西洋占星術の12星座をテーマとした
神秘的なピアノ曲集
ジョルジュ・ミゴ:『黄道12宮』
占星術の起源は古く、すでに古代バビロニアで宮廷付きの占星術師が存在していました。これはアカデミックな教育を受けた作曲家の手になる、占星術で用いられる黄道十二宮の各星座にインスピレーションを得た珍しい作品です。
ジョルジュ・アルベール・ミゴ[1891〜1976]は、パリ音楽院でヴィドールやダンディに学びましたが、楽壇とは一線を画し、わが道を歩んだ孤高の作曲家でした。絵画や彫刻にも才能を発揮した多彩な人で、当時フランス六人組(プーランク、ミヨー、オネゲル他)が脚光を浴びていたのに対抗して「一人組」と称していたということで、なかなかの変わり者であったようです。
12の星座の音楽はそれぞれの星座の特質を描いた印象的なもので、ドラマティックな曲想のものがあれば、緊密なフーガもあるという多彩な世界を楽しめます。
ジョルジュ・ミゴ:『黄道12宮(ル・ゾディアーク)』
@宝瓶宮(みずがめ座)
A双魚宮(うお座)
B白羊宮(おひつじ座)
C金牛宮(おうし座)
D双児宮(ふたご座)
E巨蟹宮(かに座)
F獅子宮(しし座)
G処女宮(おとめ座)
H天秤宮(てんびん座)
I天蠍宮(さそり座)
J人馬宮(いて座)
K磨羯宮(やぎ座)
ジャクリーヌ・エイマール(P)