カルッリ再発見
ナポリ出身の作曲家フェルディナンド・カルッリは、パリで一流のギタリストとして活躍しました。教師としても才能を発揮し、彼のギターのための練習曲『メトード・コンプレット』は現在でも使用されています。彼は当時流行していたオペラや管弦楽作品の旋律を用いてヴィルトゥオーゾ的な変奏曲に仕立て上げることを得意としており、時には同世代のパガニーニ作品や、スペイン風のスタイルも取り込むことで、自らのテクニックを見せつけていました。
このアルバムでは、名手マルチェッロ・ファントーニが1820年製の楽器を用いて、世界初録音を含むカルッリの様々な作品を紹介。変奏曲でのまばゆいばかりの技巧や、愛らしいワルツなど、知られざる作品を美しい音色で楽しめます。(輸入元情報)
【収録情報】
カルッリ
1. 3つのディヴェルティスマン『スペイン風』 Op.209
2. クロシェット〜パガニーニの主題によるギターのための幻想曲 Op.325
3. ヨーロッパの民謡集 Op.73…世界初録音
4. 『ラ・モリナーラ』の旋律による独奏ギターのための変奏曲 Op.107
5. ラ・フォル、アルベール・グリザールのロマンスによるギターのための幻想曲 Op.363
6. ギターのための3つのワルツ Op.9
マルチェッロ・ファントーニ(ギター/Rene-Francois Lacote 1820)
録音時期:2021年8月6-8日
録音場所:イタリア、Chiesa di San Bartolomeo Noamaglio, Turin
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
世界初録音(1,6)