風に立つライオン 幻冬舎文庫

さだまさし

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344422971
ISBN 10 : 434442297X
フォーマット
出版社
発行年月
2014年12月
日本
追加情報
:
380p;16

内容詳細

さだまさしが遂にあの「名曲」をモチーフに書き下ろした。80年代の長崎、ケニア、2011年の石巻をつなぐ、壮大な「希望」の物語。感涙長篇!

1987年、熱い志と明るいエネルギーを持つ日本人医師・航一郎は、恋人を長崎に残し、ケニアの病院に向かった。劣悪な環境で奮闘する航一郎の前に、激しい銃創を負った少年兵・ンドゥングが現れる。心を開かないンドゥングだったが、航一郎の熱さ優しさエネルギーを受け、少しずつ変わっていく。そして、遂に医師を志すことを決意するまでにいたる。しかし、その後、航一郎に哀しい運命が訪れ――。2011年3月、医師となったンドゥングは、津波に襲われた石巻を訪れる。そこで出会った避難所明友館のリーダー・木場に航一郎の面影を見る。木場と共に被災者に寄り添うンドゥングは、ある日、かつての自分と同じような目をした少年に出逢い……。ケニアの日本人医師から、かつての少年兵、そして被災地の子供へ。「心」のバトンが繋がった。

【著者紹介】
さだまさし : 1952年長崎市生まれ。72年に「グレープ」を結成、「精霊流し」「無縁坂」などが大ヒットする。76年、グレープを解散後、シングル「線香花火」でソロデビュー。2001年、初小説『精霊流し』がベストセラーになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • yoshida さん

    日本からケニアへ。そしてケニアから日本へ繋がれてゆく想い。ケニアへ赴任した医師・航一郎。平和な日本とのギャップに揺れる彼の価値観。ケニアでの彼の決意と想いは多くの人々へ影響を与える。少年兵であったンドゥングは航一郎の想いに触れ医師となり、東日本大震災の被災地を訪れる。殆どの外国人が日本を去る。危険を省みず被災地救援に訪れたンドゥングは、避難所のリーダーに航一郎と共通する想いを見つける。共通するのは無私の想いの尊さだと思う。戦地でも被災地でも、無私の心で人々の為に動く姿は偉大だ。じわじわと感動を呼ぶ作品。

  • ykmmr (^_^) さん

    実は『多彩』という言葉が似合う、さださん。歌だけではなく、トーク能力もあり、話も面白い。そんな彼が小説を書くとはね。実は、シュバイツァーやマザー・テレサの海外慈善事業に感銘し、自○隊や青年海外○力隊に入ってこういった事をしてみたいと、若い頃考えていた私には目を引く内容。実質、シュバイツァーの影響を受ける所から話がスタート。彼の人柄・真っ直ぐな言葉・決意などが周囲の人物から語られ、恋人を置いて旅立った事も、寂しく・悲しい事ではあるけど、お互いの『人生』を送る事への、1つのきっかけとなる。

  • 昂 ふたたび さん

    悲惨な現場でしっかり自分の足で立とうしている男たち。それを支えている人たちの絆、心のバトンリレーに、目頭が熱くなりました。航一郎の「ガンバレ」は、情けない自分、心が折れそうな自分を励ます言葉。人を思いやり安心させる「ダイジョウブ」に、励まされました。「算数で片付くならリーダー要らないっしょ」木島さんに痺れました。

  • naoっぴ さん

    物語で泣き、歌で泣き、どうしましょうってくらい涙が止まらなかった。思うことが多すぎてとても書ききれないけれど、希望の光がこんこんと湧き出してくるような物語に心が震えた。アフリカの大地で戦傷者の医療活動をする航一郎の志を、彼の患者だった者が受けとり、さらにそれを次の誰かが受けとり…。たとえ志半ばになろうとも、彼に共感した者がその志のバトンを次の人へ繋いでいけば、その思いは自然と広がってゆく。ひとりだと見えないくらい小さくても思いの連鎖は大きな流れとなる。小さな思いの尊さ。素晴らしかった。

  • ふぅわん さん

    【ガンバレー。涙】そう叫びたくなる。叫びたい。誰かにかける言葉として、また自分自身に。その時の状況により、ガンバレと言う言葉が辛く感じる状況のときもあるから伝えるのに躊躇うこともあるけれど。医療に携わる人には読んでほしい。人として医師としての感じ方が変わるかもしれない。いい意味で。志の強さに涙する。フィクション。いつのまにか涙が流れ出してた。読了後は、人に優しくしたくなる。自分にも優しくしてあげたくなる。綺麗にまとめられた作品ね。誰かにバトンを引き継げる人はどれだけいるんだろう。素敵な生き方ね。涙腺崩壊

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