読書で離婚を考えた。 幻冬舎文庫

円城塔

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344429437
ISBN 10 : 4344429435
フォーマット
出版社
発行年月
2020年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
373p;16

内容詳細

夫婦で本を勧めあい、感想を交換すれば、相互理解が進み、仲良くなれるはずだった。なのに、『羆嵐』『VOWやもん!』『クージョ』『台所のおと』『黄昏流星群』と、妻と夫が交互に本を紹介する読書リレーは、どんどん雰囲気が険悪に。相手の意図がわからず、慣れない本に右往左往、レビューに四苦八苦。作家夫妻にしかできない画期的読書案内。

目次 : 読みますか?読みませんか?/ クマと生きる―課題図書『羆嵐』吉村昭/ 大阪良いとこ一度はおいで―課題図書「熊が火を発見する」テリー・ビッスン/ まだ間抜けじゃない―課題図書『VOWやもん!』吉村智樹と仲間たち/ 人生は読めない―課題図書「ボビー・コンロイ、死者の国より帰る」ジョー・ヒル/ 牙をむく獣たち―課題図書『クージョ』スティーヴン・キング/ つらい時は脳内妖精との会話で盛り上がろう―課題図書「〆の忍法帖」山田風太郎/ ダイエットしないダイエット―課題図書『板谷式つまみ食いダイエット』ゲッツ板谷/ ホテル・カリフォルニアからコンニチハ―課題図書「台所のおと」幸田文/ ハウ・ノウ・ノウハウ―課題図書『小説講座 売れる作家の全技術』大沢在昌〔ほか〕

【著者紹介】
円城塔 : 1972年北海道生まれ。東京大学大学院博士課程修了。2007年、「オブ・ザ・ベースボール」『Self‐Reference ENGINE』でデビュー。『道化師の蝶』で芥川龍之介賞受賞。『文字渦』で川端康成文学賞、日本SF大賞受賞

田辺青蛙 : 1982年大阪府生まれ。オークランド工科大学卒業。2006年、第四回ビーケーワン怪談大賞で佳作となり、『てのひら怪談』に短編が収録される。08年、「生き屏風」で第十五回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • コットン さん

    普通だったら本作の書名だけで判断してスルーしそうですが、そして扉の次には゛これは、夫婦がお互いを理解するために本を勧めあった格闘の軌跡である。゛とホント大げさな表現ですが、円城塔さんと奥様の田辺青蛙さんのリレーエッセイです。円城さんの読ませる作品とは違ってかなり普段着っぽくって面白い。その面白さの原因の大部分は大阪育ちの奥様のサービス精神溢れるボケ役(本人はそんな意識無しか?)とのコンビであるから。結婚パーティーの時に2人して『エヴァンゲリオン』のコスプレをしたなども面白く、多方面の本40冊の紹介もある。

  • かのこ さん

    共に作家である円城塔さん・田辺青蛙さん夫婦が「相互理解」を目指して互いに本を紹介しあうレビューエッセイ。とびきり尖った選書(レシピ本や折り紙アートの本なども登場)が続く中、夫婦の相互理解はちっとも進まないけど笑、小出しにされる夫婦エピソードや自分語りが面白い。ツンツンだけど隠し切れない優しさや愛情が染み出ている円城さんとすこーんとした明るさが気持ちいい田辺さん。分からないところ・敵わないところと、言葉にできない感覚を共有できる、その塩梅が夫婦の重要ポイントなのかなと思った。ラストのイラストがとても可愛い。

  • ましゃ さん

    円城塔(SF・文学作家)、田辺青蛙(ホラー作家)夫妻による夫婦の相互理解を目的とした読書リレー…いや、読書感想文交換日記です。ブックガイドとしてではなく、エッセイとしてとても読みやすく面白かった。2人の性格を要約すると、電波女とクズ男である。お互いの話が噛み合う事が一切ない、むしろお互い話がかなり脱線するのだけど…では、何故2人は結婚したのか。花房観音さんが解説で教えてくれた。『「わかりあえないけど、一緒にいられる」からこそ、夫婦生活を続けられるのだ。』なるほど、夫婦の相互理解なんて二の次でいいんだな。

  • kei-zu さん

    唐沢なをきによる表紙のイラストがずっと気になっていた1冊です。 すれ違う感想と、推薦の思惑。近くにいて遠くにあるのが夫婦ですかね。我が家も言うに及ばずですが。 それぞれの文章にの合間に掲載された双方の突っ込みが楽しい。 最後に明かされる、著者不調の原因である連載中にあった出来事にはびっくり。これだから、小説家は油断なりません(ほめてる)

  • マッピー さん

    読書が趣味と言ったって、読書の趣味が全く同じ人ってまずいないだろう。だから、夫婦だからと言って同じ本を読み、同じ本を好きになる必要はないと思うんだけど(円城塔もそう言っている)、性格・趣味趣向の全く違う夫婦が相互理解を高めるために、読書リレーを始めてみた。読書案内本であるはずなのに、夫婦のあり方が面白くて、実は本についてはあまり記憶に残っていない。まるで歩み寄ることのない「栄螺(さざえ)堂」のような夫婦と円城塔は言うけれど、いいじゃないか栄螺堂。栄螺堂のような夫婦になりたいと、そう思いまいました。

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