森の思想 南方熊楠コレクション 河出文庫

南方熊楠

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309420653
ISBN 10 : 4309420656
フォーマット
出版社
発行年月
2015年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15

内容詳細

生命の秘密をにぎるマンダラの中心部へと、熊楠を導いたもの―粘菌と森。植物学論文、南方二書、そして神社と森を無残に破壊した神社合祀令に反対する意見書などより、熊楠が見た生命の本質を追う。東アジア的な生命論から出発して未踏のエコロジー思想の存在を予告した熊楠は、いまなお私たちの前方を歩んでいる。

目次 : 第1部 謎としての生命―植物学論文集成(フィラデルフィアの顕微鏡/ 粘菌、動植物いずれともつかぬ奇態の生物/ 粘菌の神秘/ 粘菌の形態学/ 粘菌の複合 ほか)/ 第2部 森と政治(菌類学より見たる田辺及台場公園保存論/ 南方二書(松村任三宛書簡)/ 神社合祀に関する意見(白井光太郎宛書簡))

【著者紹介】
南方熊楠 : 1867‐1941年。和歌山生まれ。博物学者、生物学者、民俗学者。大学予備門中退後、米英に留学、大英博物館に籍を置く。帰国後、田辺で粘菌の採取研究や民俗学に力を注いだ。博覧強記の人として知られる

中沢新一 : 1950年、山梨県生まれ。明治大学野生の科学研究所所長。思想家、人類学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • やいっち さん

    世界的な粘菌研究者の本。森の誰もが気づかない場所にも、数知れない粘菌や植物たちが生息している。森を大事にする彼は、明治維新の廃仏毀釈や神社合祀で、数々の神社が統廃合され、村の鎮守様が消されていったことに怒りの声を上げた。神社がなくなったことで、村の歴史も、村民が集まる中心点も消失する。村が消えていく。何処かから風来坊のような連中が新しい神社の神主になり、鎮守の木々を伐採し、森や山を売り払ってカネにする。明治維新の負の歴史も認識すべきだろう。エコロジーなる理念の先駆者なのだ。

  • roughfractus02 さん

    移動する単細胞のアメーバ、多核性の変形体、胞子を作る子実体の3期を経て動物から植物にカテゴリーを変えて生きる粘菌を観察し続けた著者は、森に入りその生態を細部から形成されるダイナミックな宇宙としてその特異な文体で記したのだろう。著者はキノコやバクテリアのような菌類と粘菌の関係や菌類と動植物の関係から成る森の複雑な生態を構想し、そこでの生は一つの静止状態となり、死は一つの変容となる。科学的観察が御伽噺や猥談にもなるその文体も、主語や述語を固定せずに入れ替わり続ける。本書は植物学論文と神社合祀問題の書簡を収録。

  • 記憶喪失した男 さん

    特に今読んで面白いものもないが、これで南方熊楠コレクションを全五冊読破した。

  • itsumiKshi さん

    何年か越しにやっと読了。 面白いけど難しい過ぎる。難しすぎるけど面白い。 最初の解説がなかったら、最後まで「わけわからん」だったと思う。

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南方熊楠

1867年、紀伊国(現在の和歌山県)に生まれ、1941年に同地にて没する。在野の民俗学者、博物学者、生物学者として知られる

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