モシュコフスキ:独奏ピアノのための作品全集 第2集
ポーランド出身のピアニスト、作曲家モーリッツ・モシュコフスキ。ベルリンでエドゥアルト・フランクにピアノを、フリードリヒ・キールに作曲を学んだ彼は、1873年にピアニストとして初の成功を収め、以降は優れたピアニストとして活躍するかたわら、教育者としてもホアキン・トゥリーナやホアキン・ニンら数々の弟子を育てあげるなどの功績を残しました。
モシュコフスキはその生涯を通じて膨大な数のピアノ曲を作曲しましたが、現在でも演奏されるのは名ピアニスト、ホロヴィッツが好んで演奏した『Etincelles(火花)』などほんの僅かな曲にすぎません。そこで名手イアン・ホブソンはモシュコフスキのピアノ作品の全容と真価を紹介すべく、全曲録音をスタート。後にパデレフスキが述べた「ショパンに続き、モシュコフスキは、ピアノ曲の書き方を最もよく理解しており、その作品はピアノ技法のあらゆる範囲を網羅している」という言葉を証明しようと努めています。
この第2集も前作に続き初期の作品を紹介。3曲を除き世界初録音となる小品集で、作品15と17はメンデルスゾーンやシューマンを思わせる魅力的なサロン風の曲ですが、作品17の『舞曲の形式による3つのピアノ小品』は、技巧的で巧みな構成力を持つ、フランツ・リストばりの華麗な作品です。(輸入元情報)
【収録情報】
モシュコフスキ:
● 6つの小品 Op.15 (1877)
1. セレナータ
2. アラベスク
3. マズルカ
4. カノン
5. ワルツ
6. 舟歌
● 舞曲の形式による3つのピアノ小品 Op.17 (1878)
7. ポロネーズ
8. メヌエット
9. ワルツ
● 5つのピアノ小品 Op.18
10. メロディ
11. スケルツィーノ
12. エチュード
13. 行進曲
14. ポロネーズ
イアン・ホブソン(ピアノ)
録音時期:2020年8月8-10日、11月6-8日
録音場所:Foellinger Great Hall, Krannert Center for the Performing Arts, Urbana, Illinois, USA
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
世界初録音(2-6,8,9,11-14)