皿の中に、イタリア 講談社文庫

内田洋子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062935050
ISBN 10 : 4062935058
フォーマット
出版社
発行年月
2016年10月
日本
追加情報
:
384p;15

内容詳細

青空市場で働くカラブリア出身の3兄弟から手に入れた魚で作る料理、サルデーニャ島の女性の羊のチーズとトマトソースの一品…。イタリア歴三十余年の著者が出会った人々と食。そこから立ちのぼる“人生と心模様”を鮮やかに描いた珠玉のエッセイ集。著者の温かな眼差しがとらえた「食べることは、生きること」。

目次 : 金曜日は魚/ ロブスターに釣られて/ 魚へんに弱いと書いて/ 引き立ててこそ名酒/ ひからびても、ソラマメ/ 魚が駄目なら/ されど、水/ 母の味/ 残り物には福がある/ 八月の約束〔ほか〕

【著者紹介】
内田洋子 : 1959年神戸市生まれ。東京外国語大学イタリア語学科卒業。通信社UNO Associates Inc.代表。欧州の報道機関、記者、カメラマンをネットワーク化して、日本のマスメディア向け情報を配信。2011年『ジーノの家』(文春文庫)で日本エッセイスト・クラブ賞、講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ミカママ さん

    内田さん、イタリア、そして「食」ということで、高い期待値をひとつも裏切ることのない作品だった。学生時代からイタリアに渡り、一匹狼で活躍されている彼女がイタリアの懐の奥深くに入り込み、彼らと食を共にする。そこに描かれるのは、星のつくレストランでも、いわゆるグルメでもない。保育園の給食でさえ、プリモ、セコンド、ドルチェのコース形式を取るという食育がされる国、いつかこの本をお供に訪れてみたい。

  • ヴェネツィア さん

    タイトルからすれば、そして内容的にも"食"を基軸として語るイタリアかと思う。それはその通りではあるのだが、実は内田洋子が語っているのは、"人"である。しかも、ここで取り上げられるのはカラブリアやサルディーニアといった辺境の出身者たちが本書の主役だ。イタリア人でさえもよく知らないカラブリア。そして、今はその海岸部が超のつくくらいに高級なリゾートとなっているサルディーニアだが、内陸部は辺境中の辺境だ。彼女がかつて住んでいたリグーリアでさえも。そんな人々が描かれるのだが、彼らはなんとも愛おしい目で描かれている。

  • buchipanda3 さん

    「食べて、暮らす」、イタリアに住む人たちの食事と生活を描いたエッセイ。内田さんの人柄から来るのか、気持ちを豊かにしてくれる話ばかりで面白く読めた。あと魚を豪快に捌くなど料理する姿や食べっぷりにも感服。あの羊のチーズはワオって感じ。地元に根付いた美味しそうな料理の話のみならず、共に食事をする人たちの暮らしぶり、生き方が透けて見えてくる。カラブリア出身の三人兄弟と母親、リグリアのドイツ人家族などそのあるがままのスタイルは個性的で芯を持って生きていると思った。人生って多彩。内田さんの人の繋がりも多彩だなあと。

  • のぶ さん

    内田洋子さんの一連のミラノを中心とした、イタリアが舞台のエッセイ集。今回も流暢な文章で面白いさまざまなエピソードを満喫した。今回はタイトルから捉えられる通り、食べ物やワインに関する話題が多かった。さりげなく食について書いてあるが、日本との食文化の違いについて、かなり掘り下げて描写しているような気がして、驚いたり頷いたり、目からうろこが落ちるような部分も少なくなかった。ガイドブックに載らない、飾らないイタリアを知りたいと思ったら、内田さんの本は必須だろう。

  • アン さん

    イカのトマト煮のパニーニ、魚介類スープのカチュッコ、ラグーソースのタリアテッレ…。登場する料理の材料は自然からの贈り物でもあり、調理する人は工夫と愛情を込めて仕上げます。悲喜交々な人生に寄り添ってくれるのは、食べる事。そして、「何よりのごちそうは、かみ応えのある仲間」。個性的なイタリアの人々との交流を鮮やかに、たおやかに綴る内田洋子さんの魅力が広がる美味なひと皿です。

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内田洋子

1959年神戸市生まれ。東京外国語大学イタリア語学科卒業。通信社ウーノアソシエイツ代表。2011年『ジーノの家 イタリア10景』で「日本エッセイスト・クラブ賞」「講談社エッセイ賞」を受賞。2019年「ウンベルト・アニエッリ記念最優秀ジャーナリスト賞」、2020年「金の籠賞」受賞(本データはこの書籍が

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