シュワルツェネッガー主演、バーホーヴェン監督で映画化されたP・K・ディック原作小説の再映画化。 正直、ディックの小説自体は読んだことはない。 ですが、『ブレードランナー』、『マイノリティーリポート』、『ペイチェック』等があり、 単なる娯楽ではなく少し考えさせられる映画であり、それが時代に埋もれない理由なんでしょう。 で、本作。いい意味で私たちが知っている『トータルリコール』を大事にした映画だと思います。 それ故、好感が持てます。

シュワルツェネッガーが演じるこの手の映画が好きです。自分の中ではベスト10に入るかもしれない名作です。火星が滅亡する寸前の目が飛び出るシーンは幼い時に観た時から強烈に残っています。ロボットのタクシー運転手なども印象的です。

ｼﾞｪﾘｰ･ｺﾞｰﾙﾄﾞｽﾐｽの代表作｡打ち込みｼﾝｾによる変拍子の電子音に合わせてﾌﾙｵｰｹｽﾄﾗが雄大に鳴り響く主題曲は超有名だ｡ｸﾞﾛい暴力ｼｰﾝが多い映画なのでﾍﾀしたらｷﾜﾓﾉ作品になる所をｺﾞｰﾙﾄﾞｽﾐｽによる気骨ある壮大なｽｺｱが映画を火星ﾏｲﾉﾘﾃｨ解放を描いたSF武勇伝へと昇華させたのだ｡