明治開化 安吾捕物帖 角川文庫

坂口安吾

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041100219
ISBN 10 : 4041100216
フォーマット
出版社
発行年月
2008年06月
日本
追加情報
:
15cm,404p

内容詳細

文明開化の明治新世相のなかで、次々と起きる謎の奇怪な事件。それにのぞむは、赤坂氷川町の隠宅で自適の日々を送る、幕末の英傑、勝海舟。彼の名(迷?)推理にほだされつつ、事件解決に活躍する紳士探偵、結城新十郎。そして勝手に首を突っ込んでくる、個性様々な仲間たち。独特のユーモアと毒舌のなかに文明批評のわざをピリリときかせながら、卓抜な推理的構成で捕物帖の面白さを堪能させる、安吾の傑作エンタテインメント。

【著者紹介】
坂口安吾 : 1906年(明治39年)、新潟生まれ。東洋大学印度哲学倫理学科卒業。46年に発表した「堕落論」が反響を呼び、続く「白痴」によって太宰治、織田作之助らとともに新文学の旗手として文壇に特異な地位を築く。55年、脳出血により48歳で急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • GaGa さん

    退屈しのぎに推理をしながら読んでほしいと「作者の口上」で坂口安吾氏は述べている。これは今でいうテレビドラマ感覚で読むと面白い。というか、そのまま「古畑任三郎」みたい(笑)途中で挿入される勝海舟のがっくり推理も楽しめる。個人的にお気に入りは「密室大犯罪」「万引き一家」「血を見る真珠」。ただ、これ創元推理文庫から出ていた日本探偵小説全集の坂口安吾の巻にすべて収録されていた。ということは再読。でもあまり覚えていなかったからまあ、いいか(^_^;)

  • シ也 さん

    「大学入ったし、教養つけるべ」と言う事で買い込んだ数々の作品の中から、アニメになったと聞いて前から気になっていた本作をイベントもあってチョイス。舞台は一新を迎えた明治の日本ではあるが、戦後がどことなく風刺されているのが特に興味深い。基本的に短編ではあるがキャラクターが多いので、そこが少し難点。タイトルこそ「捕物帖」だが、捕物よりも謎解きに重点が置かれているのでミステリ好きでも楽しめる。ただ動機が分からずじまいの物もあるので、それが嫌いな人にはキツいかも

  • 歩月るな さん

    『読者への口上』が天才的過ぎる。それはネタバレというものでは? と思いきや、失敗するのはもう解りきった事なのでどうという事もなく、むしろ毎回きっちり50頁弱の短編が綺麗に構成を違える事無く八編入ってるだけでなかなか驚異的。面白過ぎる。語り手の語りもまったくもって痛快で、いや面白い。『血を見る真珠』などまさに海洋冒険浪漫でいつ事件が起こるのかと。まだ読んでいないけど、これで満足せずに是非とも続編を手にとって貰いたくなってくる。『続』の方は、刊行されて日が浅いからなのか、まだあまり読まれていないようですね。

  • geshi さん

    捕物帖としてより文明開化の時代を舞台とした物語要素のほうが大きくなっていて、謎解きの感じは薄め。とはいえ、紳士探偵・新十郎に一泡吹かせたい虎之助が勝海舟に相談するも、その推理がことごとく外れ、勝の負け惜しみにあっさり乗せられてしまうユーモラスなテンプレートが楽しい。舞踏会・真珠養殖・江戸からの因習、明治の時代背景を活かした舞台設定は面白いから、物語として読めちゃう確かな筆。中でも『万引一家』は是枝監督の作品が想起されつつ、カモフラージュが巧みに仕掛けられていて良かった。

  • 瀧ながれ さん

    短編集。謎を持ち込まれた勝海舟が、ナイフで自らの肌を切って悪血(てなんなの)を流しながら推理するという状況が、想像するだに異常だと思うんだけど、初出の時代はこれでよかったんですかねえ?怖くないです? 短編なんだけどどれも登場人物が多くて、展開をきちんと掴むのがなかなか大変でした。キャラクターも地の文も、江戸っ子らしいべらんめえで、そのリズムが心地よかったです。

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坂口安吾

1906年(明治39年)、新潟生まれ。東洋大学印度哲学倫理学科卒業。46年に発表した「堕落論」が反響を呼び、続く「白痴」によって太宰治、織田作之助らとともに新文学の旗手として文壇に特異な地位を築く。55年、脳出血により48歳で急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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