光の春〜室内アンサンブル作品集　トリオ・アルボス、ダルー、エステリェス、コルテセ、ギリェム

スペインの新しい世代を代表する音の詩人ヘスス・トレス
その幻想と妄想と神秘の世界！

スペインの新しい世代は前衛音楽の不毛なエリート志向を捨てて、再び音楽の純粋な喜びを形にしようとしているようです。このアンダルシア生まれの作曲家は現代の様々な潮流、スタイルを学んだ後、スペインの民族性、生命力溢れるリズム、歌の官能性といった音楽本来の持っている喜び、エロティシズムを自らの音楽で復活させようとしています。無調や旋法、調性が分け隔てなく折衷され独自のロマンティシズムを臆することなく展開しています。
　『光の春』でのブライヤーズばりのミニマリズム、終盤にむけての抽象化されたピアソラ、結尾のエキゾチックなゴングの一撃など、聴き所に事欠かきません。『ポエティカ』の妖艶なクラリネットのメロディ、沈黙のなかでの繊細な音運動は武満顔負け。待たれていた才能がいまここに登場！（東武トレーディング）

【収録情報】
トレス：室内アンサンブル作品集
・光の春 (2007)
・ポエティカ（詩） (2007)
・トリオ (2001)
・プレセンシアス (2002)
・デセム (2006)
　トリオ・アルボス（ピアノ三重奏）
　セシル・ダルー（フルート）、ホセ・ルイス・エステリェス（クラリネット）
　パウル・コルテセ（ヴィオラ）、フアンホ・ギリェム（パーカッション）

　録音時期：2008-09年
　録音方式：デジタル