映画の構造分析 ハリウッド映画で学べる現代思想 文春文庫

内田樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167801250
ISBN 10 : 4167801256
フォーマット
出版社
発行年月
2011年04月
日本
追加情報
:
16cm,249p

商品説明

『寝ながら学べる構造主義』〈フィルム篇〉!?

『エイリアン』『大脱走』『ゴーストバスターズ』etc. 映画を通じてラカン、フーコーらの難解な術語を分かりやすく説明する、画期的な1冊

内容詳細

この本の目的は、(中略)「みんなが見ている映画を分析することを通じて、ラカンやフーコーやバルトの難解なる術語を分かりやすく説明すること」にあります。『エイリアン』と「フェミニズム」、『大脱走』と「父殺し」、「ヒッチコック」と「ラカン」etc.ハリウッド娯楽大作に隠されたメッセージを読み解く、著者の初期代表作。

目次 : 第1章 映画の構造分析(物語と構造/ テクストとしての映画/ 欠性的徴候/ 抑圧と分析的知性/ 「トラウマ」の物語)/ 第2章 「四人目の会席者」と「第四の壁」/ 第3章 アメリカン・ミソジニー―女性嫌悪の映画史

【著者紹介】
内田樹 : 1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院博士課程中退。2011年3月、神戸女学院大学大学院文学研究科教授を退職。現在は同大学名誉教授。専門はフランス現代思想、映画記号論、武道論。2007年『私家版・ユダヤ文化論』で第6回小林秀雄賞を受賞。『日本辺境論』で新書大賞2010を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • harass さん

    個人的にもう読まなくていいかと思う著者であるが、一応目を通したかったでようやく借りる。2001年ごろの講義を膨らませた長めの論と二つの短いエッセイの三本。ラカンの概念などの実例を映画から見るのだが、いまさらのフロイトの性的象徴を出されると、ハア、とため息がでてしまう。まあほかの部分はなるほどと感じるところもあり、売れる著者の語り口の巧さもわかる。知的好奇心をくすぐる暇つぶしの読み物として良いのではないかと。書かれているように、この種類の映画本はあまり無いのでその価値はあるのは確か。

  • おさむ さん

    一読すると難解ですが、エイリアンや裏窓、大脱走、北北西に進路をとれ、ゴーストバスターズ……などおなじみの映画が出てくると、俄然面白くなりました。漫然と眺めていた画面に、監督のこんな代理表象や心理学的なトリックが含まれていたとは、目からうろこでした。「アメリカの男はアメリカの女が嫌いである」など、知的好奇心をくすぐる表現が多く、内田さんの 「筆技」に今回も舌を巻きました。

  • Gatsby さん

    優れた読み手にかかると、小説は作者が意識した以上のことが解釈されるものだが、映画も同じことが言える。この本で素材にされる映画をすべてよく知っているわけではないが、「現代思想の術語を駆使した映画批評の本」ではなくて、「映画的知識を駆使した現代思想の入門書」であるという本書のコンセプトはよく理解できた。「知る」とは「物語る」ことであり、物語抜きの知は存在しない、という言葉をマーク。人間が思考するということは、「お話を一つ思いつく」ということ… またひとつ賢くなったような気にさせてくれる本であった。

  • たかやん さん

    映画について無性におしゃべりしたくなるときがある。先日『エイリアン』を再鑑賞したときもそう。[@アッシュ(アンドロイド)がリプリーを襲う奇妙な手段(丸めた雑誌を口に押し込む)、A脱出シャトルの不要な積荷]疑問だった二点そのまま、本書では映画の本筋とは関係ない"メタ・テクスト"として解説されるので大変有難い。他に大脱走や北北西に進路を取れ・ゴーストバスターズなども。3章のアメリカへの視座は著者ならでは。西部劇映画に登場する女性のほとんどが娼婦、それが何を意味するのか…好物だけにこれから見方が激変しそう。

  • 蛸 さん

    映画作品を、それがある一義的な意味に収束していくのを妨げるかのような「反-物語的」な「鈍い意味」をもつモチーフに注目して読み解く……と述べている箇所は面白い。けれど、具体的にフロイトの理論を使って『エイリアン』やら『大脱走』やらを分析している箇所は古臭くてかなわない。特になんでもかんでも性的なモチーフとして扱っちゃう批評はぶっちゃけキモイ(実際に『エイリアン』が性的なイメージで充溢した映画とは言え)。やはり物語のレベルでしか映画を語っていない批評は片手落ち感があると思った。

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内田樹

1950年生まれ。思想家、武道家、神戸女学院大学名誉教授、凱風館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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  • 作成者:望月ハルヒさん