戦争の近現代史 日本人は戦いをやめられるのか 幻冬舎新書

保阪正康

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344987029
ISBN 10 : 4344987020
フォーマット
出版社
発行年月
2023年07月
日本
追加情報
:
224p;18

内容詳細

世界がウクライナ戦争で大きく揺らぎ始めている。再び戦争の時代に戻りそうな端境期にある今だからこそ、歴史から多くを学ぶべきだと主張する著者は、これまで軍指導者や兵士など延べ四千人に取材し、戦争と日本について五十年近く問い続けてきた。なぜ近代日本は戦争に突き進んだのか?戦争を回避する手段はなかったのか?明治・大正と昭和の戦争の違いとは?それらを改めて検証する過程で新たに見えてきたのが、これまでの「戦争論」を見直す必要性である。本書では、日本近現代の戦争の歴史から、次代の日本のあるべき姿を提言する。

目次 : プロローグ 新しい時代が始まる/ 第1章 「明治時代」と二つの戦争/ 第2章 「大正時代」と第一次世界大戦/ 第3章 「太平洋戦争」での崩壊/ 第4章 継承の原点としての「昭和後期」/ 第5章 「平成」という時代の姿勢/ 第6章 「令和」からの新しい視点/ 第7章 「二〇二二年」はどのような歴史の転換点か/ 第8章 戦争とテロという二つの事象/ エピローグ 新しい時代の戦争学とは何か

【著者紹介】
保阪正康 : 1939(昭和14)年、北海道生まれ。ノンフィクション作家。同志社大学文学部卒業。編集者を経て作家活動に。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。2004年、一連の昭和史研究で第五十二回菊池寛賞受賞。2017年、『ナショナリズムの昭和』(幻戯書房)で第三十回和辻哲郎文化賞受賞。近現代史の実証主義的研究をつづけ、これまで延べ四千人に聞き書き取材を行った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    ウクライナ侵攻に衝撃を受けた保阪さん。それ以上に、直ちに「再軍備」「核保有」と騒ぐ人たちが出現する日本に、大きな危機感を抱いて語られた一冊。戦争を「営業品目」とし、出世の材料と考えた軍人指導者たちの責任を厳しく追及する。しかも、人格者が物言わず静かに戦後を暮らしている中で、声の大きな、自分を美化する狡猾な人たちの都合のよい戦史だけが残ってゆく。生存者からの丹念な聞き取りをもとに昭和史を紡いでいる著者には、それが許せないのだろう。品川正治氏の「戦後歴程」が紹介されているが、こういう思いを受け継いでゆきたい。

  • skunk_c さん

    著者も80代半ばを迎えようとして、過去の後景に下がりつつある20世紀の戦争について、その歴史をきちんと考え、継承すべきという熱い思いに満ちた1冊。唯物史観に対する反発が遠のき、むしろ右派的な言説に警鐘を鳴らしている。戦争をしっかり見極める必要を説くのは、戦争自体をきちんと教えようとしなかった戦後教育に対する厳しい批判も含まれているのだろう。著者にはまだまだ元気に活躍していただきたい。ただし本書は講演から起こしたもののようで、かなり大きな間違いがいくつかあった(編集には連絡済み)。編集者の力量が問われる。

  • Mc6ρ助 さん

    『東南アジアに進出した日本の軍隊は、マレーシア、フィリピン、セイロン(現スリラカ)、インドネシアなどの地へ駐屯しています。そこで日本は現地の人を「土人」と呼びました。(p218)』大阪府警はオキナワの人を土人と呼びました。読み友さんの感想から。さすがの保阪正康さん、加藤陽子さんたちの視点とは異なるところからこの日本の歴史を解き明かしてくださる。『国が命令して国民を戦争に連れていき、死んでもしらん顔。・・日本の政府は戦争の後始末一つできないという事実を、私たちは肝に銘じておく必要があります。(p162)』

  • fseigojp さん

    上司のいない戦友会の資料が一番信用できるとは真理

  • tolucky1962 さん

    人類破滅を可能な戦争に賛美/全否定の感情的否定でない次代への戦争論が必要。私欲で戦争し死を強要し自分は逃げ恩給も優遇される卑劣な旧軍指導者は日本の国民性か?徹底批判すべき。戦争が遠のくと歴史修正主義が現れる。敗戦時,公文書が焼かれた。在郷軍人会の監視で帰還兵は故郷で話せない。戦争への嫌悪は空襲体験による。軍指導者の責任を何世代も問い,他国に対峙する為,戦争体験から教訓を学ぶべき。実体験と真実で分析が必要。経済外交,戦争には戦闘だけではない。相手の歴史,文化を含めた研究が大事。

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