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ぼくの昆虫学の先生たちへ 筑摩選書

今福龍太

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480017345
ISBN 10 : 4480017348
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2021
Japan

Content Description

「初夏の青空を背景にしたオオムラサキの荘厳な飛翔があれば、それだけで世界は完全だった。イチジクの木の葉にキボシカミキリの銀河のような黄色の斑点模様を発見すれば、もうその日の幸福は約束された」。昆虫を追い求める至福の時間―。南米などで精力的に活動をつづける文化人類学者が書いた、自らの原体験ともいうべき昆虫との出会いから、未知なる生命の世界へといざなってくれた14人の師への架空の手紙。

目次 : ジガバチの教え―アンリ・ファーブル先生へ/ カスリタテハの幻影―チャールズ・ダーウィン先生へ/ クジャクヤママユの哀しみ―ヘルマン・ヘッセ先生へ/ ギンヤンマの音楽―志賀夘助先生へ/ オオカマキリの祈り―得田之久先生へ/ 聖タマオシコガネの無心―北杜夫先生へ/ クモマベニヒカゲの挽歌―田淵行男先生へ/ ギフチョウの沈黙―名和靖先生へ/ ユスリカの呪文―手塚治虫先生へ/ スズメガの貪欲―ヨリス・ホフナーヘル先生へ/ ウスバシロチョウの自伝―ウラジーミル・ナボコフ先生へ/ コノハチョウの共同体―五十嵐先生へ/ ハンミョウの流浪―安部公房先生へ/ イツパパロトルの聖樹―ドン・リーノ先生へ

【著者紹介】
今福龍太 : 文化人類学者・批評家。1955年東京に生まれ湘南の海辺で育つ。幼少年時代は虫採りに、青年時代は山登りに熱中。1980年初頭よりメキシコ、カリブ海、アメリカ南西部、ブラジルなどに滞在し調査研究に従事。その後、国内外の大学で教鞭をとりつつ、2002年より奄美・沖縄・台湾を結ぶ群島に遊動的な学び舎を求めて“奄美自由大学”を創設し主宰する。著書に『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』(読売文学賞)『宮沢賢治 デクノボーの叡知』(宮沢賢治賞・角川財団学芸賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Toshi

    日経の書評本。「ぼくの昆虫学の事始めは,ファーブル先生にうながされた、砂地の草叢にジガバチの巣を探す冒険でした。」なんと素敵な一文!著者から14名の「虫の巨人」に宛てた手紙の形で、巨人たちの功績と、自らの虫歴を交差させていく。また出会いたい虫と、旅と、本が増えてしまった。

  • ぱせり

    14人の先生たちへの手紙は、昆虫を追う少年の日記(自伝?)のようでもあり、眩しい過去の日々の照り返しのようだ。それは大らかな祈りへと続いていく。(14人の先生たちへの手紙のうち、最後の手紙が、メキシコ山岳地帯の呪術医ドン・リーノへの手紙である、ということは、きっとこの一冊の本が祈りそのものだから)

  • Go Extreme

    ジガバチの教え―アンリ・ファーブル先生 カスリタテハの幻影―チャールズ・ダーウィン先生 クジャクヤママユの哀しみ―ヘルマン・ヘッセ先生 ギンヤンマの音楽―志賀夘助先生 オオカマキリの祈り―得田之久先生 聖タマオシコガネの無心―北杜夫先生 クモマベニヒカゲの挽歌―田淵行男先生 ギフチョウの沈黙―名和靖先生 ユスリカの呪文―手塚治虫先生 スズメガの貪欲―ヨリス・ホフナーヘル先生 ウスバシロチョウの自伝―ウラジーミル・ナボコフ先生 コノハチョウの共同体―五十嵐先生 ハンミョウの流浪―安部公房先生

  • Yasuyuki Kobayashi

    著者が昆虫学に親しむ始祖となった 先人たちへ送る架空の手紙形式をとった 虫や蝶や昆虫学へのラブレター。 読んでよかった❗️

  • mick

    著者が影響された師へむけた手紙の形で綴られる。昆虫の話が中心だが、それだけにとどまらない。安倍公房も読み直したいと思った。昆虫は子供の頃から興味があっていまも好きでいれば観察するが、絵が描けない。自らの手で描けたらたのしいだろうなあ。

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