CD 輸入盤

ナタン・ミルシテイン/キャピトル、EMI録音集(8CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
6986672
組み枚数
:
8
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ナタン・ミルシテイン/キャピトル、EMI録音集(8CD)
限定盤

20世紀の代表的ヴァイオリニスト、ミルシテインの絶頂期のアンソロジー。ミルシテインは1903年、オデッサ(当時ロシア、現ウクライナ)生まれ。7歳からヴァイオリンをストリャルスキー(ダヴィド・オイストラフ、イゴール・オイストラフの師)に師事。レオポルド・アウアーに招かれ、ザンクト・ペテルブルクで勉強を続け、ヤッシャ・ハイフェッツ、ウラディミール・ホーレンシュタインと友人となった。ホロヴィッツとのツアー中、ソ連への帰国拒否を決め西欧での活動を選択。1929年にはストコフスキー&フィラデルフィア管弦楽団との共演でアメリカ・デビュー、USに定住して1942年には市民権を獲得しています。
 この8CDには1955〜1964年にキャピトル、EMIクラシックスに録音した彼の音楽性の高みを証明するアンソロジーを収録。クラムシェル・ボックス、各CD紙ケース入り。(EMI)

【収録情報】
CD1
・バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV1001(1954年モノラル)
・バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番ロ短調BWV1002(1956年モノラル)
・バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調BWV1003(1956年モノラル)
・バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV1004(1954年モノラル)

CD2
・バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調BWV1005(1956年モノラル)
・バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調BWV1006(1955年モノラル)

・ヴィヴァルディ/ダヴィド編:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.2-2(1959年ステレオ)
 レオン・ポマース(ピアノ)

・ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第4番ニ長調Op.1-13, HWV371(1955年モノラル)
・ヴィターリ:シャコンヌ ト短調(1955年モノラル)
 アルトゥール・バルサム(ピアノ)

・タルティーニ/クライスラー編:ヴァイオリン・ソナタ ト短調『悪魔のトリル』(1959年ステレオ)
 レオン・ポマース(ピアノ)

CD3
・モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第17番ハ長調K296(1958年ステレオ)
・モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第21番ホ短調K304(1957年モノラル)
 レオン・ポマース(ピアノ)

・ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24『春』(1958年ステレオ)
 ルドルフ・フィルクシュニー(ピアノ)

・ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47『クロイツェル』(1957年モノラル)
 アルトゥール・バルサム(ピアノ)

CD4
・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61(1955年モノラル)
 ウィリアム・スタインバーグ指揮、ピッツバーグ交響楽団

・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77(1960年ステレオ)
 アナトール・フィストゥラーリ指揮、フィルハーモニア管弦楽団

CD5
・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35(1959年ステレオ)
・グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.82(1957年モノラル)
 ウィリアム・スタインバーグ指揮、ピッツバーグ交響楽団、

・プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調Op.19(1954年モノラル)
 ヴラディーミル・ゴルシュマン指揮、セントルイス交響楽団

CD6
・サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調Op.61(1963年ステレオ)
・ショーソン:詩曲Op.25(1963年ステレオ)
 アナトール・フィストゥラーリ指揮、フィルハーモニア管弦楽団

・ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.53(1957年モノラル)
 ウィリアム・スタインバーグ指揮、ピッツバーグ交響楽団

CD7
・ベートーヴェン:ロマンス第1番ト長調Op.40(1964年ステレオ)
・ベートーヴェン:ロマンス第2番ヘ長調Op.50(1964年ステレオ)
 アナトール・フィストゥラーリ指揮、フィルハーモニア管弦楽団

・サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソOp.28(1960年ステレオ)
 ワルター・ジュスキント指揮、コンサート・アーツ管弦楽団

・メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64(1959年ステレオ)
・ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調Op.26(1959年ステレオ)
 レオン・バージン指揮、フィルハーモニア管弦楽団

CD8
・ラフマニノフ:ヴォカリーズOp.34-14
・ムソルグスキー/ジョーンズ編:ソロチンスクの定期市より『ゴパーク』
・グラズノフ:瞑想曲
・チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォOp.34
・チャイコフスキー/グラズノフ編:懐かしい土地の思い出Op.42より『瞑想曲』
・チャイコフスキー/グラズノフ編:懐かしい土地の思い出Op.42よりスケルツォ
・リムスキー=コルサコフ/クライスラー編:ロシアの主題による幻想曲Op.33
 ロバート・アーヴィング指揮、オーケストラ
 以上:1962年ステレオ

・リムスキー=コルサコフ/ハルトマン編:熊蜂の飛行(1956年モノラル)
・ブラームス/ヨアヒム編:ハンガリー舞曲第2番(1956年モノラル)
・マスネ/マルシック編:タイスの瞑想曲(1956年モノラル)
・バッハ/ヴィルヘルミ編:G線上のアリア(1957年モノラル)
・グルック/クライスラー編:精霊の踊り(1956年モノラル)
・ショパン/ミルシテイン編:夜想曲第20番ハ短調(1956年モノラル)
・ファリァ/コハンスキ編:7つのスペイン民謡より『ホタ』(1957年モノラル)
・ヴィエニャフスキ:スケルツォ・タランテラOp.16(1957年モノラル)
・ドビュッシー/ハルトマン編:ミンストレル(1959年ステレオ)
・サラサーテ:序奏とタランテラOp.43(1957年モノラル)
・ノヴァチェク:無窮動(1957年モノラル)
・クライスラー:プニャーニのスタイルによる前奏曲とアレグロ(1959年ステレオ)
 レオン・ポマース(ピアノ)

 以上、ナタン・ミルシテイン(ヴァイオリン)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. 2. Courante
  • 02. 4. Giga
  • 03. 3. Sarabande

ディスク   2

  • 01. 1. Adaigo
  • 02. 4. Giga: Allegro
  • 03. 3. Adagio
  • 04. 2. Corrente: Allegro
  • 05. 1. Preludio a Capriccio: Presto - Adagio - Presto
  • 06. 2. Allegro Energico
  • 07. 1. Larghetto
  • 08. 4. Allegro
  • 09. 3. Larghetto

すべての収録曲を見る >

総合評価

★
★
★
★
★

4.5

★
★
★
★
★
 
6
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
1
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
サンクト・ペテルブルクの教皇レオポルド・...

投稿日:2014/01/25 (土)

サンクト・ペテルブルクの教皇レオポルド・アウアー門下の三羽烏ハイフェッツ、エルマン、ミルシティンはいずれも一時代を画した巨匠ヴァイオリニストでしたが、ついに来日せずに終わったこともあって、日本での存在感は戦前から今に至るまであとのふたりに及ばない印象があります。まったく芸風の異なるヴァイオリニストたちに順位をつけるのは愚かな行為であり、わたくしは三者三様、いずれも愛聴して止みませんが、いくぶんの線の細さを逆手にとり、もっとも高貴なプラチナシルバートーンを聴かせたのがミルシティンであることは論を俟たないと思います。晩年ロンドンでのミルシティンをよくご存じの方から、よくうかがいましたが、ハルトナックが名著「20世紀の名ヴァイオリニスト」でも触れているように いくぶんか細身でありながら格調高い貴族的と呼ばれた音と、左手の無駄のないボウイングはその八十代のリサイタルでも鮮やかというより魔法をみるようだったそうです。わたくしのミルシティン遍歴はNHKFMをエアチャックした1975年ウィーンフェストボッヘンのゴールトマルクのヴァイオリン協奏曲(ルデル指揮ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団・アンコールはバッハのアレグロ・アッサイ)に始まります。当時スターンやオイストラフは聴いておりましたが、ミルシティンの美音と流暢なテクニック、そして、ここ一番で当たる(グッとテンポを揺すって押してくる)ロマン派ならではの演奏の虜になりました。DGのバッハの無伴奏はそれからLPででました。 さて、申すまでもなくナタン・ミルシティンのベストワンレコードが、その「カール・ゴールトマルクのヴァイオリン協奏曲・ハリー・ブレック指揮のキャピトル盤」であることはコレクターの一致するところですが、このセットには入っておりません。その点だけは残念の極みですが、ここに収録された録音はすべて日本盤のCDより音質もすぐれており、かつて東芝EMIが室内楽・器楽曲のみで組んだ箱もの「ナタン・ミルシティンの芸術」を持っている筆者も当然買い直しました。モノ表記の一部は明らかに(疑似かもしれませんが)ステレオプレゼンスと思います。ゴールトマルクは英テスタメントから、これも驚異の名人芸が聴ける「ラロ・スペイン交響曲」並びにラロのテスト録音集断片とともにCD1枚で出ていますから、それをお求めになれば済みます。長くなりましたが、東芝盤を持っていて音質に不満のむきは、買って損はありません。このころのミルシティンは、やはりキャリアの絶頂で、DGでのバッハの無伴奏は、素晴らしい出来ですが、もっとも得意としたソナタ3番のアレグロ・アッサイなど、凄味のある芸と、そうでないものがあります。アバドといれた メンデルスゾーン、チャイコフスキーは容易に入手出来ますが、あんまり面白くなく、むしろ体当たりでヨッフムのウィーン・フィルと丁々発止のブラームス、そして最晩年まで速いパッセージに驚異の技巧を聴かせる「ラスト・リサイタル(テルデック・ワーナー)」のクロイツェルが有終の美を飾ります。ヴァイオリンの貴族と謳われたミルシティンのセットとして持っていたいものです。余計なことながら、グラズノフはなんといってもハイフェッツのRCAステレオ盤が桁外れの名演です。第1楽章の管楽器の2小節のあとの第1音でノックアウトされますね。

カワサキヤ さん | 東京都 | 不明

3
★
★
★
★
☆
大ヴァイオリニストであるが、LPを買ったこ...

投稿日:2013/02/12 (火)

大ヴァイオリニストであるが、LPを買ったことはありません。ヴィルトォーゾ、アウアー門下のロシア人ということならハイフェッツのほうが有名でした。そしてバックを務めるピッツバーグS.O.というのが得体が知れない。U.S.A.にその街があるのは知っているが、地図上でどこと指し示すことができないし、他者の盤で見たこともありません。グラズノフの協奏曲は作曲者自身の指揮で演奏したことがあるという話を聞いて興味をそそられたが、如何せん名曲の誉が高い曲でなし。そうこうしているうちにバッハの無伴奏ソナタ・パルティータ全曲のステレオ新録、ブラームス、メンデルスゾーン、チャイコフスキーの協奏曲の新録が出て皆評判がいい。協奏曲はVPOだし買おうかと思ったが、今度は70歳ということにひっかかりました。いくらなんでも力感は衰え、反応は遅くなっているのではないか。この度熟年期の録音選集が1CDあたり500円以下で入手できることとなったので購入してみました。上記3協奏曲はこちらもステレオですし。アンソロジーということは全録音でないわけで、協奏曲ではバッハやモーツァルトが割愛されています。これはこのヴァイオリニストの本領がロマン派にあることを示しているのでしょう。事実待望(?)のグラズノフの協奏曲の第1楽章を聴くと濃厚な情緒を見事に弾き切っています。次は2度も録音したバッハの無伴奏曲で、最も有名なBWV1004を聴いてみました。第1印象は速ッです。が、一音たりとも疎かにしているわけではありません。シェリング(67年)27.18に対し22.12です。シェリングで聴きなれていたらたぶん投げ出すでしょう。それで、ベートーヴェンのクロイツェルソナタも聴いてみました。これも28.47で、シュナイダーハン・ケンプ盤の41.53より13分も速いのです。これもシュナイダーハン盤ですりこまれていたら何じゃこれでしょう。しかし、聴きなおしてみると第1楽章15分近くを11分弱に圧縮しているので劇的な感じが高まっています。そうなるとシュナイダーハンらはぬるくて聴いていられなくなります。さらにこの人たちソリストになるには今一つ力不足かという気さえしてきます。そしてミルスタインのすごいところは両曲を口実にして曲芸を聴かせられたという気はしないことです。確かに両曲は聴いたのです。両曲苦手な私的にはひじょうにけっこうでした(まあ、無理して好きでもない曲を聴くなんて愚の骨頂なわけですが)。両曲に過剰なロマン派的情緒は禁物という確かな様式感から自分のロマン派傾斜を封じるためこのようなテンポをとっているのではないかという想像までしてしまいました。Vn好きな方なら一聴の価値あるセットでしょう。

西荻椿山 さん | 東京都 | 不明

0
★
★
★
★
★
ミルシテイン好きであったら,ぜひとも持っ...

投稿日:2012/10/08 (月)

ミルシテイン好きであったら,ぜひとも持っていたいセットです。 また,ミルシテインを聴いてみたい人にとっては,「まずはこのセットから」とお薦めしたい。 ミルシテインの音は必ずしもロマンティックではない。音の大きさで驚かせたりはしない。 ただ,正確なテクニックで,透明な音で弾く。これだけだと機械的な音になりそうだが,彼の根底には音楽を表現することへの強い情熱がある。同系統の奏者にはハイフェッツやシェリング,オイストラフが挙げられそうだが,ハイフェッツの切れ味についていけない人や,オイストラフの骨太な感じに飽きた人にはうってつけだ。 バッハは,ミルシテインが得意とした作曲家だ。というより,ミルシテインのバロックは,絶品である。ヴィターリのシャコンヌは,シェリングの端正に情熱を加えた名演。 ベートーヴェンは,オイストラフの力強い響きもいいが,透明感のあるミルシテインもときに聴きたくなる。 ブラームスは,ヨッフムとの盤が有名だが,こちらも悪くない。 チャイコフスキーは,個人的にはこの録音が他の誰より好ましい。個性たっぷりに歌い上げるよりも,曲自体の良さを感じさせてくれる。その上,ドライではない。 同様に,メンデルスゾーンもこの録音が一番好きである。アバドとの新盤も持っているが,録音の具合か,ヴァイオリンの音がとてもクリアである。メンデルスゾーンが嫌っていたロマン派的表現はそこにはなく,バロックや古典派を奏するような感覚で弾いている。これも,曲自体の良さを味わえる。 他の曲も同様に,質が高い。 これだけの録音が廉価で手にはいるのだから,買いである。

hitomaro さん | 愛知県 | 不明

2

ヴァイオリン作品集に関連するトピックス

器楽曲 に関連する商品情報

おすすめの商品