Follie All'italiana Marca: Sonatori De La Gioiosa Marca

イタリア風フォリア／ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーサ・マルカ
「ヴィヴァルディ：自然にちなんだ協奏曲集」（品番8573.80225）、「ヴィヴァルディの時代」（品番8573.80237）など、独自のユニークなプログラミングでヴェネツィア音楽に挑む気鋭のバロック・アンサンブル、ソナトーリが今回取り上げたのは「フォリア」。フォリアとはイベリア半島起源の３拍子系の舞曲で、17世紀以降にはこの舞曲の形式を用いて多くの音楽家たちが変奏曲を競って作曲したことで知られています。パッサカリアやシャコンヌとも関連の深いフォリア、17世紀から18世紀にイタリアで大流行した様子を当時のイタリア音楽の拠点にスポットを当てながら紹介していくという凝りに凝ったプログラムですが、まずはカゼッティの活躍したボローニャからヴィターリのモデナ、コレッリのローマを経て、ヴェネツィアのヴィヴァルディに辿りつくという、まさに耳で愉しむ17世紀イタリア旅行。もちろん、フォリアの持つ爆発的なダイナミズムを余すところなく再現した演奏は、ディアパゾン賞に輝いたソナトーリならではのものです。

ヴィヴァルディ：３声のための室内ソナタ集op.１から第12番＜フォリア＞／コレッリ：12の室内トリオ・ソナタop.2から第12番＜シャコンヌ＞／ファルコニエーリ：カンツォーネ集第１巻から＜フォリオ＞＜パッサカリア＞＜シャコンヌ＞／ストラーチェ：＜さまざまなスタイルによる作曲集＞から（フォリオに基づくパルティータ）／パンドルフィ：＜ソナタあるいはバッラータ、サラバンド＞から（パッサカリア）／カゼッティ：＜大胆なバッラータの潮流＞から（７音に基づくカプリッチョ）／コルベッタ：＜王宮のギター＞から（フォリア）／ヴィターリ：＜パッサメッツォの様々な状況＞op.VIIから（第１パッサカリア）（シャコンヌ）／カルダーラ：室内ソナタ集op.2から＜シャコンヌ＞／レアリ：室内ソナタ集op.1から＜フォリア＞＜録音＞ 2000年6月 ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーサ・マルカ
ジョルジョ・ファーヴァ（ｳﾞｧｲｵﾘﾝ）、ロベルト・ファルコーネ（ｳﾞｧｲｵﾘﾝ）
ワルター・ヴェスティデッロ（ﾁｪﾛ）、ジャンカルロ・ラド（ﾘｭｰﾄ、ｷﾞﾀｰ）
ジャンピエトロ・ロサート（ｵﾙｶﾞﾝ、ﾊｰﾌﾟｼｺｰﾄﾞ、ｽﾋﾟﾈｯﾄ）