歌劇『石工』ドイツ語版全曲　クルト・テンナー＆トーンキュンストラー管弦楽団、ドッツァー、フックス、他（1950　モノラル）

オーベール：歌劇『石工』（ドイツ語版）

19世紀フランスで最も成功した歌劇作曲家の一人、オーベールの知られざる歌劇『石工』。フランス革命から連綿と続く「救出オペラ（主人公が不当な危機に陥るも周囲の人々によって助けられる）」であり、ボワエルデューなどのフランス歌劇の伝統に則った様式を持ちながら、ロッシーニを思わせるイタリア風の華やかさも備えた作品。初演当時は絶大な人気を獲得した作品で、1825年の初演時から1896年まで実に525回も上演されたという記録がありますが、現在では全く演奏されることがありません。
　この録音は1950年にウィーンで上演された際の記録であり、ウィーン伝統の響きを備えたニーダーエースターライヒ・トーンキュンストラー管弦楽団（ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団）と歌手たちが絶妙の演奏を繰り広げています。（輸入元情報）

【収録情報】
● オーベール：歌劇『石工』全曲（ドイツ語歌唱）

　ロジェ（石工）…ヴァルター・アントン・ドッツァー（テノール）
　バプティスト（鍵屋）…フランツ・フックス（バリトン）
　レオン・ド・メランヴィル（将校）…ヘラクレス・ポリティス（テノール）
　ウスベック（トルコ人奴隷）…ペーター・ラッガー（バス）
　リカ（トルコ人奴隷）…エーリヒ・クチャール（テノール）
　イルマ（ギリシャの若い女奴隷）…ヒルデ・リヒリング（ソプラノ）
　ヘンリエッテ（若いパリ娘）…マリア・ザルテン（ソプラノ）、他
　低地オーストリア・トーンキュンストラー管弦楽団＆合唱団
　クルト・テンナー（指揮）

　録音時期：1950年12月14日
　録音場所：ウィーン、ORFスタジオ
　録音方式：モノラル