検証 平成建築史

内藤廣

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784296102174
ISBN 10 : 4296102176
フォーマット
出版社
発行年月
2019年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
319p;26

内容詳細

バブル崩壊後の30年。「平成」は何を変え、何を積み残したか?とじ込み「建築・社会年表」付き。

目次 : プロローグ 平成前夜(1985‐1988 今の状況は1988年と似ている)/ 1 災害・事件・社会編(1989‐1998 コンピューターはリスクを高めた/ 1999‐2008 暴走し始めたブラックボックス/ 2009‐2019 社会との距離が招いた建築の挫折/ 検証「平成の6大ニュース」)/ 2 建築デザイン編(1989‐1998 ポストモダンは進む方向を誤った/ 1999‐2008 模索のなか「挑戦」が実を結ぶ/ 2009‐2019 弥生的建築の先に見えるもの/ 目利きが選ぶ「平成の10大建築」/ これは知ってもらいたい「私の平成建築10選」)/ エピローグ 建築の未来のために(2019‐ 平成の騒がしさは無駄ではない)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • J さん

    最後のページには、内藤廣が事務所でピラネージの版画”カンプスマルティウス”と写る写真が掲載されている。古代ローマを想像して描かれた膨大かつ細かいドローイング。この本の中で内藤は自身を弥生的な建築家として位置付けているが、彼の美学の中にこの版画があることに驚くと同時に、不思議と納得も出来た。大きくても、プロポーションや構造のある美しさがあるからか。紀尾井清堂がなかったらまた少し見え方は違うだろうが。

  • laili さん

    大好き内藤さん。ということで建築に知見は相変わらず全く無いのに読んでいるだけで面白い。目利きが選ぶ建築ベストも興味深く、いってみたい場所が増えました。豊島美術館は不思議な空間すぎましたがベストに入っていてなるほどです。建築とは生活。そして災害にも直結する。私が長年従事している衣、の世界よりもずっと責任がある業界だな、と。だからこそやりがいがあるかと思いますが2024年、残業問題など、好きであれば長時間労働上等!のような業界的な課題も多く含むようで、引き続き個人的な興味で色々調べたい。

  • Kyo-to-read さん

    印象的なのは、東日本大震災復興において建築家が遠ざけられ、社会との断絶が鮮明になり、敗北として捉えられている箇所。ここに、行政から建築家への信頼関係の欠如がある、という。この点は建築家というより、日本としての文化の貧弱さが暴かれただけだと思う。もっと言うと公共に対する価値評価がこの数十年で退化した、又は価値観が多様化しすぎて、結局は公共心の形成を諦め、私的目線しか持てなくなっている事が根本的問題と思う。国立競技場についても選定側として語っているが、大震災の復興の象徴的役割も担っていたとの理由は意外だった。

  • knyyss さん

    建築界の良心内藤廣が語る平成建築史。豊かな建物が生まれる要素として設計者、施工者の技術力や経験、デザイン力、想像力はもちろん、施主の人となりや建物に対する思いの強さが大事だと思うけど、この本を読むと著者に仕事を依頼したいと俺でも思う。強い思いをかけてみたいと思わせる誠実さがある。現状の建設業界に対する批判に留まらず、未来を見据えた志がある。社会と建築の接点を改めて考えるキッカケとなる素晴らしい本。しっかし、学生の時から刺激を受けるのはいつもこの人の文章なんだよな。根本は変わってないという気づきもあった。

  • kaz さん

    多くのビルの紹介本かと思っていたが、むしろ、まさにタイトルどおり、平成の建築に関する様々な出来事を検証した本。震災、構造計算書偽造、新国立競技場問題、六本木ヒルズ等々、確かにいろいろな事件があった。目利きが選ぶ「平成の10大建築」は、なるほどと思わせられる。知っていたのは、せんだいメディアテーク、金沢21世紀美術館、横浜港大さん橋国際客船ターミナル、京都駅ビル、豊島美術館、東京駅丸の内駅舎といったところか。

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