ナショナリズムの昭和

保阪正康

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784864881005
ISBN 10 : 4864881006
フォーマット
出版社
発行年月
2016年10月
日本
追加情報
:
715p;20

内容詳細

天皇制とは何か。国のあるべき姿とは何か。1945年8月15日以前と以後の国家像を検証し、後世に受け継ぐべき理念を探る1500枚。

目次 : 集団の記憶と一人の記録/ 1 敗戦‐講和(玉音放送/ 二の次の「人間宣言」 ほか)/ 2 昭和前期/二・二六事件(昭和十五年の位相/ 「一体化」を促した『国体の本義』 ほか)/ 3 新統制派/太平洋戦争(橋本欣五郎の『第二の開闢』/ 八紘一宇の顕現 ほか)/ 4 戦後‐現在(朝日新聞の戦後八月十五日付社説/ 六〇年安保闘争と敗戦以前の共通項 ほか)/ 私と「ナショナリズム」の出会い

【著者紹介】
保阪正康 : 昭和14年(1939)北海道生まれ。同志社大学文学部社会学科卒。ノンフィクション作家・評論家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。日本近現代史とくに昭和史の事象、事件、人物に題材を求め、四千人余の当事者、関係者への直接取材で得た証言を基に、ノンフィクション、評論、評伝など執筆を続けている。医学・医療と社会の関係や教育をテーマにした著書も多い。個人誌「昭和史講座」刊行など一連の研究で平成16年(2004)菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 風に吹かれて さん

    @「ナショナリズム」という言葉は多様な意味を持つ。だから文脈に沿ってどのような意味で使われているのか注意しなければならない。「昭和」を読み解くに際して、国家主義、民族主義、国粋主義を上部構造たる政策決定集団のナショナリズム、共同体で生きた人々の知恵の集積を下部構造たる共同体の人々のナショナリズムと整理して、上部構造が下部構造をいかに破壊したかという観点から昭和を読み解く。700頁を超える本だが見通しが良い論述になっていると思う。

  • BLACK無糖好き さん

    本書で展開される議論の根底にナショナリズムの二元化がある。@上部構造のナショナリズム:「国益の守護」「国権の伸長」「国威の発揚」。A下部構造のナショナリズム:「自然との共生」「親、子、孫といった三代の人間関係」「生活の規範の伝承」。◆昭和前期に上部構造が下部構造を抑圧した構図を詳細に検証している。◇ナショナリズムの言葉の定義付けは容易ではないが、その意味を狭い枠内に止めておいてはならないとの著者の思いは、700ページからなる本書から十分汲み取れた。 

  • sasha さん

    700ページ超で内容も濃密なので、何度立ち止まって人物や事件を調べ直したことか。結局は日本はあの戦争に向かったことや、何故負けたのかを検証して来なかったんだよね。「敗戦」を「終戦」に言い換えて、何かを覆い隠して来たような気がする。歴史は継続しているのだから、あの戦争をなかったことには出来なんだよな。

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