メシアン、オリヴィエ(1908-1992)
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メシアン、オリヴィエ(1908-1992) レビュー一覧

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商品ユーザーレビュー

163件
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  • 小澤征爾という指揮者は近現代作品とフランスものに最...

    投稿日:2024/02/23

    小澤征爾という指揮者は近現代作品とフランスものに最良の適性を示した人だったと考えている。スマートで緻密で奇をてらわない音楽作りと、楽譜を徹底的に読み込み咀嚼吸収する勉強熱心さが近現代作品とフランスものの演奏に向いていたのだ。そんな彼がフランス現代音楽の代表作であるメシアンの『トゥーランガリラ交響曲』を振って悪かろうはずがない。1962年、作曲家本人の監修の下で日本初演がなされた際に指揮を任されたのは小澤だった。初演は大成功を修め、さらにその5年後の1967年にやはり作曲家本人の監修のもとで録音が行われた。 当時32歳の小澤の指揮はいかにも青年指揮者らしく活気に満ち、颯爽として引き締まった演奏を聴かせてくれる。ダイナミズムと色気も不足しておらず、特に第5楽章「星の血の歓喜」の複雑かつ官能的な旋律の歌わせ方は聴きものであろう。同曲違演の多い小澤だがこの録音については納得がいったのか、再録音されることは無かった。メシアンとの親交も終生続いたそうなので、メシアンからも褒められていたのだろう。 2024年2月6日、小澤征爾逝去。本盤は彼の貴重な遺産となるだろう。お疲れ様でした。合掌。

    金山寺味噌 さん

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  • 演奏、録音ともに、同曲異盤のなかでも、抜きん出て、...

    投稿日:2023/04/29

    演奏、録音ともに、同曲異盤のなかでも、抜きん出て、しかもこの演奏ならではの個性も刻印されている。録音はベルリン・フィルハーモニーの空間を感じさせる奥行き感があり、なおかつクリア。このオケの機能性を余すところなく伝えている。演奏は、シャープで、オケのパワー全開に充実した響きを引き出している。リズムと響きが、まったく俗っぽくない。なぜ、評価が低いのか、謎。

    林檎太郎 さん

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  • 待望のメシアンアルバム!先行して発売されているブル...

    投稿日:2021/06/24

    待望のメシアンアルバム!先行して発売されているブルックナー交響曲全集と組み合わせて、当日のコンサートの再現をしながら、前半をメシアンの管弦楽曲、後半をブルックナーの交響曲の順に楽しんでみました。改めて若杉先生のプログラミングの素晴らしさ、そして何よりN響メンバーのプロとしての演奏技量の確かさ、素晴らしさに、感涙してしまいました!ほとんどの楽曲が初の演奏経験に違いないN響メンバーを巧みにリードする若杉先生の十八番、メシアンワールド!オーケストラサウンドを満喫させてくれるこのアルバムは強烈にお薦め致します!!

    boss さん |40代

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  • これは買いでしょう! できれば若杉さんのプログラム...

    投稿日:2021/05/20

    これは買いでしょう! できれば若杉さんのプログラムの意図を尊重して、ブルックナーの交響曲全集と一緒に、CDの枚数が増えても、価格が上がっても、プログラムどおりに再現して欲しかったです。楽曲解説が演奏会のプログラムより、笠羽さんの解説が収録されるのも嬉しいです。昨今、ライナーノートが貧弱なCDが多いので。読まないから要らない、その分価格を抑えてというニーズもあるんでしょうが、一生、大切にしたいアルバム。演奏、録音、解説、ジャケットが素晴らしい方が絶対いいです。

    ドンナー さん

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  • メシアンのオルガン曲集成である。聴く前は、ちょっと...

    投稿日:2021/02/25

    メシアンのオルガン曲集成である。聴く前は、ちょっとおっかなびっくりだったが、実際に耳にしてみると、これが意外に怖くはない。普通にスムーズに聴ける。現代音楽って、ヴァイオリンやピアノやパーカッションよりも、オルガンに向いているのかな? なんてクラシック素人の私は勝手な感想を抱いたものでした。

    オレンヂ警報 さん

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  •   四季、時間帯、天候によって自然はうつろう。その...

    投稿日:2020/05/12

      四季、時間帯、天候によって自然はうつろう。その中に棲んでいる鳥もそれに合わせて歌い、暮らす。そんな当たり前なことをこのカタログが教えてくれる。 メシアン独特のリズムや音進行や音楽語法はもちろんあるが、あくまで主役は鳥たちの歌声。 エマールの明晰なピアノと、現代音楽でも自然に聴かせる表現力によって自然の空気感や鳥の存在が感じられる。(余談だが私が当盤を購入した時、開けたら鳥の羽毛が一つ入っていてびっくりした。それが輸送のせいか折れていたのが残念だった。)   メシアンの曲だからといって頭で理解しようとしない方がよいと思う。それは音楽研究者にお任せしておけばよい。 そんなことよりエマールがピアノで表現してくれた音の連なりを、私たち音楽愛好者が鳥と大自然の大パノラマに切り換えられるか、想像力をはたらかせて聴いてみてほしい。おすすめ。

    うーつん さん

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  • 歌劇『アッシジの聖フランチェスコ』は観る・聴く、と...

    投稿日:2019/11/27

    歌劇『アッシジの聖フランチェスコ』は観る・聴く、というより体験する音楽かもしれない。 オンドマルトノの音色はこの作品を宗教的というより宇宙的な音楽のように感じさせる。 指揮者やソリストは海外から呼んでいるものの、日本のオーケストラと合唱団でこのように世界的なレベルの演奏が出来るのだから、日本の演奏家の水準の高さは誇るべきものだろう。 カンブルランは複雑なこの作品を、時に単純なものに感じさせてくれる。

    ユローヂィヴィ さん

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  • カンブルランは読響の常任指揮者時代に何度かコンサー...

    投稿日:2019/08/15

    カンブルランは読響の常任指揮者時代に何度かコンサートに足を運んだ。非常に幅広いレパートリーを持っており、特にフランスの近現代音楽では現役指揮者としては第一人者である。この全集は長年コンビを組んでいた南西ドイツ放送交響楽団との協同で、得意のメシアンの主要な管弦楽作品を録音したものである。たぶんオーケストラの特性で少々重いと感じるところはあるが、どれも21世紀に入ってから録音されたもので音質が良く、演奏の精度が高く、明瞭な解釈で、良質な演奏がそろっている。特に、「峡谷から星たちへ」は、この演奏が一番いいと思う。

    saitaman さん

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  • 佐渡さんがトゥーランガリラを!と少々驚きながら購入...

    投稿日:2019/02/14

    佐渡さんがトゥーランガリラを!と少々驚きながら購入。まことに素晴らしい演奏。ソリストのお二人はもちろん、トーンキュンストラー管の分厚い響きに魅了されました。ライヴ収録ならではの独特の緊張感も良い点ですね。さて、本盤の大きな特徴は、全体的に響きが明瞭であることです。音が複雑に絡み合う箇所でも、それぞれが何をやっているかがはっきりと分かりました。これは非常に重要な点で、トゥーランガリラのように大規模な曲はしばしば音が混濁するのですが、本盤はあちらこちらで鳴っている音が見事に調和して聞こえてきます。録音が優れているからともいえますが、佐渡さんのアンサンブルをまとめあげる手腕によるところも大きいと思われます。また、パーカッションの鳴りが明瞭で聴きやすく、オンド・マルトノもオケに隠れることなくきれいに響いていて、メシアン作品特有のリズムの妙技を思いきり楽しむことができます。他盤(よく聴いていたのはミョンフン&バスティーユ)も良いのですが、しばらくは本盤を聴き続けることになるかもしれません。トゥーランガリラ、リスナーとしても一筋縄ではいかない曲ですが、佐渡さんのファンをはじめ、オケ・ファンの方々に広くおススメしたい1枚です!

    ブルノのおっさん さん

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  • メシアンのオーケストラ主要作を年代順に聴けるという...

    投稿日:2018/12/03

    メシアンのオーケストラ主要作を年代順に聴けるというのがありがたいが、何より演奏が飛びぬけて素晴らしい。かつてのブーレーズ/ドメーヌやコンスタンにみられたゲンダイオンガクをやっているぞ、というピリピリ感はどこにもなく、実にまろやかで豊麗な演奏になっている。演奏技術の向上による情報量の増加も凄い。正直メシアンの音楽は、70年代からは、良く言えば「円熟」、悪く言えば「パターン化」「長すぎて退屈」と思ってきたが、これだけ演奏が優秀だと退屈など全くせず、法悦の音楽を満喫できる。メシアン死後の録音というのもいいのかもしれない。メシアンは生前自作の録音を必ず監修し、神学的、神秘主義的解説を書いていた。私はそれを読むのがストレスだったが、当然このセットにはないし、演奏家もある意味束縛なく演奏できたであろう。メシアンは幸せな作曲家で、ワーナー、DGからも大きなセットが出ているが、私はこのカンブルランのSWR盤を第一としたい。メシアンに対して不当に評価の低いジョリヴェも最新録音のセットをどこか企画してくれないだろうか。

    フォアグラ さん

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ありがとうございました

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