ラルフ・ベナツキーの喜歌劇『妹と私』の全曲盤。
演奏はフランツ・マルスツァレク指揮、ケルン舞踏娯楽音楽管弦楽団による物だ。
このオペレッタは1930年に初演された作品。
実はベナツキーの代表作、白馬亭にてと同じ年に発表されている。
しかし、やはり忘れられた作品だけあってか、メロディはあまり良くなく、印象に残らない。
というより白馬亭の出来が良すぎたというべきだろう。
演奏はオペレッタのカラヤンことマルスツァレクによる確かな物で、良くも悪くも作品の真価を伝えてくれる。
尚、ボーナストラックで、同じベナツキーの喜歌劇『魅力的なお嬢さん』の抜粋が収録、これも同じような感想を持った。
演奏も同じマルスツァレク&ケルン舞踏娯楽音楽管弦楽団による。
どちらも、作曲家存命中の1950年代の古い録音で、メンブランに時々ある、ノイズを除去したらちょっと音がボケてしまった所はあるものの、年代を考えれば十分だろうか。