『領事』全曲（エンジェル指揮、1950年モノラル）、『アメリア舞踏会へ行く』全曲（サンツォーニョ＆スカラ座、1954年モノラル）（２ＣＤ）

メノッティ：歌劇『領事』、歌劇『アメリア舞踏会へ行く』

1950年3月にトーマス・シッパーズの指揮で初演されたメノッティ[1911-2007]のオペラ『領事』は世界各国で大成功を飾り、その年のピューリッツァー音楽賞など数々の賞を受賞しました。この録音は、その初演に先駆けた試験興業の模様を収録したものです。最初に流れるのどかな流行歌は、主人公マグダの住む安アパートの階下から聞こえてくるカフェのレコードの音。それは突然断ち切られ、極めて悲劇的で皮肉な物語が始まるのです。逃亡を企てる夫のためにピザを取得しようとするマグダ、官僚主義を貫く領事館の事務担当者。炸裂する不協和音。これらは観る人に強烈な印象を残したことは間違いありません。
　一方『アメリア舞踏会へ行く』は、「20世紀のオペラ・ブッファ復興」と言われた作品。若妻アメリアが愛人とともに舞踏会に行こうとして、夫ともめるというお話。これも確かに強烈な話です。（ナクソス・ジャパン）

【収録情報】
・メノッティ：歌劇『領事』全曲
　マグダ・ソレル…パトリシア・ニューウェイ（ソプラノ）
　ジョン・ソレル…コーネル・マックニール（バリトン）
　ジョンの母…マリー・パワーズ（コントラルト）、他
　スタジオ・コーラス＆スタジオ・オーケストラ
　レーマン・エンジェル（指揮）

　録音時期：1950年4月
　録音場所：ニューヨーク
　録音方式：モノラル（セッション）

・メノッティ：歌劇『アメリア舞踏会へ行く』全曲
　アメリア…マルゲリータ・カロシオ（ソプラノ）
　その夫…ローランド・パネライ（バリトン）
　アメリアの愛人…ジャチント・プランデッリ（テノール）
　ミラノ・スカラ座管弦楽団＆合唱団
　ニーノ・サンツォーニョ（指揮）

　録音時期：1954年3月
　録音場所：ミラノ、スカラ座
　録音方式：モノラル（セッション）

　マーク・オーバート＝ソーン復刻