アドラー:室内オーケストラのための作品集
ユダヤ系ドイツの作曲家・指揮者サミュエル・アドラー。聖歌隊のカントルを務めていた父のもと、早くから音楽的な才能を示したアドラーですが、11歳の時に家族とともにアメリカに亡命。やがてヒンデミット、コープランド、トンプソンらに学ぶことで作曲家として活動することを決意、以降、アメリカの現代音楽にユダヤ音楽の伝統を加えた独特の音楽を数多く書いています。
このアルバムにはバロック期のコンチェルト・グロッソ様式を採り入れた『アルコス協奏曲』を中心に、オリジナルの作品と、バッハへのオマージュ、そして伝統への敬意が感じられるアイヴズとホルストの作品を弦楽オーケストラ用に編曲した作品を収録。多彩な作風を味わえます。
2010年に指揮者キム・ドンミンによって設立されたニューヨーク・クラシカル・プレイヤーズは「優れた音楽を聴くことは基本的人権の一つである」という信念のもと、ニューヨーク都市圏で開催するコンサートをすべて無料で提供するアンサンブル。その理念に共感した名手たちと共演することでも知られています。(輸入元情報)
【収録情報】
アドラー:
1. アルコス協奏曲(2008)
2. エレジー(1962)
3. 常軌を逸した(2008)
4. さあ踊りましょう(2020)
5. 思い出への記念(2018)
6. バッハの精神で(2013)
7. アイヴズ:アメリカ変奏曲(アドラーによる弦楽オーケストラ編)
8. ホルスト:組曲『惑星』〜『木星』(アドラーによる弦楽オーケストラ編)
キム・スヨン(フルート:1)
ミシェル・ファラー(オーボエ:1)
キム・ユナ(クラリネット:1)
テイラー・スミス(ファゴット:1)
チャールズ・ナイデック(クラリネット:3)
ニューヨーク・クラシカル・プレイヤーズ
キム・ドンミン(コンサート・マスター、指揮)
録音時期:2021年9月10日
録音場所:Oktaven Audio Studio, Mount Vernon, New York, USA
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
世界初録音