『きけわだつみのこえ』の戦後史 朝日文庫

保阪正康

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022620385
ISBN 10 : 4022620382
フォーマット
出版社
発行年月
2020年12月
日本
追加情報
:
360p;15

内容詳細

昭和24年の刊行以来300万部近く売れた戦没学徒の遺稿集である『きけわだつみのこえ』。この感動の書が、改ざんされ、政治利用されたことはあまり知られていない。
学徒たちの右翼的表現や戦争謳歌が削除され、遺族の編集意図からかけ離れた不当な改ざんが行われていった。それはなぜか。
東西冷戦や「わだつみ会」の内部紛争のなかで、国民的遺産ともいえるこの書はいかに踏みにじられていったのか。戦後の反戦運動の行き過ぎた一面を浮かび上がらせる、昭和史研究の第一人者の隠れた名著。

目次
序章 戦没学徒と私
第一章 『きけわだつみのこえ』の誕生
第二章 バイブルへの道
第三章 倒された「わだつみ像」
第四章 「反天皇制」の中で
第五章 戦没学徒の「戦争責任」
第六章 追放された遺族
第七章 わだつみ学徒、五十年後の「死」
終章 次代にとっての「わだつみ」

【著者紹介】
保阪正康 : 1939年北海道生まれ。同志社大学文学部社会学科卒業。ノンフィクション作家、評論家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。独力で『昭和史講座』の刊行を続け、2004年、第52回菊池寛賞受賞。2017年、『ナショナリズムの昭和』で第30回和辻哲郎文化賞受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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