ジョリヴェ：マナ、ピアノ・ソナタ第２番、ルノ：忘却の棲むところ、ピアノ・ソナタ第2番　石井佑輔

フランスで活躍する若手ピアニスト石井佑輔！
ジョリヴェとルノのピアノ作品集！
日本語オビ・解説付き

フランスを中心に活躍するピアニスト石井佑輔は、積極的に現代音楽を紹介しています。中でもジョリヴェを得意としており、CDでは先に『ジョリヴェ＆ヴァレーズ：ピアノ作品集』が発売されていました。
　ジョリヴェの『マナ』は６つの小品からなる組曲で、ジョリヴェの中でも傑作と評されている作品。６つの異なる神秘の力を、並列させながらも総括的な概念を打ち出した独特な作品です。ピアノ・ソナタ第２番はジョリヴェの最後のピアノ作品。激烈、衝撃的な印象を与える作品ですが、ジョリヴェの昇華された魂の歌が聴かれます。
　ジャック・ルノ[1945-]はフランスの作曲家。作曲は独学ですが、ダルムシュタットでリゲティやシュトックハウゼンに、シエナでドナトーニにも師事しています。その作品はブーレーズやアルディッティ四重奏団などにも取り上げられています。ピアノ・ソナタ第２番は1978年の作品ですが、その初演後演奏されず、2012年にようやく石井佑輔により改訂版が再演されたものです。曲は、第１楽章「非常に急速に」、第２楽章「非常にゆっくりと」、第３楽章「幻想曲のように」から成っています。『忘却の棲むところ』のタイトルはスペインの詩人ルイス・チェルヌーダの詩集から取られ、石井佑輔に捧げられた作品です。（TOBU）

【収録情報】
・ジョリヴェ：マナ (1935)
・ジョリヴェ：ピアノ・ソナタ第2番 (1957)
・ルノ：忘却の棲むところ (2011) 〜石井佑輔に捧ぐ
・ルノ：ピアノ・ソナタ第2番 (1978)

　石井佑輔（ピアノ）

　録音時期：2012年10月1-3日
　録音場所：マルセイユ、ミュゼ・ドゥ・テロワール・マルセイエ
　録音方式：ステレオ（DSD）

【石井佑輔（ピアノ）】
国立音楽大学作曲学科卒業後、渡欧。フランス、パリ国立高等音楽院（CNSM）を得て修了。またブーローニュ音楽院（CRR）ピアノ科一等賞及び最高課程卒業後、ドイツ、フランクフルト音楽表現芸術大学大学院にてアンサンブル・モデルン国際アカデミー（IEMA）を奨学生として修了。第14回ハビエル・モンサルヴァーチェ国際ピアノ現代音楽コンクール（ジローナ）2位、オルレアン国際21世紀ピアノコンクールにおいてナディア・ブーランジェ賞、アンドレ・ジョリヴェ賞を受賞。第6回イヴァル・ミカショフ・トラスト・ピアニスト/作曲家委嘱プロジェクト優勝。多くの作曲家の初演、演奏にも関わっており、20世紀の埋もれた作品の再演にも力を注ぐ。（TOBU）