昭和史七つの謎と七大事件 戦争、軍隊、官僚、そして日本人 角川新書

保阪正康

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784040823621
ISBN 10 : 4040823621
フォーマット
出版社
発行年月
2020年07月
日本
追加情報
:
368p;18

内容詳細

昭和は、人類史の縮図である。戦争、敗戦、占領、独立。そして指導者、官僚、メディアの腐敗!!責任を取らない指導者と官僚、煽るマスコミに騒ぐ国民の構図は、令和になっても健在だ。ゆえに、昭和史に立ち返る必要がある。五・一五に二・二六事件、太平洋戦争、新憲法制定、60年安保闘争、三島事件、ロッキード事件。昭和史研究の第一人者が、歴史の転機となった戦争と事件を解き明かす!!

目次 : 第1部 太平洋戦争、七つの謎(誰が開戦を決めたのか?/ 戦時下の国民は戦争をどう捉えていたのか?/ 山本五十六はなぜ前線に行って死んだのか?/ なぜ人を武器にする戦術が生まれたのか?/ 日本の軍事指導者たちの廃線の理由/ 誰が終戦を決めたのか?/ もし本土決戦が行われていたらどうなっていたのか?)/ 第2部 日本を変えた昭和史七大事件(五・一五事件のもうひとつの顔/ 青年将校たちの精神と二・二六事件/ 太平洋戦争・「誤謬の東條首相」と閣僚/ 占領初期・日本国憲法制定と日本の官僚たち/ 戦後派世代の生理的嫌悪感と六〇年安保闘争/ 三島事件と戦後社会の不可視空間/ 田中角栄元首相逮捕という政争・ロッキード事件)

【著者紹介】
保阪正康 : 1939(昭和14)年北海道生まれ。現代史研究家、ノンフィクション作家。同志社大学文学部卒。72年『死なう団事件』で作家デビュー。「昭和史を語り継ぐ会」を主宰し、個人誌『昭和史講座』の刊行や一連の昭和史研究で、2004年に第52回菊池寛賞を受賞。18年『ナショナリズムの昭和』(幻戯書房)で第30回和辻哲郎文化賞を受賞。同年には第72回北海道新聞文化賞(学術部門)も受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
昭和という時代は懐かしい、古き良き時代と...

投稿日:2021/04/24 (土)

昭和という時代は懐かしい、古き良き時代として語られることが多い。しかし、驕り高ぶった日本人と言った醜い面も大いに照らし出された時代でもあると感じる。結局、日本人は幾多の失敗を経験しても自ら社会的な反省として教訓にしたことはないのだろう。 この本では戦時における日本社会の異常さ、それが結局全く変わらず引き継がれた昭和史後期という時代史観で7つの時間を核に論じてる。 著者の主張は2020東京オリンピックやコロナ対策にも見られるように、結局令和の時代になっても同じことが言える。その意味でこれは現代的日本人を論じている本でもある。似たような内容の本は多くあるがこの本は新書であるので軽く読みやすくネットで得られるような下らないとるに足らない物事で日本人をキャラクター化し、批判するというような姿勢に陥ることなくまとめられている。

ぽいぽす さん | 神奈川県 | 不明

0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • skunk_c さん

    「七つの謎」の部分は多分再読。「七大事件」は今回初めて読んだ。ジャーナリストで研究者ではない著者の歴史物は、丹念な取材(自身によるインタビューが多く含まれている)をベースに、個人(それも脇役的な人物が多い)に焦点を当てて書かれており、研究書とは異なるリアリティがある。もちろん著者の主観ははっきり出ており(半藤氏同様東条英機嫌いの山本五十六好きとか)、また三島由紀夫の事件についてはかなり時代批評的な要素があり、世代差のためかちょっと違和感もあったが、著者ならではの視点もあり、歴史の視角を広げることができた。

  • パトラッシュ さん

    昭和の軍官僚が暴走したのは、明治以来の日本が国民の質を低下させるばかりの失敗国家だったためなのを明らかにする。江戸時代は武士道で己を律していた日本人だが、近代軍隊の有能な軍人となるべく教育されたはずの士官たちは人間としての修練は積まず、天皇主権という建前で天皇の名の下で無責任に行動する出世第一主義者となってしまった。そんな軍を抑えるべき政治家は226事件以降は追従するだけの存在となり、軍の体現する強さと勝利に国民は喝采を送った。コロナ禍の今日、責任をもって自主自立を貫かねば再び失敗は目に見えているだろう。

  • nori さん

    Nothing new for those who knows history. Especially, part of 日本を変えた昭和史七大事件 can not be read with analysis, because post war incidents in this part is not impressive. I do think destroy Japan by 小泉政権 is much worse than 三島事件 for destiny of Japan.

  • yasu7777 さん

    ★★★☆☆ 練馬2826-159

  • Jun Masuno さん

    最近BSTBSで毎週土曜日に放映される近代史を振り返る番組の先生である保坂さんの作品 彼の思想に基づいて太平洋戦争と、七つの大きな事件が起こった謎に迫る 知らないこともあり、歴史の勉強になりました

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

哲学・歴史・宗教 に関連する商品情報

おすすめの商品