5つの神秘的な歌〜イギリスの宗教合唱曲集　ジェレミー・バックハウス、ヴァサーリ・シンガーズ、ロデリック・ウィリアムズ、他

5つの神秘的な歌〜イギリスの宗教合唱曲集

2022年10月に生誕150年を迎えるヴォーン・ウィリアムズを記念するアルバム。名バリトン、ロデリック・ウィリアムズを独唱者に迎えた『5つの神秘的な歌』をはじめとした宗教的合唱曲を中心に、19世紀から20世紀初頭の英国教会音楽を組み合わせることで、ヴォーン・ウィリアムズからスタンフォード、エルガー、ハウエルズなど近代英国の作曲家たちのインスピレーションの源を探っていきます。
　彼らの多くが作品のテキストとして用いたのは、格調高い英語で綴られた1611年出版の「欽定訳聖書」であり、ヴォーン・ウィリアムズも「英国人の誰もが忘れようもないほど心に刻まれた言葉」として大切にしていたもの。20世紀半ばに誤訳の訂正を兼ねて現代的な言語で出版するという動きがあった際には、彼は落胆の思いを手紙にして友人に送ったほどでした。他の作曲家の作品も、繊細に紡がれた旋律と言葉への感性で、英国合唱作品ならではの表現が生み出されています。エルガーの名曲『ニムロッド』が無伴奏合唱にアレンジされた『永遠の光』も荘厳な美しさが耳に残ります。（輸入元情報）

【収録情報】
1. ヴォーン・ウィリアムズ：手を打ち鳴らせ（合唱とオルガン版）
2. エルガー：永遠の光（原曲：エニグマ変奏曲 Op.36〜第9変奏『ニムロッド』）（J.キャメロン合唱編）
3. ホルスト：2つの詩篇〜詩篇 第148篇『Lord, Who hast made us for thine own』（M.フォード合唱とオルガン編）
4. ダーク：おお喜ばしき光よ Op.38-2
5. ハウエルズ：4つのアンセム〜第3番『鹿が谷川を慕いあえぐように』
6. エルガー：詩篇 第29篇『主に帰せよ』 Op.74（合唱とオルガン版）
7. ウェズリー：わたしの咎をことごとく洗い
8. ヴォーン・ウィリアムズ：味わい、見よ
9. ウェズリー：主なる神に祝福あれ
10. スタンフォード：聖書の歌 Op.113〜第6曲『知恵の歌』（合唱とオルガン版）
11. ハドリー：わが愛する者語りて（合唱とオルガン版）
12. ヴォーン・ウィリアムズ：5つの神秘的な歌（M.フォードによる声、合唱とオルガン編）
　復活祭
　私は花を用意した
　愛はようこそと言った
　使命
　アンティフォン

　ロデリック・ウィリアムズ（バリトン：12）
　ジュリア・スミス（ソプラノ：5-7）
　エリザベス・リム（ソプラノ：8,9）
　レイチェル・リム（ソプラノ：8）
　ケイト・ジャーカ（ソプラノ：8）
　マーティン・フォード（オルガン：1,3,5-12）
　ヴァサーリ・シンガーズ
　ジェレミー・バックハウス（指揮）

　録音時期：2021年10月17,22-24日
　録音場所：Tonbridge School Chapel, Kent, UK
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）