グリーグ以来の北欧を代表するピアニスト、作曲家として知られる
セリム・パルムグレン、独自の美しさを放つピアノ曲全集録音始動
パルムグレンは裕福な環境で育ち、少年時代から作曲をはじめ、14歳の時には『ショパンの思い出』を作曲するなど音楽的才能を開花させます。たびたびフィンランドを訪れていたフェルッチョ・ブゾーニの演奏を聴き、大きな感銘を受けた彼は、1895年にヘルシンキ音楽院へ入学、研鑽を積みました。その後はベルリンに留学するとともに、ワイマールで憧れのブゾーニのレッスンを受け、演奏家と作曲家への足掛かりをつかみ、やがてピアニスト、作曲家として活躍します。彼のピアノ曲の多くは自身で演奏するために書かれており、抒情的な旋律にはスカンジナビアの民謡的要素が多く用いられています。
「GRAND PIANO」レーベルでは、全300曲以上のピアノ曲を8巻のCDに分けて収録を予定しており、その第1作となるこのアルバムには世界初録音となる『フィンランド抒情曲集』を含む多彩な作品を収録。『秋へのプロローグ』など、パルムグレンのあらゆる側面を紹介しています。
ヨウニ・ソメロは現代フィンランドで最も活躍するピアニストの1人。幅広いレパートリーを持ち、世界中の多くの国で3100回以上のコンサートを行っています。(輸入元情報)
【収録情報】
パルムグレン:
1. ショパンの思い出 SP274(1892)
2. インテルメッツォ SP110(1895)
3. アリア SP9(1904)
4. 前奏曲 Op.1-1(1896年もしくはそれ以前)
5. 幻影 Op.1-2(1897)
6. エチュード Op.1-3(1898年もしくはそれ以前)
7. 3つのピアノ小品 Op.2(1898年頃)(子守歌/エレジー/ワルツ・インテルメッツォ)
8. 子守歌(作曲家自身による合唱曲『Tuutulaulu』 SP312のピアノ編曲版 1903)
9. 秋へのプロローグ SP288(1926年もしくはそれ以前)
10. スタディ SP281(1906)
11. フィンランド抒情小曲集:ピアノのための12の小品 Op.22(1908年もしくはそれ以前)
第1番:田園曲
第2番:フィンランド民謡
第3番:パガニーニ(小さな練習曲)
第4番:ユーモア
第5番:つりがね草
第6番:ガヴォットとミュゼット
第7番:ポルスカ(フィンランド舞曲)
第8番:春の夜
第9番:セレナード
第10番:ポフヤンマーからのワルツ
第11番:孤独な歌
第12番:春の到来
12. ピアノ・ソナタ ニ短調 Op.11(1901)
ヨウニ・ソメロ(ピアノ/Steinway & Sons, モデルD)
録音時期:2020年2月3,4日
録音場所:フィンランド、クーサンコスキ、クーサー・ホール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
世界初録音(1-3,6,7,9-11)
ピアニスト兼作曲家のパルムグレンによる、自作曲のアルバム。グリーグ以来の北欧を代表する音楽家として楽才を発揮したパルムグレンが、14歳の時に書いたという「ショパンの思い出」やピアノ・ソナタなどを演奏している。(CDジャーナル データベースより)