エトヴェシュ:歌劇『三人姉妹』
ロシアの文豪チェーホフの同名戯曲に基づくエトヴェシュの歌劇『三人姉妹』。田舎町に赴任した軍人一家の三姉妹を主人公に、ロシア革命を目前にした帝政ロシア末期の知識階級の閉塞感を描いた物語をオペラ化する際に、エトヴェシュは主人公の三人姉妹を全てカウンターテナーが演じるという思い切った配役を敢行、極めて倒錯的な世界を創り上げました。
この上演では、アメリカのチェネス、カナダのデイヴィッド・DQ、ロシアのエゴロフ、この3人の世界的に成功した歌手を起用し、アコーディオンを効果的に用いたプロローグから濃厚な世界を表出。同じカウンターテナーであるものの、3人の声は声質が違うため姉妹の性格の描き分けに成功しています。また、個性的な演奏で知られる指揮者デニス・ラッセル・デイヴィスと、歌劇場のカペル・マイスターを務めるニコライ・ペテルセンの2人が指揮を担当する複雑なオーケストラの響きも聴きどころです。(輸入元情報)
【収録情報】
● エトヴェシュ:歌劇『三人姉妹』全曲
イリーナ…レイ・チェネス(カウンターテナー)
マーシャ…デイヴィッド・DQ・リー(カウンターテナー)
オルガ…ドミトリー・エゴロフ(カウンターテナー)
アンドレイ…ミコワイ・トラブカ(バリトン)
ナターシャ…エリック・ジュレナス(カウンターテナー)
医師…マーク・ミルホファー(テノール)
トゥーゼンバフ…クレシミール・ストラジャナツ(バス・バリトン)
ソリョーヌイ…バーナビー・レア(バス)
クルイギン…トーマス・フォークナー(バス・バリトン)
ヴェルシーニン…アイアン・マクニール(バリトン)、他
フランクフルト歌劇場管弦楽団
ニコライ・ペテルセン(指揮)
デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮)
録音時期:2018年9月、10月
録音場所:フランクフルト歌劇場
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)