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KobaJun さんのレビュー一覧 

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/10/23

    かつて世に出ているブラームスの交響曲全集を全部集めようと思い、かなりの数を収集したが、結局「ブラームスの音楽」を聴くならワルターのこの全集が頂点だった。1番から4番までのすべてが素晴らしく、力強く、そして何よりも音楽にあふれている。オケも後年の映画音楽用演奏者まで入れてしまった(西海岸の)コロンビア交響楽団に比べ、この盤のニューヨーク・フィルは金管は風をいっぱいに孕み、弦は強靭で底響きがする。木管はウィーン・フィルなどに比べれば彫りは深くはなく、曲によってはソロが意外なほど素っ気なく感じる箇所があるが、そのことも過度な表情を作らないことで曲全体の推進力を失わしめない結果につながっていることに気づかされる。特に3番は、この演奏によって曲の真価が初めてわかったような気がしたものだ。今はCDも驚くほど安くなったが、この演奏に値段は付けられないだろう。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/10/14

    この人たちの「テクニック」について云々することは無意味を通り越しています。リー・リトナーがバッキングで見せる絶妙のタイミングのセンス溢れるフレージング、ラリカルが「ルーム335」やクルイダーズの「Spiral」で見せた推進力のあるプレイ、その二人のデュオは往年のファンにとってはまさに「夢」でした。あとは曲にさえ恵まれれば素晴らしいアルバムができるはず、その期待に見事に応えてくれました。時としてラリカルがブルージーな曲のときに見せるモタ付きをリー・リトナーが明らかに「救って」いるし、リー・リトナーの曲作りにみられる「線の細さ」をラリカルが持ち前の推進力でカバーする。まさに理想のデォオであり、完成度においてジョージ・ベンソン&アール・クルーを上回る!と、思います。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/10/14

    本来の趣味がクラシック中心で、ジャズに造詣が深い訳ではありませんが、やはりマイルスはすごい。音の意味をよく知っていて、無意味な音を出してとりあえず空間を埋めていく、ということは一切しないので大好きです。中後期のコルトレーンのように気迫で出す音で空間と時間を埋め尽くしてしまうような演奏は、「一般人」としては音楽として受け入れがたいところがあります。しかし、マイルスのは抜群に「音」のセンスがよく、この点がクラシックファンであれ、ロックファンであれ、その音楽の素晴らしさがたちどころにわかる所以だと思います。それにしても、これで作品が打ち止めだというのは、本当に残念です。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/10/13

    すべて1950年代前半の録音ながら、聴きやすい。演奏者の顔ぶれを見て、フォーレのレクイエムだけが「弱いか?!」と感じるが、フルネやコルボ、クリヴィヌといった人たちの演奏を聴いてしまった今となっては特に男声、女声各パートの不安定さが気になる。しかし、それ以外はクリュイタンスらしい明晰な構成のもと、後年のパリ音楽院管弦楽団のとの演奏と比べて、キビキビとしたテンポの演奏が繰り広げられる。ビゼーの交響曲などは各楽章ともニュアンスの表現に富み、実に楽しめる。この曲はこんなにも表情豊かな曲だったか、と驚くばかり。クリュイタンスが62歳という若さで逝ってしまったことが、今さらながら悔やまれてならない。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/10/13

    ルーセルの交響曲第3番が目的。ミュンシュでは荒々しすぎるし、アンセルメでは骨格が脆弱に過ぎる。この点、クリュイタンス指揮パリ音楽院管弦楽団の演奏は無類に巧いし品格も申し分無い。クリュイタンスはラヴェルもベートーヴェンもワグナーも得意、という希有の才能の持ち主だけに、こうしたフランス近代ものの演奏はずば抜けて巧い。ルーセルの一連の作品は第一次世界大戦前から第二次世界大戦前というヨーロッパ社会の不安、焦燥、いら立ちなどが音楽的に昇華された見事な作品だと思うが、クリュイタンスの指揮はそれを「過ぎず、至らざることなく」見事に表現している。ルーセルならこの一枚、というCD。

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     2010/10/11

    若い頃、つまりロック・ミュージックの現役ファンの頃はプログレ好きとは言っても小遣いに制限があったりして、イエス、EL&P、ピンク・フロイドを追っかけるので精一杯で、ルネッサンスまでは手が回りませんでした。20年も経ってから、まとめて聴いている訳ですが、なかなか良いです、楽しめます。ただ、ピアノが前面に出てくる割にはキース・エマーソンほど巧くはない - つまり強弱のニュアンスに欠けていてやや一本調子、そしてもっと肝心なのはイエスのジョン・アンダーソンやピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズのようなキョーレツなプログレ魂のようなものが感じられない。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/10/11

    ウマい、ものスゴクウマい。どの曲を聴いても「捨て曲」はない。振り返ってみればシカゴ1〜9あたりまでは「捨て曲」もかなり多い?!のが、シカゴのアルバムだったような気もする。そのかわりロバート・ラムの作品と言えど、かつてのような瑞々しさはない。が、こんなに長い間クオリティの高い作品を出し続けたことを賞賛すべき...

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/10/11

    ロック界のOne and Onlyと言えるキーボード・プレーヤーはやはり第一にキース・エマーソンだったな、ということが今さらだけど感じられる。テクニックはもちろん、ダイナミズムにおいてもその表現力はずば抜けている。この作品ではそのキース・エマーソンのキーボードは控えめで、グレッグ・レイクのヴォーカルが前面に。その分星一つカット。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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