ドイツの激安復刻レーベルが出したオペレッタシリーズの一枚。
ラルフ・ベナツキーの喜歌劇『白馬亭にて』の全曲盤である。
この作品現在いくつか音源が出回っているが、全曲盤は少ない。
喜歌劇といえど20世紀の最初の頃に書かれた作品なので、音楽はミュージカルに近く、クラシックよりポピュラーに近い音楽だ。
とは言え代表作だけにメロディはよく、コムツァークのアルブレヒト大公行進曲が突然でて来たりと、親しみやすい。
演奏はフランツ・マルスツァレク指揮、ケルン・ダンス・ウンターハルトゥング管弦楽団の演奏である。
オケの詳細は不明だが、マルスツァレクがシェフをしていたケルン放送管弦楽団からのピックアップ・メンバーによるオケではないかと思う。
メンバーが少ないからか、メリハリがはっきりとしており、歌手も好演しているのが良いが古い録音なので、時々耳が痛いのが難点。
ボーナスとして、ロベルト・シュトルツの『紺碧の夢』を抜粋で収録。
この曲他に1つ音源があるばかりの珍しい作品。
こちらも演奏は悪くないが、音の古さが気にはなる。