレウス一体化/ スパルタの若き将軍 ほか)

【著者紹介】
塩野七生 : 1937年7月7日、東京生れ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。’68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。’82年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。’83年、菊池寛賞。’92年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくむ(2006年に完結)。’93年、『ローマ人の物語1』により新潮学芸賞。’99年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。’07年、文化功労者に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    この本も単行本で読んでの再読です。「ローマ人の物語」はこの本の3分の1くらいの薄さでしたが、今回はページ数も多く、カラー写真などもついています。教科書に掲載されている人物以外の名前はすっかり忘れていますが、やはりペルシャ戦役のところは非常に面白く読めました。とくに戦陣の配置図などは結構興味深い感じです。

  • tamami さん

    古代ギリシアといえば、都市国家、直接民主制等の名称と共に出て来た国との印象が強かったが、今回、塩野さんの華麗な筆裁きで読む彼の国の歴史は、わが国の縄文時代が終焉に向かう頃に、リクルゴス、ソロンといった個人名で詳細に語られ、彼我の大きな違いを意識する。後半ペルシャとの長年に渡る戦役について記された部分は、二千年の昔のこととは思えない具体性に富み、大いに心躍らされる。古代ギリシアの民主制と言われるが、ペルシャ戦での勝利の経緯を見れば、政治家個人の資質が最高度に発揮された独裁政治であったとも言えるのではないか。

  • 読特 さん

    塩野七生さん最後の歴史長編が待望の文庫化。第一巻は民主政の始まり。リクルゴス憲法をどこまでも遵守するスパルタ。ソロン、ペイシストラトス、クレイステネスと適宜改革が行われるアテネ。ペルシア戦役。対照的な両国が協力する。テミストクレスの深謀遠慮。数年後を構想しての海軍強化。予想は的中し、サラミスの海戦を勝利に導きギリシアを救う。凡将は先例に基づく想定内でしか戦術を立てない。名将は想定外のあらゆる事態も考慮する。現代日本に名将はいなかった。原発事故。想定外は言い訳にならない。凡将以下に政治を委ねてはいけない。

  • piro さん

    かつて世界史の授業で学んだ覚えがある人名・地名・単語の数々。すっかり忘れていたので良い復習になると共に、授業では学んだ覚えのない当時の人々の思考・感情までもが生き生きと描かれ、とても興味深い一冊でした。特に有名なサラミスの海戦の中心人物・テミストクレスの生き様は、まさに波瀾万丈で面白い。先を見据える力、人の思考を推察する力に秀で、かつ実行力を持った熟慮の人という印象。当時の民主政を上手く活用した天才的な人物です。スパルタとアテネの関係性や、ペルシア戦役の展開も改めて良くわかりました。

  • ヨーイチ さん

    久しぶりの塩野さん。文庫化なのに次が未だ出ていない。西洋の大問屋ギリシャ文明だけど知っているつもりでそうでは無かった事が結構あったなぁ。あんな昔の事なのに、よくぞ記録が残っているものだ。まぁ研究にも年季が入っているわけで。早く次が出ないかなぁ。

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塩野七生

1937年7月7日、東京生れ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。’68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。’82年、『海の都の

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