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一人のクラシックオールドファン さんのレビュー一覧 

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     2013/04/09

    バレンボイムがCSOを振って収録したブラームス交響曲全集からの単発で1993年録音(バレンボイム51歳の頃)の最後の第4番は演奏タイムとしては@12’44A11’33B6’08C9’43とやや最終楽章が短い印象がありますが気にはなりません。それより全体として私は全四曲交響曲の内一番面白く聴けた演奏でマァいろいろ仕掛けている処が割りとツボに嵌っている様で繰り返して聴く前提を無視すれば素晴らしいランクの演奏にしたいですね。第1楽章比較的しっかりした歩調で進み少し哀切とは別の世界ですが最後の詰めのティンパニーの踊らせも含めクロージングのソフトランデングにも説得性がありました。第2楽章は通常枯淡境地が持て囃されるのですがこれも別世界で輪郭を明確に描き時としてこの楽章に付きまとう冗漫感を排除しています。そして第3楽章も得てして姦しいドタバタ楽章に終えないで時に有効にクレッシェンドを咬ませて単調に陥るのを避けています。最終楽章は出だしコツテリとスタートしますが変奏後半ではスピードアップがなされやはり対照的な最後の〆の微妙な呼吸は捨てがたいですね。時折演奏の意気込みなのか物音らしきものが聞こえますがかえってリアルな出来上がりに寄与している様です。CSOの生々しい情が通った演奏かと思います。本盤収録のもう一曲・・・二重協奏曲(1996年ライブ収録、タイム@16’09A7’39B8’10)はバレンボイム/CSOバックの下にヴァイオリンのパールマンとチェロのヨー・ヨー・マといった大スターの組合せの演奏ですが私は残念ながら未聴でありますのでOKランクに・・・。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/04/08

    HMVレビューにあります様に本盤はユダヤ系のダニエル・バレンボイムがパレスチナの文学者/教育者であるエドワード・サイード(2003年没)と民族の壁を超えて理解し合い、中東で平和共存する未来への夢を託すべく2年をかけて結成したオーケストラ、「ウェスト・イースタン・ディヴァン・オーケストラ(WEDO)」を振って2007年ザルツブルク音楽祭に出演した際のライヴ録音盤であり曲目はシェーンヘルク「管弦楽のための変奏曲」(実タイム21’20)とチャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」(同@19’17A8’30B9’18C10’05)で従来の調性音楽を乗り越えた12音階音楽の厳しい前者と調性音楽の抒情の極みたる後者とある意味対峙・対照的な曲を扱ったところにバレンボイム(当時65歳)の「こだわり」があるようですね。さて、バレンボイムの師フルトヴェングラーが初演したらしい前者はそんなに私は聴いた事はないのですが若いオーケストラ・メンバーの集中的練習成果もあってホットで緊迫感ある素晴らしい演奏となっています。後者も若さが露呈する場面がありますがドラマチックに演奏運びがなされています。第1楽章〜第3楽章は比較的たっぷり時間をかけて逆に最終楽章はやや畳みかけで早いテンポを数箇所かまして「悲愴」の味わい処・焦点を捉えにくい感じが個人的にはした次第です。アラブとイスラエルの若き音楽家たちとバレンボイムのコラボレーションとしてその趣旨に応援しておきましょう。なお、バレンボイム指揮の「悲愴」交響曲には1998年シカゴSOの演奏ライブ盤(タイム@19’29A8’04B8’42C10’14)が別にあるようです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/04/07

    名盤でデータ的なものを再度書き込んでおきますので何かの参考にしていただければ幸いであります。シェリングがヴィンタートゥール・コレギウム・ムジクムOの指揮も兼ねてのバッハV協奏曲はこの演奏シェリング二回目の1965年収録分であります。演奏はシェリング47歳頃の絶頂期、シェリングの造形力がきっちり打ち出された物で分り易く言えば比較的どっしりゆったりした印象を受けました。このアクセスでは私は特に第1番(演奏タイム@4’07A6’45B4’09)に効果的に効いているようです(第1番ではスピーディなハーン演奏より高々1分程度長いだけ)。そして他のレビューの方も書き込んでおられるようにドッペルトコンチェルト(もう一つのV担当のリバールは同楽団のコンサートマスターでソリストとしても高名だった由。同@4’08A6’41B5’29)も聴き物ですが第2番(同@8’20A6’49B3’04)の中間楽章はもう少し先述のアクセスを貫きあのたゆとう強調が欲しくもありました。しかし最高です。なお、シェリングのバッハ・ヴァイオリン協奏曲の他の録音は1951年モノラル録音G.ブイヨン/コンセール・パドルーO伴奏で第1番(同@4’13A7’27B4’23)、第2番(同@8’31A8’00B3’12)と1976年マリナー/ASMF伴奏で第1番(同@4’16A6’28B4’21)、第2番(同@8’25A6’42B3’09)、ドッペルトコンチェルト(同@4’02A6’31B5’13)であります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/04/06

    バレエ組曲「風変わりな店」はディアギレフから作曲依頼を受けたレスピーギがロッシーニの小品集「老いのあやまち」から適した素材のものをレスピーギお得意のオーケストレーションでバレエ音楽として8曲(序曲、タランテラ、マズルカ、コサックダンス、カン・カン、ゆっくりワルツ、夜想曲、ギャロップ)にまとめたもので私などオールドファンはフィードラーとかドラティ指揮のもので聴きかじった事はあるのですがCDになってから先日レビューを入れさせてもらったロペス=コボス/シンシナティSOの1995年演奏に続けて本盤2002年収録のG.ノセダ(当時39歳)/BBCPO演奏を聴きました。元々親しみ深い曲であることもあってその軽快で色彩豊かな運びが素晴らしいと思いました。地中海沿いのおもちゃ店にあったダンス人形が別々ルートで売られて残った人形達が踊りだしたり最後は又戻って来て良かった・良かったというストーリーで夫々副題のついた8曲では緩急いろいろなテンポ、リズミカルにメロディアスに実に分かり易い楽しい音楽で目まぐるしく変転する曲想の展開で最後は大団円のストーリーを「ゲルギエフの弟子」たるノセダはゲルギエフ味とは異なったテイストで実に丁寧・繊細でリリカルな印象の演奏に仕上げております。多分オーケストラがBBCPOというのも寄与しているのでは?・・・このレスピーギのオーケストレーションの魅力を余すことなく描いていると思いました。曲自体比較的切れ目なく進み8曲区分が把握しずらい盤もあるかも知れませんが演奏タイムとしては(6’50+2’51+6’17+4’43+7’02+7’40+4’28+4’42)と他演奏よりは若干ゆっくり落ち着いた感じであると思いました。なお、併録の「魔法の鍋」(トータルタイム25’12)は初めて聴いたのですがレスピーギがロシア民謡等を適当に組み合わせての描写風のオーケストレーションが楽しめます。バッハ「前奏とフーガ」BWV532編曲版(タイム4’00+5’26)は冒頭から堂々たる管弦楽を広大無辺に発揮させ後半ではレスピーギ編曲の個性がフルに展開され単にオルガン・サウンドの再現に止まらず特に低音弦と管の透明感ある捌きはノセダ演奏の特徴でもあるのでしょう。ノセダがイタリアの近代音楽を巡る興味深いリリースを続けていた頃の一つで素晴らしいランクとさせていただきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/04/05

    どちらも最初に出た時大いに話題になった名演奏でもあります。第5番(1974年録音)は何とスポーティな演奏(タイムは@7’17A9’56B5’08C10’49)なのでしょう(演奏本質は異なりますがDGG収録1960年代カラヤン/BPOの「運命・未完成」の運命出だしを聴いた時の感触に似ていました)。当時44歳絶頂期とも言えたカルロスの指揮ぶり自体のお馴染み「カッコ良さ」が念頭にある為ビジュアル面も影響しています。VPOがこのように従来の演奏をチェンジする能力を持ち合わせている事へのちょっとした驚き・・・それはさておき、第5番の小気味よいテンポと清冽なエネルギーは聴きものです。次に第7番(1975,1976年録音)の方は「アレッ?どうしたの?」と問いたくなりタイム的(@13’44A8’12B8’22C8’41)なアッサリさが逆に私には物足らなさに結びつきもう少し含みを持たせて欲しいなぁとも思いました・・・第1楽章は何となく余り差し迫った感じがなく反復演奏で更に私の様な素人に退屈に思わせます。第2楽章はVPOのソフトな当りから段々と輪郭をはっきりさせて行き他演奏では聴けない音も表します。第3楽章を経て最終楽章での後段テンポアップして一応風雲急を告げる如くなのですが今一歩「興奮」につながりませんでした。録音で左右されているのかもしれません。今回音質は更に改善されている思われ素晴らしい全体での演奏盤です。第7番にはCDで他に1982年録音のバイエルンRSOを指揮した演奏(タイム@11’27A8’08B8’21C7’42)もあります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/04/04

    今やその風貌と共にロシア風土を象徴?する存在演奏者となったゲルギエフが46歳の1999年に手兵キーロフ劇場Oを振ってのストラヴィンスキー「春の祭典」(タイム15’36+19’08)は予想・期待を違えず先ずその色彩感とリズムの切れでロシアの原始宗教あるいはアニミズムに沿った野趣と官能の世界をドラマチックに展開しています。手掴みでの感想になりますが、第一部から前述のロシア風土色・・・この曲にマッチ?して低音弦はじめ土臭く表情濃く運び〆付近でのテンポの緩急自在さは凄いですね。第二部に入って更に彼の手腕が発揮され普通の演奏では聞えない音色がヒョイと表に出て聴く側の意表を突きましたしそれはティンパニーの扱い方でも同様でクライマックスでは若干時間をかけて溜めも駆使して充分にその乙女生贄儀式の原始世界を見せつけてくれます。まぁ、正直暑苦しい類いに属する演奏ではあり好みとはずれますが最高ランクとしておきましょう。併録の同年録音であるスクリャービンの交響曲「法悦の詩」(実際は単一楽章の交響詩で演奏タイム20’26)の方も官能と信仰の境地を圧倒的なサウンドで業火のエクスタシーへと昇華してくれます。先の「春の祭典」の興奮を持ち込んでいる様なややオーケストラの粗さが気になったりはしましたがこの曲の代表的な演奏となるでしょう。2015年からマゼール後任でミュンヘンPOの指揮者を勤めますがレパートリーの充実化に向うのでしょうか・・・この野心家は・・・。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/04/03

    本盤は1989年、ギル・シャハム(当時18歳)がシノーポリ(同43歳)/NYPOのバックで弾いたサン=サーンスのV協奏曲第3番(タイム@9’33A9’57B11’25)とパガニーニのV協奏曲第1番(同@19’51A5’26B6’54)でかつてその高いテクニックと流麗な演奏で若いヴァイオリニストを代表した頃の演奏収録であります。私自身はギル・シャハムは小品を弾かせれば抜群の艶やかさも手伝ってそれこそエルマーン再来扱いをした時期はありました。さて、比較的超絶技術が要求されるどちらの曲にもしっかりと図太い感じでVは演奏展開しており時折切れ味と踏み込みもキツイ場面もあり当時の「若さ」を物語った仕上がりでサポートのシノーポリも特に深みを求めずNYPOを思い切りの良さでしっかり対応させた様であります。曲運びは若干ゆったり目でよーく歌っておりちょっと聴き通して見て独特の官能的な「ベッタリさ」がまとわりつくイメージがあり、最近若い演奏家(現在高齢者の若い頃も含めて)の演奏CDの方に傾き勝ちな小生すら戸惑う感触があった事は白状しておきましょう。曲自体の華やかさと演奏テクニックの華やかさに正直マァ私の好みから少し距離を置いてしまっていますが「若い」素晴らしさは間違いないでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/04/02

    後年の小澤征爾/SKO演奏はきれい事の少し鳴り物入りというか美談じみたものがつきまとって確かに彼に仕えるメンバーが一体になった諸盤は聴きものではありますが私は私自身年をとったせいか彼の若い頃のこれから世界に飛び立とうとする熱き情熱に満ち溢れた頃の演奏の方が好きなのであります。シカゴSOを指揮してのストラヴィンスキー「春の祭典」は小澤が33歳の1968年に録ったもの(タイム15’07+17’39)でこの変幻自在・複雑な音の重なり&変拍子の大作を冴えたバトン・テクニックでよく整理された仕上がりとなって更に特筆すべきは彼の本来持っている(と私が勝手に思っている)茶漬け味がこの曲に求められがちな乙女生贄儀式の野生的で原始官能的な雰囲気を軽減している処が評価の分かれ目でしょう。私は小澤/シカゴSOコンビの演奏ではLP時代に「シェエラザード」を聴いて同じ様な印象を持ったのですが何もよくロシア指揮者演奏に出会う様な厚塗りでなくても良いとは思いました。第一部ファゴット曲頭から管のとにかく各音が透明で次のステージに入る辺りの聴き初めには底から突き上げるイメージに乏しいと感じましたが第二部この曲核心部でのバランスあるスピード感は颯爽さと共に聴き処とは思います。この「春の祭典」は小澤の管弦楽曲中心の演奏活動1960〜1980年代での代表的レパートリー曲の一つであり1979年にはボストンSOを振って再録(同15’33+17’26)しております(DVDでも1983年バイエルンRSOとの演奏もある様ですね)。併録の「花火」(同3’35)はオーケストラ切れ味性能試験みたいな感じでした。本盤は高音質も期待されますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/04/01

    後年の小澤征爾/SKO演奏はきれい事の少し鳴り物入りというか美談じみたものがつきまとって確かに彼に仕えるメンバーが一体になった諸盤は聴きものではありますが私は彼の若い頃のこれから世界に飛び立とうとする熱き情熱に満ち溢れた頃の演奏の方が好きなのであります。シカゴSOを指揮してのストラヴィンスキー「春の祭典」は小澤が33歳の1968年に録ったもの(タイム15’07+17’39)でこの変幻自在・複雑な音の重なり&変拍子の大作を冴えたバトン・テクニックでよく整理された仕上がりとなって更に特筆すべきは彼の本来持っている(と私が勝手に思っている)茶漬け味がこの曲に求められがちな乙女生贄儀式の野生的で原始官能的な雰囲気を軽減している処が評価の分かれ目でしょう。私は小澤/シカゴSOコンビの演奏ではLP時代に「シェエラザード」を聴いて同じ様な印象を持ったのですが何もよくロシア指揮者演奏に出会う様な厚塗りでなくても良いとは思いました。第一部ファゴット曲頭から管のとにかく各音が透明で次のステージに入る辺りの聴き初めには底から突き上げるイメージに乏しいと感じましたが第二部この曲核心部でのバランスあるスピード感は颯爽さと共に聴き処とは思います。この「春の祭典」は小澤の管弦楽曲中心の演奏活動1960〜1980年代での代表的レパートリー曲の一つであり1979年にはボストンSOを振って再録(同15’33+17’26)しております(DVDでも1983年バイエルンRSOとの演奏もある様ですね)。併録の「花火」(同3’35)はオーケストラ切れ味性能試験みたいな感じでした。翌年1969年ボストンSO・・・ピアノはティルソン・トーマス・・・と録った「ペトルーシュカ」(同9’26+3’59+6’25+13’16)は聴いておりませんが他のコメントにあります様にやはり「若き小澤の明快で瑞々しい感性」が味わえましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/03/31

    本盤は1999年ティボーデ(当時38歳)とゲルギエフ(同46歳)という一見容貌も演奏も対照的な演奏家の共演・・・オーケストラはロッテルダムPO・・・によるグリーグ・ピアノ協奏曲(タイム@12’32A6’41B10’33)とショパン・ピアノ協奏曲第2番(同@14’27A9’47B8’17)の収録盤であります。グリーグの方は北欧の民族性を反映すべくゲルギエフの若干暑苦しいドラマチックなアプローチにピアノが引き回された感があり第1楽章からねっとり音色もサウンド豊かに線太く進みます。管楽器を引っ張って目立たせる処も特徴的。重戦車の様な最終楽章での劇場型ゲルギエフ節も「空回り」と思われるギリギリな感じであります。ショパンの方はゲルギエフのやや濃い個性的表現は抑制されティボーデの洗練性と技巧が生きた演奏となって第1楽章からショパンの抒情性が巧く引き出されて雷喝のピアノの入りも効果充分と思います。ややダルめの感じの中間楽章も聴きこむとピアノ方は中々繊細でロマンチックな本領発揮かと思いました。最終楽章はゲルギエフの骨太さが少し表に出た印象も無きにしも非ずでしたがそれも一つの演奏で許せる範囲におさまっております。まぁ、いずれにしても両曲とも丁々発止という演奏ではなく今述べた様なコラボレーションとなった演奏であります。当面OKランクから入ります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/03/30

    我々の世代にとって例えばこのバッハ管弦楽組曲が時代考証等研究結果なのか古楽器やら古奏法で尤もらしく軽妙トレンドで演奏されている中でリステンバルト、ミュンヒンガー、レーデル、パイヤール、リヒター等率いるかつての室内管弦楽団による演奏の他に本盤の様なシンフォニー指揮者?によるフルオーケストラの演奏は大変懐かしいヒストリカルというのに止まらず「芸術性感動」といった観点から評価が見直されて欲しいもので既にある皆さんのレビューに大いに肯けるものであります。この管弦楽組曲はクレンペラーが84歳の1969年にNPHOを振って収録されたもの・・・第1番(7曲トータルタイム27’55)、第2番(7曲同25’04)、第3番(5曲同26’20)、第4番(5曲同25’34)・・・で古臭く大層なと片付けるより悠然と各曲一音一音踏みしめる様にじっくりと重厚な演奏に気持が展開します。クレンペラー晩年の特徴的な演奏なのでしょうか・・・身近な言葉で表せば昨今のチャチな演奏と異なり実にスケール大きい音楽に身を委ねられる感じがしました。何れの組曲のスタート序曲も重厚だし、有名な第2番で活躍するフルートは同オーケストラの首席G.モリスがクレンペラーに寄り添った堂々たる演奏が印象的ですね。又第3番の「アリア」もクレンペラーは決して感傷ムーディに取り扱わず厳粛性すら漂わせております。なお、彼には1954年PHOを振ったモノラル録音・・・第1番(トータルタイム23’59)、第2番(同22’48)、第3番(同23’18)、第4番(同21’40)・・・があり更に第3番には1955年NDRSO(同22’49)や1964年BPO(24’13)演奏分が残されている様でこれらのデータからも後年になるほど演奏タイムが長くなっている処に頑ななクレンペラーらしさ・・・風格?がうかがえますね。本盤高音質も楽しめそうですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/03/29

    ワルターのステレオ時代ベートーヴェン交響曲で特に偶数番として有名な演奏であり私もこの演奏を収めた他盤にレビューした者ですが本盤にもデータ中心に書き込みさせていただきます。ワルター/コロムビアSOの田園(ステレオ、タイム@9’52A11’56B5’42C3’42D9’45)は基本的にVPO演奏等からそう懸け離れたものではないと思います。そう、1936年VPO盤(モノラル、同@9’21A12’06B5’27C3’25D8’40)とスタイルは変わっておりませんが最終楽章が一分程度長いコロムビアSOの1958年収録のこの演奏は少し軽やかさとワルター(録音当時82歳)のとろけそうな甘さが加わったようにも感じています。実に丁寧に楽章を進めて行き彼の田園を聴き終わりますと何かホッとした安堵感を自然と抱く次第です。手の内は自明であり全体の演奏アプローチスケールはそう大層なものではなく響きもこのオーケストラの独特な明るさがこの曲への感慨を助長する様です。第4楽章から第5楽章への移ろい、第5楽章の最後の感謝平安のエンディングには他演奏家に更に上手さを発見するのも事実ですが全体として演奏自体については躊躇せず「最高」盤ランクにします。なお、ワルター指揮の田園交響曲には他に1946年フィラデルフィアO(モノラル、同@9’07A11’51B5’10C3’22D9’09)等があり・・・この頃の彼のベートーヴェン全集はオーケストラがNYPOなのが普通なのに田園だけがフィラデルフィアOなのですね・・・。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/03/28

    バレエ組曲「風変わりな店」はディアギレフから作曲依頼を受けたレスピーギがロッシーニの小品集「老いのあやまち」から適した素材のものをレスピーギお得意のオーケストレーションでバレエ音楽として8曲(序曲、タランテラ、マズルカ、コサックダンス、カン・カン、ゆっくりワルツ、夜想曲、ギャロップ)にまとめたもので私などオールドファンはフィードラーとかドラティ指揮のもので聴きかじった事はあるのですがCDになってから久しぶりにレスピーギ演奏には定評ある当時55歳のロペス=コボスが1995年に首席指揮者を務めていたシンシナティSOを振った演奏を聴き元々親しみ深い曲であることもあってその軽快で色彩豊かな運びが素晴らしいと思いました。地中海沿いのおもちゃ店にあったダンス人形が別々ルートで売られて残った人形達が踊りだしたり最後は又戻って来て良かった・良かったというストーリーで夫々副題のついた8曲では緩急いろいろなテンポ、リズミカルにメロディアスに実に分かり易い楽しい音楽で目まぐるしく変転する曲想の展開で最後は大団円のストーリーをスペイン出身のラテン的明るさのある指揮者の下、オーケストラも中々健闘してこのレスピーギのオーケストレーションの魅力を余すことなく描いていると思いました。曲自体比較的切れ目なく進み8曲区分が把握しずらい盤もあるかも知れませんが演奏タイムとしては(6’31+2’49+5’40+4’58+6’19+6’41+3’52+4’46)と他演奏よりは若干速やめではあると思いました。なお、併録のこれもレスピーギ・オーケストレーション(ラフマニノフ原曲)もの「五つの音絵」(タイム8’06+1’54+7’28+3’06+3’29)は聴いておりません。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/03/27

    ワルターの指揮するベートーヴェン交響曲第1番、第2番の録音盤は少ないのですね。本盤は各々二回目ということらしく1959年コロンビアSOを振って録音(ワルター83歳の頃)されたものでこのオーケストラとの共演での録音の特徴なのか若干甘いサウンド・・・一頃の映画のBGMハリウッド的響きが少し気になる方があるかもしれませんが演奏そのものはワルターのきっちり基本が徹底された素敵なものであります。ワルターのベートーヴェンは偶数番が良いとされており私も心あたりがあるのですが奇数番のこの第1番(演奏タイム@7’02A6’38B3’45C6’09)も中々立派な演奏で第1楽章出だしから馥郁たる香りが放たれ各セクションの働きも明確、テンポも心持ち緩やかに触って「溜め」も作ります。第2楽章独特のアクセントが優雅・・・現代の感触からすれば違和感も?・・・この楽章結びは大きく波に乗せ変化球を投げます。きっちりとした後半楽章、特に最終楽章はしなやかさと生命力が溢れ〆のファンファーレ的扱いも効果的です。第2番(同@10’23A14’31B3’50C6’54)は偶数番曲、第1楽章様々なニュアンスを抱えた序奏は少しテンポ速く経過し展開部は活き活きとスケール感も適度にあり特に後段詰めのこの曲の畳み掛けの醍醐味を充分伝えます。〆はゆっくり引っ張って終わります。さて、第2楽章、バランスからすると長い楽章なのですが演奏のテンポ感と強弱感の絶妙さと言うのでしょうか過度な情緒に陥らずその長さを意識させません。やはり活き活きした最終楽章では時に大きく息継ぎしゆり動かしながらフィナーレへ、最後はサッと引き上げます。この両曲得てしてイン・テンポで一様な乾燥的演奏が多いそうなのですがワルターのきっちり基本の情感溢れた湿質的演奏は最高ランクにあげておきたいですね。なお、一回目はNYPOを振って第1番は1947年に(タイム@7’00A6’38B3’33C5’57)、第2番が1952年に(同@9’58A13’11B3’40C6’33)録音が各々されております。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/03/26

    小澤征爾氏(以下敬称略)の半年後の復帰が語られていますが彼はかつて「日本人が西洋音楽の土俵でどこまでやれるのか頑張ってみたい」と言っていた成果としてSKOを指揮しての数々の演奏で記録されたブラームス交響曲第1番の1990年演奏(タイム@13’02A8’16B4’50C16’30)及び2010年演奏(同@13’38A9’03B4’53C16’58拍手抜き)が私の記憶に残っておりこのブラームス交響曲第1番については彼が音楽監督に就任して間もなく演奏録音したボストンSOを指揮したもの(同@12’57A9’45B4’54C16’39)も素敵な演奏かと思います。1977年録音というから彼が42歳とまだ若かった頃だからこそ意識したかどうかは別にして中々進取に富んだ仕上がりになっております。さすが後年のSKO演奏盤の彫りの深さは無いのかも知れませんがそんな事が無いのだからこそ結構印象に残りました・・・全体執拗さは無く小澤のあっさり感は聴いて窺えます。第1楽章はややテンポを早めにスタートし明るく飛び跳ねる感じで進められます・・・中ほどの盛り上がる処も大層ではなく自然な畳み掛けがなされて行きます。続く楽章は比較的じっくりと攻めてVソロも含めて美しいですね・・・落ち着きがアメリカ楽団中ヨーロッパ雰囲気を持ち合わせたボストンSOの美点が生かされている様にも思いました。第3楽章での管も巧いのですが〆の筆の置き方も聴かせます、そしていよいよ最終楽章・・・その出方も特に構えずそれだけに以降の高揚は効果的で圧倒的な音響の中に隠し味の様なティンパニー等の扱いも含めて小澤の当時の意気込みが感じられました。オールド・ファンにとっては人生先輩である小澤の若き頃のエッセンスを吸収出来て最高ランクにさせていただきましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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