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銀の匙 小学館文庫

Kansuke Naka

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094087741
ISBN 10 : 4094087745
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2012
Japan

Content Description

古い茶箪笥の抽匣から小さな銀の匙を見つけたことから、幼年期の叔母の愛情に包まれた日々を、透き通る無垢な視線で回想してく主人公。明治43年に前篇が執筆され、夏目漱石の絶賛、推挙により、大正2年から東京朝日新聞で連載された中勘助の自伝的作品。戦後の灘中学でこの作品1冊を3年間かけて読みこむ授業を実践、同校を名門校へ導いた、中本人とも深く交流した橋本武による当時の授業を再現する「解説」を全編に併載。理解を深め、横道にそれる橋本流知的ヒントをちりばめた平成版『銀の匙』誕生。

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • なつのふね

    寝る前の小一時間を読書タイムにしているが これは幼い頃の様子を淡々と描写し、筋書に変化がないために つい眠ってしまい、読了までに 結構な時間がかかった。今から100年ほど前の上流家庭の幼児から青年の暮らしが手に取るように解る。その頃は江戸時代の風習が色濃く残り 子供の環境も情緒があって豊かだったようだ。この小説を今の時代に熟読すると 丁度 古典と現代小説の中間的な位置にあり、そのどちらの文学にも自然と興味が持てるのではないか?灘中学の橋本先生がこれを教材にした理由がそこにもあるのでは…と感じた。

  • PPP

    ★★★★★:明治の時代にあったのであろう、子供たちの日常が情景描写豊かに綴られる。男は男らしくあれ≠ニいう時代背景。脾弱だった主人公と共に過ごした迷信家で愛情深い伯母さんの恩恵もあって、絵や歌を好み、感傷的で泣き虫な主人公がなんともいじらしくもあるが、余りの臆病っぷりには失笑を誘う。読むたび毎に味わい深くなり、繰り返し読みたくなる文章。「すぐ役に立つことは、すぐに役立たなくなる」橋本武氏の解説付き。

  • kasmin

    言葉が瑞々しさを伴い、勢いよくとびこんでくる。日本語の美しいこと。読む度に感動して。しばらくすると厭きて。再び読んで感動する。色や匂いや肌触りなどこの人の五感が伝わる。橋本さん。三年間もこの物語ひとすじだなんて。すごいね。一途さにまた心うたれる。時々生徒に私に問いかけるような解説には彼の教え子になったような気持ちに浸れた。あとひとつだけ。が好き。母語の素晴らしさを堪能できる。

  • MK2

    ふとしたきっかけで鮮やかに思い出すことはあっても、子ども時代の頃をこんなに繊細に覚えているだろうか、「脳が悪い子なので…」などと言われていたなんて信じられない。人見知りで虚弱でと子どもらしくない様子が綴られているが、家族に愛されて立派に育った。しかしこの本で3年学ぶとは…下の解説がちょっとした助けになって、ただ読むだけでなく理解が深まり、授業を垣間見るようで楽しい。

  • ><

    少し難しい、、、もう少し時間を置いて、まだまた読んでみよう。

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