MCUスパイダーマンの三部作最終作No Way Home。音楽はHomecoming, Far From Homeも担当したMichael Giacchinoです. Giacchinoは2009にリブートされたStar Trek三部作に続き二度目の三部作完結となりました。彼は2016にDoctor Strangeの音楽も担当し、今作品でもストレンジ出演により彼のテーマが使われています。10. Sling vs BlingではGiacchinoのスパイダーマンのテーマとストレンジのテーマが混合された最高にエキサイティングなアクショントラックになっています。13. Exit Through the Lobbyではピアノ、21. Forget Me Knots ではオーケストラが感動的なシーンを完璧に描いています。今作品はオーケストラにコーラスが足され、特に22. Peter Parker Picked a Perilously Precarious Professionや23. ArachnovertureではGiacchinoのスパイダーマンテーマがコーラスのadditionにより壮大にストーリーを送り出し、鳥肌物になっています。今作品は物語の進展につれ過去に書かれたDanny Elfman やJames Hornerによる音楽も使われ、7. Otto Trouble, 12. No Good Deedなどの激しいアクショントラックではElfman のgreen goblinやDoctor OctopusのテーマがシームレスにGiacchino自身のテーマと混合されています。リズミカルなパーカッションがGiacchinoのいいところで今回もとてもノリがいいアクションが盛り沢山。ジアッキーノ最高傑作ではないですが、(John Carter, Jupiter Ascending, Tomorrowland. Jurassic World: Fallen Kingdom の方が私自身の評価が高い)興奮や感動も経験させてくれるGiacchino独特なサウンドを堪能できるスコアです。今年のGiacchinoはThe Batman, Jurassic World: Dominion, Lightyear, そしてThor: Love and Thunderの4つの超大作の音楽を担当し、2015年の作品Jupiter Ascending, Tomorrowland, Jurassic World, Inside Out以来の凄い年でした。No Way Homeも今年のGiacchinoの音楽に負けないサウンドでMCUスパイダーマン三部作を素晴らしい形で締めくくってくれました。