バラード〜ショパン作品集　福間洸太朗

福間洸太朗／バラード〜ショパン作品集

2013年日本ショパン協会賞受賞。端正なピアニズムからにじみ出るショパンのパッション！
その端正な顔立ちからピアノの貴公子との呼び声もある福間洸太朗。演奏に対するひたむきな情熱が聴き手に深い印象を与える彼の、ドビュッシーにつづくセカンド・アルバムは、得意のショパン。
　４曲のバラードを中心に、ノクターン、ワルツ、ポロネーズ、エチュード、即興曲をちりばめ、しかもほぼ作曲順に並べるという、福間らしい凝った選曲。バラード以外は敢えて有名曲を中心に選び、聴きやすさとアルバム・コンセプトを上手く両立しています。
　演奏は、ドビュッシー・アルバムを大きく凌駕する内容で、知的なアプローチに収まり切らないこぼれ落ちんばかりのパッションが、聴き手の心を打ちます。深い情感・細やかなタッチが印象的で、思い切りの良い強奏とともに、聴き手に深い印象を与えます。テクニカルな安定感は言う及ばず。福間の本領発揮といえる世界最高水準のショパンです。（COLUMBIA）

【収録情報】
ショパン：
・アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
・幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66（初版）
・バラード第1番 ト短調 Op.23
・ワルツ第3番 イ短調 Op.34-2
・バラード第2番 ヘ長調 Op.38
・バラード第3番 変イ長調 Op.47
・ノクターン第13番 ハ短調 Op.48-1
・バラード第4番 ヘ短調 Op.52
・ノクターン第4番 ヘ長調 Op.15-1
・エチュード ホ長調 Op.10-3『別れの曲』

　福間洸太朗（ピアノ）

　録音時期：2013年3月7-9日
　録音場所： 栃木県、岩舟町文化ホール
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　SACD Hybrid
　CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 4.0 SURROUND

【ふくま・こうたろう】
東京都出身。東京都立武蔵高校卒業後ヨーロッパへ留学し、パリ国立高等音楽院、ベルリン芸術大学・同大学院、コモ湖国際ピアノアカデミーにて学ぶ。これまでにブルーノ・リグット、マリーフランソワーズ・ビュッケ、クラウス・ヘルヴィッヒ、井桁和美、佐藤京子の各氏に師事。2003年、20歳で米・クリーヴランド国際コンクールで優勝（日本人初）及びショパン賞受賞の他、ルービンシュタイン、サンタンデール、ジーナ・バックアワーなどの国際コンクールに入賞し、全米、ヨーロッパ、南アフリカ、アジアで活発な演奏活動を行う。
　これまでにニューヨーク・リンカーンセンター及びカーネギーホール、ロンドン・ウィグモアホール、ベルリン・フィルハーモニー及びコンツェルトハウス、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス、パリ・ラジオ・フランス、ジュネーヴ・ビクトリアホール、マドリッド国立音楽堂など著名なホールでリサイタル。また、世界各地の音楽祭に出演。日本ではピアニスト１００、トッパン・ピアニスツ、ピアノ・エトワールなどのシリーズに招待される。クリーヴランド管弦楽団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、フィンランド放送交響楽団、ドレスデン管弦楽団、イル・ド・フランス国立管弦楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、日本センチュリー交響楽団等のオーケストラと共演。アッシャー・フィッシュ、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス、ハンヌ・リントゥ、フランソワ・ザビエル・ロット、小泉和裕などの指揮者と共演。
　ＣＤは、日本コロムビアから｢ドビュッシー・ピアノ作品集」、ナクソスから「シューマン・ピアノ作品集」「武満徹・ピアノ作品集」、アクースティカから「トッパン・ライブリサイタル」「リスト・ピアノ作品集」、（株）ハーモニーから「アルベニス：イベリア全曲他」をリリースし、国内外の新聞・雑誌で高い評価を得る。ウィグモアホールでの二度目となるソロリサイタルは、英インデペンデント紙で五つ星の高い評価を得る。東日本大震災後は、ベルリン、ケープタウン、東京、石巻でチャリティーコンサートを行う。現在ベルリン在住。（COLUMBIA）