ピアノ・ソナタ集〜フンメル、クレメンティ
イタリアのピアニスト、セバスティアーノ・メザーリオによるフンメルとクレメンティ。
フンメルのピアノ・ソナタ第5番は知る人ぞ知る古典派ピアノ・ソナタの隠れた傑作。古典派とはいえ時にかなりロマンティックで、ベートーヴェンのような情熱と力強さもありつつ、後期のシューベルトのような暗い陰りもあり、しかし華やかなヴィルトゥオーソ名技にも不足はなく、なかなかに個性的。幼い頃にモーツァルトの愛弟子だったフンメルが成長して時代の最先端を走っていたことを伝える証拠でもあります。もしフンメルの名前は知っているけれど作品は聴いたことがないという方は、まずはこのセバスティアーノ・メザーリオの熱演をお聴きになってみてはいかがでしょうか。
セバスティアーノ・メザーリオは1990年、イタリア、ウーディネ生まれのピアニスト。様々なコンクールで賞を得て、人気も実力も急上昇中。古典派の構成を崩さずに情熱的に攻め込む音楽が素晴らしい聴きどころ。クレメンティの2曲も気持ちのよい演奏です。(輸入元情報)
【収録情報】
1. フンメル:ピアノ・ソナタ第5番嬰ヘ短調 Op.81
2. クレメンティ:カプリッチョ第4番ホ短調 Op.47-1
3. クレメンティ:ピアノ・ソナタ ヘ短調 Op.13-6
セバスティアーノ・メザーリオ(ピアノ)
録音時期:不詳
録音場所:イタリア、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州サチーレ(1)、フリウリ(2,3)
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)