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[USED:Cond.A] Complete Piano Sonatas Vol.1: Mastroprimiano(Fp)

Clementi (1752-1832)

User Review :4.5
(2)

Used Details

Artwork
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Other Condition
:
DIGIPAK,3枚組み
:
HMV record shop online

Item Details

Genre
Catalogue Number
BRL93338
Holland
Format
CD
Other
:
Import

Product Description

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クレメンティ没後175周年を記念した大型企画!

クレメンティ:ピアノ・ソナタ全集 第1集(3CD)
マストロプリミアーノ

クレメンティのピアノ・ソナタというと、1781年のクリスマス・イヴ、ウィーンでオーストリア皇帝ヨーゼフニ世とロシア大公夫妻の前でおこなわれたモーツァルトとの競演のエピソードが有名です。このときのことについて、4つ年下で負けん気の強かったモーツァルトは、しきりにクレメンティを酷評、一方、クレメンティは特に何も語らず、後年、回想した際に賛辞を呈するという対照的な反応を見せています。
 面白いのは、このとき耳にしたクレメンティのソナタのメロディーを、10年後のモーツァルトが『魔笛』の主要主題にそのまま使ってしまっているということで、作品を象徴するメロディーが実は他人由来のものという、なにやらレクィエムとミヒャエル・ハイドンのケースにも通じそうな展開が興味深いところです。
 『魔笛』を愛したベートーヴェンも、ピアノ曲に関してはモーツァルトよりもクレメンティの方がピアニスティックで素晴らしいと評価しており、また、クレメンティ自身、ピアノの改造や普及に尽力し、ソナタのほかに教則作品も熱心に作曲したことで、近代ピアノ奏法の父と評されるほどの存在になっています。
 しかし、残念ながら録音にはそれほど恵まれず、まとまったものとしては、ピエトロ・スパーダによる18枚から成るシリーズのほか、マリア・ティーポによる10枚のシリーズがあったくらいでしょうか。

 今回登場する全集企画の第1弾「ウィーン・ソナタ集」は、イタリアのフォルテピアノ奏者で音楽学者でもあるコスタンティーノ・マストロプリミアーノが、1790年頃のルートヴィヒ・ドゥルケン・モデル(a=430Hz)のレプリカを弾いたもので、相当にアグレッシヴな演奏内容となっています。
 問題の『魔笛』ソナタももちろん収録されており、ピリオド様式の古典派アプローチならではの大胆な踏み込みにより、作品の真価が抉り出されるような面白さがあります。

CD-1
・Sonata in E flat major Op.7-1
・Sonata in C major Op.7-2
・Sonata in G minor Op.7-3
・Preludio I alla Vanhal (from Musical Characteristics Op.19)
・Sonata in G minor Op.8-1 dediee a M.lle Nancy d'Auenbrugger
・Sonata in E flat major Op.8-2
・Sonata in B flat major Op.8-3 dediee a M.lle Artaud
CD-2
・Sonata in B flat major Op.9-1
・Sonata in C major Op.9-2
・Sonata in E flat major Op.9-3
・Allegro (from Musical Characteristics Op.19)
・Sonata in A major Op.10-1
・Sonata in D major Op.10-2
・Sonata in B flat major Op.10-3
CD-3
・Sonata per il Forte - Piano in E flat major (Op.11), pour Madame de Hess
・Sonata in F major Op.24-1 (Op.21 chez Artaria, Vienne)
・Sonata in B flat major Op. 24-2 (Op.41-2 chez Mollo, Vienne)
・Sonata in E flat major Op.41 (Op.41-1 chez Mollo, Vienne)

 コスタンティーノ・マストロプリミアーノ(フォルテピアノ)
 使用楽器:Andrea Restelli, Milano, 2005 after Ludwig Dulcken 1790.ca

 録音:2006年9月、ミラノ

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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全集で所有、モーツアルト、ベートーヴェン...

投稿日:2021/02/23 (火)

全集で所有、モーツアルト、ベートーヴェン、シューベルトまでかぶるこの人。ハイドン的な面白さがある。個人的にはハイドンよりよく聞く。ハイドン的というのは、ある種の客観性というか、取り乱すことのない枠があるというか、その中でも、この人は長命なだけあって和声に若干ロマン派の風が感じられるし、旋律に面白さがあるものもある。まあいうなれば、もうひとりこの時代のいい作曲家が増えたということです。

ぷぅさん さん | 兵庫県 | 不明

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【なんて魅力的なフォルテピアノの演奏でし...

投稿日:2020/04/26 (日)

【なんて魅力的なフォルテピアノの演奏でしょう!】 クレメンティのピアノ・ソナ全集は,以前ピエトロ・スパーダのものを所有していて,それしか聴いた事がありませんでした。スパーダの演奏は良くも悪くも標準的で,クレメンティのピアノ曲はピアノのお稽古のための音楽以上のものとしては魅力を感じませんでした。そのため,スパーダの全集は中古屋さんへ…。 しかし,この全集の演奏は何と楽しく,ワクワクとさせてくれることでしょう! 演奏者のコスタンティーノ・マストロプリミアーノは音楽学者でもあるそうですが,学者という枠から大きくはみ出すように,実に伸び伸びと個性的にフォルテピアノを弾き切ってくれています。クレメンティの作品の魅力もさることながら,フォルテピアノという楽器の魅力も十二分に伝えてくれている素晴らしCD集です。 私はCD18枚が一箱に収められたボックスで購入しましたが,現在は購入困難なようです。バラで買っても魅力ある演奏だと思いますので,すべてのCDに同じレビューを書かせていただきます。 また,クレメンティのピアノ・ソナタの魅力については「クラシックがすーっとわかるピアノ音楽入門(山本一太著)講談社+α文庫」に分かりやすく書かれていて,私もこれを読んで,改めてCDを聴いてみようと思い,購入してから未開封のままであった全集を紐解きました。ぜひ,ご一聴ください!

MR.EYES さん | 埼玉県 | 不明

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