Blu-spec CD 2

Piano Sonata, 3, Nocturne, 13, 18, Fantasy: Pogorelich

Chopin (1810-1849)

User Review :5.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
SICC30593
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
Blu-spec CD 2

Product Description


ポゴレリチ、四半世紀を経て原点のショパンへと回帰。

鬼才ピアニスト、イーヴォ・ポゴレリチのソニー・クラシカルとの長期専属契約第2弾は、1998年発売のショパン『スケルツォ』(1995年録音)以来、24年ぶりのショパン・アルバムです。ショパン作品は、1982年のショパン・コンクールの衝撃以来、ポゴレリチとは切っても切れないレパートリーで、これまで4枚のアルバムを発売しています。
 2021年秋に録音されたばかりの当アルバムには、ショパンの最高傑作『ピアノ・ソナタ第3番』のほか、最美の『幻想曲』と『夜想曲』2曲が収録されており、いずれもポゴレリチのリサイタルを彩る得意のレパートリーながら今回が初録音となります。年代によって芸風を変化させてきたポゴレリチゆえにこのショパン・アルバムも全く予測不可能な世界が展開されること必至。実演で接することのできる漆黒の重味を備えた独自のピアノ・サウンドと、一つ一つの音符を明晰かつ克明に弾き分けるタッチによって、私たちの全く知らなかったショパン作品の底知れぬ魅力を開示してくれるに違いありません。(メーカー資料より)

【収録情報】
ショパン:
● 夜想曲 第13番ハ短調 Op.48-1
● 夜想曲 第18番ホ長調 Op.62-2
● 幻想曲 ヘ短調 Op.49
● ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58


 イーヴォ・ポゴレリチ(ピアノ)

 録音時期:2021年8月6日〜12日、9月2日〜10日
 録音場所:オーストリア、ライディング、リストハウス
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

【アーティストプロフィール】
1958年クロアチア、ベオグラード生まれ。モスクワ・チャイコフスキー音楽院で学び、1980年ショパン・コンクールで、本選に届かず落選したことが話題に。1981年カーネギーホール・デビュー以来、世界中で活躍。DGに14枚のソロアルバムを録音するも1998年以降20年近く録音から離れていた。(メーカー資料より)

Track List   

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真っ黒なソナタ、漆黒の幻想曲、真っ暗闇の...

投稿日:2022/03/07 (月)

真っ黒なソナタ、漆黒の幻想曲、真っ暗闇の夜想曲…。ポゴレリチの新しいショパンアルバムに、ダークというか黒一色のイメージをまず持ってしまった。 華麗なショパン、美しいショパン、いわゆるまっとうなショパンを期待するなら正直お勧めできないこともあらかじめお伝えしておきたい。  異形な演奏なのは「彼のことだから」と予想(期待)はしていたがここまでくると黙りこむしかない。このディスクがダメとか受け付けないという意味ではない。むしろこんな演奏だからこそ聴きたかったのだ。力強いを通り越し禍々しいまでに強靭なタッチと、死を連想させるような異常な静けさを併せ持ち、独特な感性でショパンの「ダークサイド」、または「異世界のショパン」を抉り出すかのようなポゴレリチの新譜は好悪がはっきり分かれると思うので購入される際は充分考えてから(?)決めてほしい。私の意見を述べさせてもらうなら、当盤は充分に聴き応えのある評価になる。  昔の録音「夜想曲 Op.55-2」は、ポゴレリチのショパン演奏の中でのお気に入りだった。退廃というのか死の香りというのか、他の演奏者では感じられない感覚があったが、その延長線上に当盤はあると思う。  以前、彼のコンサートでソナタ第3番を聴いたときの衝撃もすごかった。彼は何を考えているのだろう、どこを見つめているのだろうと迷ううちに演奏は終わっていたのだ。一度しか聴けないコンサートゆえ、彼の言いたいことを理解しようとする前に曲が終わってしまったのが悔やまれたが、こうしてディスクになったので繰り返し聴いてみてポゴレリチの世界に浸ってみたいと思う。決して心地よい世界でないのは解っているが、その中に「何か」が潜んでいるはずだ。それを探してみたい。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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ポゴレリチがソニークラシカルと契約してか...

投稿日:2022/02/18 (金)

ポゴレリチがソニークラシカルと契約してから、新譜が出るようになって嬉しい。また、ショパンに回帰してくれたこともますます嬉しい。このアルバムではポゴレリチ節ともいうべき、明晰なタッチで濃厚な音楽がたっぷり味わえる。インテンポ、と楽譜に指定のある場所であっても一音一音を大切にするポゴレリチには関係ない。微妙なテンポの揺れで歌いまくる。普通はこれをやられたら、中トロだけの寿司みたいに辟易するのだが、ポゴレリチの明晰なタッチで楽譜通りのリズムを刻むので、もたれない。言い換えれば「あっさりしたコテコテ」というような矛盾した概念を実体化する演奏であり、引き続き賛否は分かれるかもしれないが私は諸手を挙げて賛同する。なぜならこの演奏、テンポはさておき、表現自体は楽譜を読み込み正確な再現を図っているからである。まず最初の夜想曲2曲はもはやバラードと呼んでいいくらいの深さを出してくれる。幻想曲に至っては、何と16分!普通の演奏の1.5倍である。主たる理由はLento Sostenutoの中間部で、まさに「Lento」のテンポでコラールを繰り広げる。これが滲みてくる。また行進曲の部分もコラールの続きのように音を響かせてくれる。正確に刻みながら、即興的にアルペジオも響かせたり、まさに幻想的かつ構成的でこの曲の大名演と思う。メインのソナタだが、このポゴレリチの主張とソナタという形式美が若干食い違う気がする。重くなり過ぎるという理由からだろうが、第一楽章提示部のリピートを省略するのはいただけない。また、ちょっとしたルバートやタメが連続するので、ソナタとして見たら好みが分かれると思う。しかしソナタだろうとノクターンだろうとアプローチがブレない。これぞポゴレリチ。次は是非ともバラードが聞きたい。今の彼にピッタリだろうから。

てつ さん | 東京都 | 不明

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