ヴァイル:三文オペラ&歌曲集〜歴史的録音集
現在でも人気の高いクルト・ヴァイルの音楽ですが、この2枚組は初演当時の熱い雰囲気を伝える貴重な音源の集大成です。ヴァイルはちょっと聞くとなんとも軽い音楽に聞こえるのものですが、中に秘めた風刺と皮肉は、なかなか全てを理解するのは難しいものです。これらのオリジナル・キャストによる録音では、極め付けの『マック・ザ・ナイフ』も聴けます。演劇界でも人気の高いブレヒト&ヴァイルですが、この何とも味わい深い歌い方は、なかなか真似できるものではありません。吹奏楽のための『小さな三文オペラ』はクレンペラーの指揮によるもので、聴きなれたクレンペラーの渋さとは全く違う軽妙な指揮ぶりが魅力です。他にもジャズテイスト満載の演奏からロッテ・レーニャの歌まで盛りだくさん。はまると抜け出せない魅力に溢れた2枚組です。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
ヴァイル:
● 『三文オペラ』(ハイライト)
1. オリジナル・キャストによる録音集(1928-1930)
2. 吹奏楽のための『小さな三文オペラ』組曲(1929)
3. その他の1930〜31年の録音集
4. ダンス編曲集
Disc2
● 歌曲録音集
1. 歌劇「マハゴニー市の興亡」よりアラバマ・ソング(1927)
2. 歌劇「ロシア皇帝は写真を撮らせ給う」より(1928)
3. 歌劇「ハッピー・エンド」より(1929)
4. 歌劇「マハゴニー市の興亡」より(1929)
5. 歌劇「銀の湖」より(1932)
6. 6つの歌曲(1942)
7. 2つの歌曲(1942/1943)
ベルリン・シュターツオパー管弦楽団員(Disc1-2)
オットー・クレンペラー(指揮:Disc1-2)
ロッテ・レーニャ(ソプラノ)
クルト・ヴァイル(ピアノ)
テオ・マックベン指揮、ルイス・ルート・バンド、他
モノラル録音:1928-1944年