ヴァディム・レーピン／ワーナー・レコーディングス(10CD)

ヴァディム・レーピン／ワーナー・レコーディングス(10CD)

ロシアの天才ヴァイオリニスト、ヴァディム・レーピンが、ワーナー・クラシックスにおこなったレコーディングをすべて収めた10枚組。ワーナーへのデビュー盤だった1995年のショスタコーヴィチの協奏曲第1番から、2000年のリサイタル盤まで、レーピン自身の企画で話題をあつめた「ライヴ・アット・ルーヴル」をも含む、お買い得なセットです。

【収録情報】
CD-1：
『Tutta Bravura - 華麗なるヴィルトゥオーゾ』
・パガニーニ/プルジホダ編：『うつろな心』による序奏と変奏曲
・チャイコフスキー：『懐かしい土地の思い出』op.42〜メロディ
・バッツィーニ：妖精の踊り op.25
・ヴィエニャフスキ：華麗なるポロネーズ第1番 op.4
・パガニーニ/アウアー編：カプリース第24番
・パガニーニ/フランチェスカッティ編：『モーゼ』の主題による変奏曲
・ヴィエニャフスキ：創作主題による変奏曲 op.15
・サラサーテ/フランチェスカッティ編：サパテアード op.23-2
・ポンセ：エストレリータ
・チャイコフスキー：ワルツ=スケルツォ ハ長調 op.34
・エルンスト：シューベルトの『魔王』による大奇想曲 op.26

　アレクサンドル・マルコヴィチ（p）
　録音：1998年6月［デジタル］

CD-2：
『Repin au Louvre - ライヴ・アット・ルーヴル』

・ドビュッシー：ヴァイオリン・ソナタ ト短調
・シューベルト：グランド・デュオ イ長調 D.574
・プロコフィエフ：2つのヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 op.56
・ラヴェル：ヴァイオリン・ソナタ〜ブルース
・ディニーク/ラカトシュ編：ホラ・ディ・マルス

　ボリス・ベレゾフスキー（p）
　ラルフ・ゴトーニ（p）
　アントン・バラショフスキー（vn）
　ロビー・ラカトシュ＆ヒズ・アンサンブル
　録音：1999年1月　パリ、ルーヴル美術館［ライヴ］


CD-3：
・R.シュトラウス：ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 op.18
・ストラヴィンスキー：ディヴェルティメント
・バルトーク：ルーマニア民俗舞曲

　ボリス・ベレゾフスキー（p）
　録音：2000年6月［デジタル］

CD-4：
プロコフィエフ：
・ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ長調 op.80
・ヴァイオリン・ソナタ第2番ト長調 op.63
・5つのメロディ op.35bis

　ボリス・ベレゾフスキー（p）
　録音：1995年4月［デジタル］

CD-5：
・ラヴェル：ヴァイオリン・ソナタ
・メトネル：ヴァイオリン・ソナタ第3番ホ長調 op.57

　ボリス・ベレゾフスキー（p）
　録音：1996年7月［デジタル］

CD-6：
・チャイコフスキー：ピアノ三重奏曲イ長調 op.50
・ショスタコーヴィチ：ピアノ三重奏曲第2番ホ長調 op.67

　ドミトリー・ヤブロンスキー（vc）
　ボリス・ベレゾフスキー（p）
　録音：1997年3月［デジタル］

CD-7：
モーツァルト：
・ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調 K.211
・ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216
・ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K.219『トルコ風』

　ウィーン室内管弦楽団
　ユーディ・メニューイン（指揮）
　録音：1997年9月［デジタル］

CD-8：
・チャイコフスキー：ヴァイオリン協奏曲ニ長調 op.35
・シベリウス：ヴァイオリン協奏曲ニ長調 op.47

　ロンドン交響楽団
　エマニュエル・クリヴィヌ（指揮）
　録音：1994年［デジタル］

CD-9：
・ショスタコーヴィチ：ヴァイオリン協奏曲第1番イ長調 op.99
・プロコフィエフ：ヴァイオリン協奏曲第2番ト長調 op.63

　ハレ管弦楽団
　ケント・ナガノ（指揮）
　録音：1995年3月［デジタル］

CD-10：
・ラロ：スペイン交響曲 op.21
・ショーソン：詩曲 op.25
・ラヴェル：ツィガーヌ

　ロンドン交響楽団
　ケント・ナガノ（指揮）
　録音：1998年12月［デジタル］

　ヴァディム・レーピン（ヴァイオリン）


【ヴァディム・レーピン（Vadim Repin）】
1971年8月31日、シベリア西部のノヴォシビルスク出身。少年時代に名教師として高名なザハール・ブロンに師事し、17才でブリュッセル・エリーザベト王妃国際音楽コンクールに優勝して脚光を浴びました。
　以降、ピエール・ブーレーズ、リッカルド・シャイー、シャルル・デュトワ、ヴァレリー・ゲルギエフ、ジェイムズ・レヴァイン、クルト・マズア、サイモン・ラトル、エサ＝ペッカ・サロネン、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチといった名指揮者と共演を重ね、室内楽の演奏では、ボリス・ベレゾフスキーやマルタ・アルゲリッチ、ミハイル・プレトニョフ、ユーリ・バシュメット、ミッシャ・マイスキーらと共演、メニューインが「私が聴いた中で最も優れた完璧なヴァイオリニスト」と絶賛するなど、現代を代表するヴィルトゥオーゾとして第一線の活動を続けています。
　レコーディングも多く、モーツァルト、チャイコフスキー、シベリウス、プロコフィエフ、ミャスコフスキー、ショスタコーヴィチの協奏曲などを録音、ロシア音楽とフランス音楽を得意としていますが、ジョン・アダムズやグバイドゥーリなどの現代音楽も演奏しています。
　愛器は1708年製のストラディヴァリウス「ルビー」。これはかつてサラサーテが愛用した楽器として知られるものです。