トップ > My ページ > emanon さんのレビュー一覧

emanon さんのレビュー一覧 

検索結果:50件中16件から30件まで表示

%%header%%

%%message%%

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/08/20

    手堅い筆致で淡々と群像劇めいたことを描写するのが特徴的である。問題のひとつは、出てくる設定や固有名詞に読者の側がどれだけはやく慣れるかであろう。また、描写があまりにもゆったりしているので(事態は必ずしもゆったりではない)、いささかその展開の遅さにイライラすることもなくはなかった。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/08/20

    発生する事態の重さとそれを描写する文体の軽さに乖離が見られる。狙ってやっているのかはたまた意図せずしてこうなったのかはわからないが、いずれにしても、一方で、前者であればその意図はおそらく「不必要に読者に負荷をかけないようにするため」というものだと思われるが、だとしても命がかかっているような事態でとってつけたように緊迫ムードを漂わせた筆致で展開しても時すでに遅しである。他方で、この著者は設定や状況やトリックのアイデアやキャラの造形に対して比較的力を入れているように思われるから、これはむしろ後者なのではないか?と考えられるが、この点は別に技術の問題なのであって、時間と著者の訓練が強制的に解決する問題であるから、現時点では割り引いて考えるべきことなのかもしれない。なんにせよ、サクッとよめるライトな作品ではある。だからこそ、その分いろいろと薄いのだけれども。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/08/20

    トリックのアイデアと舞台設定とキャラ造形にリソースを割きすぎている感が否めない著者による、動物園を舞台にしたミステリである。動物園業務や実際の動物達の描写についてどれほど精確なのかはわかりかねるが、動物(園)好きにはたまらない一冊なのかもしれない。しかしながら、肝心のストーリーあるいは謎解きについて言えば、振り回される主人公+知識と知能のある頼りになる周囲の人間(達)、という組み合わせで進行し、明かされる謎と明かし方自体もとりたてて目新しさを感じなかった。読者の心に強く訴えかけるようなものもなく、ただ右から左へ流れていくだけであった。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/08/15

    本書はいわゆるファンアイテムであり、作者をひいきにしている読者であれば読んだほうがいい作品である。そう思うことで私はなんとか最後まで読むことが出来た。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/08/15

    軽妙なノリで終始展開されるのであるが、別に本書固有の魅力というほどでもなく、ストーリーについても何度も読み返したくなるようなものとも思われなかった。ただ、サクッとよめるので、とりあえず何か読んで見ようかなというのであれば本書はうってつけであろう。とくに何が得られるというワケでもないが。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/08/15

    私は本シリーズで作者の作品を初めて読んだのであるが、本シリーズを読む限り、作者は、かなりシステマチックに文章を綴っているのではなかろうか?という印象を私は持った。本シリーズは連作ともいうような内容ではあるが、そこはともかく、文章の書き方として、作品のために拵えた設定を字数埋めのために書いているのではなかろうか?と思われるシーンが多々見受けられたからである。もちろんそれらの設定が作品で描きたいテーマないし読者に切に伝えたいことと表裏一体であるのであればいいのだが、この分量的におそらくそうではないだろう、と私はあたりをつけた。で、そのあたりは的中で、設定描写について特に本腰を入れず斜め読みで飛ばして読んでみても、とくに話は私の頭の中では破綻せず、また、本書の最後まで読みきったときにその斜め読みした部分を振り返ってみても、別に不都合はなにひとつ無かったからである。もちろん、こういう読み方は作者の望むところではないかもしれないが、しかし、それでも読めたのが本書であった。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/08/15

    シンギュラリティに挑むという、SFとしてかなり知識と構成力がいるであろうテーマに挑んでおり、その点については、それなりに評価できる。が、肝心のストーリーは特に目を見張るようなものではなかった。ところどころ漫画的といえばいいのかか、娯楽アニメ的といえばいいのか、表紙からも察せられるようなノリのシーンがあったりで、そこのところは読む人を選ぶかもしれない。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/08/15

    それなりに長いのであるが、長いことに私はあまり価値を見出せなかった。設定について長々とご説明してくださっているが、それはあくまでも「こういう状況ですよ」というものではなくそれ以上に「こういう設定作ったんですよ」という、そこまで描く必要あるのか?と思われる箇所も無きにしも非ずと感じられた。また肝心のストーリーについては、とりたててカタルシスも無ければ登場人物内部の目を見張るほどの成長といったものがあるわけでもなく、やはり冒頭に述べたように、長いことに私はあまり価値を見出せなかった。しかしながら、こういう手堅い(?)筆致に価値を見出す人は居るかもしれない。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/08/15

    世界設定がかなり独特であるので、これに読者の側でどう折り合いをつけるかがまず問題として立ちはだかる。私は自分の想像力が追いつかないと判断して、スルーした。ストーリーについては、復讐譚…と思いきや冒険小説のようななんだかどっちを描きたいのかよくわからない内容であったが、起伏らしい起伏はそれなりに機能していたと思われる。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/08/15

    描く対象はや扱うテーマはともかく、文体や描き方で人を選んでしまっているように思われた。好きな人や気にならない人はすんなり入ってくるだろうしサクサク読めるだろう。私はそうではなかった。また扱っている設定については、1作で全部の設定を披露する気はもちろん作者にもないだろうが、少なくとも本書のみを読む限りでは、政治体制ないし統治機構に関する設定周りは作者の手に余ってる(つまり力量が不足している…)のではなかろうかと思われた。こういった点が、次巻以降でどのようになっているかは未確認ではあるが、それに対して、テーマやそれに対する作者なりの姿勢は、それなりに評価できるものであると思われた。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/08/15

    気がついたら本巻で完結してしまっていた。「本巻で完結」と知らずに最後まで読んでいたので、最後はとても驚いた。おそらく、作中で示されたことを手がかりに読者の側で妄想を逞しく広げれば、設定的なことについて作者の考えていたことに、読者の側も思いが至るのかもしれないが、私には無理であった。そういう設定的な話を抜きにして振り返ってみても、色々と消化不良な感は否めなかった。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/08/15

    読んでいてとある別作者の作風がちらちらと脳裏をかすめるくらいには本書は本書独特のオリジナリティを備えてるとはおもえなかった(ただ、もちろんその別作者と最後まで同じ作風ではない)。またストーリーも山場(らしきもの)も、わざわざ本書を読むコストないし手間をかける必要があるのかどうか、と思われてならなかった。もちろん、作者の第一作ということもあるから、こういった点はすべて頭の外にほっぽりだして、次回作に期待をかけるほかはない。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/08/15

    私は本書に高い価値を見出すことは不可能であった。いわゆる「ライトノベル」の草分け的な作者の手によるものであるから、本書の文体やストーリーの運び方や諸々の設定については、作者の初期作品であることや発表した時期の時代性やターゲットとする読者層のことも勘案してこれらを検討の対象外としたとしても、いくらなんでも説明不足描写不足にもほどがあるし、終盤においての重要人物の言動を納得以前に理解することも出来なかった。そうであるから、おそらく、あまり読書体験を踏まえていない時期に本書を読むのであれば、もしくは、論理や描写をすっとばして三文小説風の情緒や雰囲気で訴えかけてくる作風が大好きな読者であれば、あるいは本書はその読者にとっての大事な一冊となるやもしれないが、そうでなく、いろいろ知識も物の考え方も身についた上で本書を読むのであれば、本書は、世に言う読むに耐えない代物ではなかろうかと私には思われた。少なくとも、シリーズ4冊に付き合うほどの価値はないと思われる。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/08/15

    「時間SFはことのほかロマンスと相性がよく傑作秀作が数多く生まれている」という説明に偽りは無く、本書はどの短編をとっても「傑作選」の名に恥じない一冊に仕上がっている。どの短編の出来もかなり質が良く、なかでも私は「台詞指導」が一番のお気に入りとなった。このように、私見ではあるが、読めばきっと読者のお気に入りの一編をみつけられるようなセレクションになっていると思われ、本書は時間SF好きな人にとってはぜひとも手にとっていただきたい本である。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/08/15

    「傑作選」とあるが、2000年から2009年(という区切りでいいのかな?)の間に出たあらゆる短編のうちの「傑作」を収録しているのではなく、「SFマガジン掲載のリアル・フィクションを中心に精選した、全8篇を収録。 」とのことなので、この「リアル・フィクション」なる珍妙な作風(ジャンル?)に虜の人はともかく、そうでない人は、注意が必要な一冊。
    実際に全編を読んでみると、玉石混交もいいところであったが、読める作品もなくはないかな、という印象であった。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

検索結果:50件中16件から30件まで表示