作曲家としての確かな実力を示した傑作。
クリスティアン・リンドベルイ委嘱作品3篇!
SACDハイブリッド盤。スウェーデンのトロンボーン奏者クリスティアン・リンドベルイは、近年、作曲と指揮に力点を置いた活動を行い、各国のオーケストラやプレーヤーからの作曲依頼が増えてきています。アルバム『荒野のおおかみ』には彼が委嘱により作曲した管弦楽作品が3曲収録されました。
『荒野のおおかみ』は、デンマークのオーゼンセ交響楽団が、ブラジル出身のヴィオラ奏者、オーゼンセのデンマーク国立音楽アカデミーとマルメ音楽アカデミーで教えるラファエル・アルティーノの発案を受けて委嘱した、ヴィオラと管弦楽のための協奏曲です。「無人地帯」「心地よい共感」「光の探求」の3楽章は、「孤立感を押し流そうとする悲しい狼」をイメージした、孤独、同情、生きる闘いをテーマに書かれ、作品の姿がほぼ完成したころ、「ヘルマン・ヘッセの書いた美しい物語」の思い浮かぶ曲名がつけられました。
『ガラマンタ物語』は、ラトビア国立交響楽団と十代のダンス・グループによるテレビ・プロジェクトのため「ラトビア・コンセルティ」から委嘱された作品です。空想の小都市「ガラマンタ」を舞台に若者たちの恋と争いを描き、デンマークのラース・フォン・トリアー監督がブレヒトの『三文オペラ』からインスピレーションを得て作ったという映画『ドッグヴィル』が重要な要素としてイメージされています。
『北京のたそがれ』は、ノルショーピング交響楽団の創設100周年コンサートのための委嘱作です。ノルショーピング市のニックネーム「北京」とリンドベルイが「詩的な気分」を覚えるという「たそがれ」を組み合わせた「シュールで痛烈な性格」のタイトル。リンドベルイが子供のころからファンだったノルショーピングのサッカーチームの応援歌や「ノルショーピング市」からインスピレーションを得たモチーフを素材に作曲された音楽です。(輸入元情報)
【収録情報】
リンドベルイ:
1. 荒野のおおかみ〜ヴィオラと管弦楽のための協奏曲(2010-11)
2. ガラマンタ物語〜管弦楽のため(2013-14)
3. 北京のたそがれ〜管弦楽のための(2010-12)
ラファエル・アルティーノ(ヴィオラ:1)
オーゼンセ交響楽団
クリスティアン・リンドベルイ(指揮)
録音時期:2017年3月
録音場所:デンマーク、オーゼンセ・コンサートホール
録音方式:ステレオ(DSD/セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND