ゲリンガスがヤマハのサイレント・チェロを使用。
親友バラカウスカスの作品集
現代リトアニア作曲界の重鎮オスヴァルダス・バラカウスカス。ソ連時代から前衛手法で色彩的な音楽を発表してきましたが、リトアニア独立時の1992〜94年、駐仏大使を務めるなど政治家としても活躍しました。バラカウスカスは同郷の大チェロ奏者ダヴィド・ゲリンガスと親しく、数々のチェロ作品を産み出しています。
ここではゲリンガスに捧げられた5作品が収められています。リトアニアは知る人ぞ知るジャズの盛んな国ですが、バラカウスカスも1972年に『ボップ・アート』というチェロ、ピアノ、ドラムスの作品を書いています。
当アルバムの注目点は、かなりの部分でゲリンガスがヤマハの「サイレント・チェロ」を用いていること。この楽器を世界で普及させるための果敢な挑戦と申せましょう。ピャトラス・ゲニューシャスは、第16回ショパン国際コンクール第2位のルーカス・ゲニューシャスの実父。(キングインターナショナル)
【収録情報】
バラカウスカス:
1. ベーツァフタ2 (2009)
2. レトロスペクティヴII (1994)
3. ルードゥス・モドルム (1972/2002)
4. ダル・ヴェント (1999)
5. ボップ・アート (1972/1995)
ダヴィド・ゲリンガス(チェロ)
ヤーシャ・ネムツォフ(ピアノ:1,2)
ピャトラス・ゲニューシャス(ピアノ:4,5)
ウラジーミル・タラソフ(ドラムス:5)
フォーグラー四重奏団(1)
ガイダ・アンサンブル(3)
ロベルタス・シャルヴャニカス(指揮:3)
録音時期:2002、2009、2010、2013年
録音方式:ステレオ(デジタル)