キャロルの祭典、少年十字軍　シュレーフェル＆ハノーファー少女合唱団、バッハフーバー、他

ハノーファー少女合唱団／ブリテン：キャロルの祭典、少年十字軍

ブリテンの『キャロルの祭典』は1942年、ウェストミンスター大聖堂聖歌隊のために作曲された作品で、第１次世界大戦時の英国で書かれた詩９編がテキストに用いられています。第１曲と最後の曲はグレゴリオ聖歌がそのまま使われ、本編ではイエスの誕生の喜びが実直に綴られます。
　かたや、あまり演奏される機会の多くない『少年十字軍』は1941年の作品で、テキストにはベルトルト・ブレヒトのバラードが用いられてます。1939年に戦争で荒廃したポーランドの子供たちの姿が象徴的に描かれているとされるこの作品、前述の『キャロルの祭典』とは正反対の世界でありながらも、根底には同じものが感じられるのがブリテンの鋭いところでしょう。ハノーファー少女合唱団は、この２つの作品を見事に歌っています。（Rondeau Production）

【収録情報】
ブリテン：
● キャロルの祭典 Op.28
　入堂
　ようこそ、クリスマスよ！
　これほどのバラはない
　かの幼な児が
　子守歌
　四月の露のように
　この小さな赤子は
　間奏曲
　凍り付く冬の夜に
　春のキャロル
　神に感謝せよ
　退堂

● 少年十字軍 Op.82

　ハノーファー少女合唱団
　ビルギット・バッハフーバー（ハープ）
　ウルフェルト・シュミット（オルガン：Op.82）
　アンドレア・シュナウス＝ヤンツェン（ピアノ：Op.82）
　ニコライ・クルーゲル（ピアノ：Op.82）
　アンサンブル・サープラス（Op.82）
　グトルン・シュレーフェル（指揮）

　録音時期：2014年7月27,28日（Op.28）、2015年5月2日（Op.82）
　録音場所：ハノーファー、ステップハンスシフト（Op.28）、ハノーファー音楽大学（Op.82）
　録音方式：ステレオ（デジタル）