打楽器協奏曲『奇術師』、ヴォカリーズ　グレニー、ミラー＆アルバニー響、プリットマン、ビークル

コリリアーノ：奇術師、ヴォカリーズ
エヴェリン・グレニー、ミラー＆アルバニー交響楽団

グラミー賞を始めとした数々の賞を総なめにしている、現代アメリカ最高の作曲家コリリアーノ。彼は過去40年間に３つの交響曲と１００以上の室内楽曲、８つの協奏曲を含む数多くの作品を発表しています。しかしコリリアーノが最初に「パーカッションのための協奏曲」の作曲依頼を受けた時は恐怖すら感じたとのことで、なぜならパーカッションのほとんどはヴァイオリンやトランペットのように音を持続することがなく、またピッチを持っていないからだったそうです。しかしそれを完璧に克服した作曲家は、様々な工夫を凝らし見事な作品を書き上げました。３つの異なる素材をイメージした曲を、魅惑的なカデンツァで繋いだ音楽は『奇術師』のタイトルにふさわしい幻惑的な作品です。
　『ヴォカリーズ』はニューヨーク・フィルの当時の音楽監督であったクルト・マズアからの委嘱作で「ミレニアムにふさわしい作品を」という要望に応え、彼は電子楽器の多彩な音響を用いた音楽を書いたのでした。声とオーケストラ、そしてエレクトロニクス音楽の融合は、確かに新しい時代を彷彿させるものです。（NAXOS）

【収録情報】
コリリアーノ：
・奇術師 (2007) 〜パーカッション奏者、弦楽オーケストラとオプショナル・ブラスのための協奏曲
　カデンツァI
　ムーヴメントI：木
　カデンツァII
　ムーヴメントII：金属
　カデンツァIII
　ムーヴメントIII：皮

　エヴェリン・グレニー（パーカッション）
　アルバニー交響楽団
　デヴィッド・アラン・ミラー（指揮）
　録音時期：2011年3月13日
　録音場所：ニューヨーク、トロイ・セイヴィング・バンク・ミュージック・ホール

・ヴォカリーズ (1999)
　Electronic sound design: Teese Gohl
　Additional sound design: Angie Teo

　ヒラ・プリットマン（ソプラノ）
　マーク・ビークル（エレクトニクス・プロデュース＆パフォーマー）
　アルバニー交響楽団
　デヴィッド・アラン・ミラー（指揮）
　録音時期：2011年5月22日
　録音場所：トロイ、レンセラー工科大学、EMPACコンサート・ホール

　録音方式：ステレオ（デジタル）
　世界初録音