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ベルゲンスキー さんのレビュー一覧 

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/02/08

     「幻想」と聞くだけで触手がのびる時代もある程に多くのレコードやCDを保有しているが、ピアノ演奏版は初めて聴く事となった、が決してキワモノではない演奏、との印象ではある。1楽章から2楽章の緻密な演奏にはオーケストラ演奏では聞かれない隠れたフレーズも際立ち、やや緩やかなテンポとあいまって引き込まれてしまうが、音色に違和感を感じたのは古い特殊な楽器が使われていた為でもあろう。第3楽章の野の風景の木管部分の音色はソロのメロディーはもちろんハーモニーの響きの美しさは4手ならではの妙音に心惹かれる。4楽章のフルオケのダイナミックな行進曲のニュアンスにも期待をしていたが、ピアノデュオの限界はあるものの、編曲の巧妙さとでも言おうか、フルオケでは隠れて聴き逃す音をも際立たせており、5楽章においても同様の事がいえる。殊に鐘の音を不協和音で重ねるアイデアは納得させられた。幻想交響曲ほどポピュラーで一音なりとも聞き逃せない曲の筆頭と言えるだけに、編曲はもちろん連弾では無い2台のデュオによる演奏効果が充分に発揮された結果であろう。好感の一枚であった。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/10/28

     HMV様に早速注文し、届きました。が、、、
     先ず、このディスク購入のきっかけは交響曲第6番田園がステレオで聴けるという期待でありました。ストコの田園といえばアニ映画「ファンタジア」に登場しました。この映画以外にステレオの田園は見当たらず、期待は膨らんでんでおりましたが、期待は大はずれでした。演奏はファンタジアを彷彿させる特有のスタイルで熱気は伝わってはきましたが、録音はアルバム中最悪!会場での隠し録りとも聞こえる録音状態で観客の咳払いは頻繁。しかもマイクに直に接触するようなノイズも多々あり。ま、いえばお隣様の咳払い混じりの客席に座っての鑑賞、と思えば臨場感タップリです。60年代のライブなのでそれなりの覚悟はありましたが、他の5番・7番・8番が秀演名録音であるだけにこの種のアルバムにはありがちな玉石混交というか!残念至極でした。5・7・9はデッカやRCAのセッションのディスクの名演もあり、大した期待はなく、むしろ多少の欠陥は聴き過ごし、楽しめました。ストコの田園交響曲の秀録で聞きたかったです。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 11人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/03/12

     1960年代から70年代にかけて録音されたストコフアウキーFゲイズ4LPシリーズはキングロンドン盤時代から買い続けてきた。名演シェエラザードなどは輸入盤を含めて6枚破壊重ねているストコフスキーファンである。今回のCD23BOXも若干の迷いを経ての購入だが、予想外に充実にBOXで先ずは正解!であった。ストコフスキF4シリーズの全てがコンパクトな化粧箱に収まり、発売当初のLPジャケットのデザインが使用されて懐かしくはあるものの、キングロンドン時代は国内のみのジャケットデザインが施され、私は大好きであった。例えば幻想交響曲の油絵調のダイナミックなイラストで装われ、1812年他はやはり戦場の風景とマエストロの指揮ぶりの装画であったり、と。ストコフスキーファンの心を掴む工夫が沢山見られたことを思い起こすとCDといえどもジャケットデザインのウェイトは大きいと思わせる。肝心の演奏については今更述べる事も無いがマエストロ一流の解釈と遊び心に対する共感は何度聴いても納得ずくの高揚感は褪せ無い。ただ録音形式が特殊なためであろう、初期の録音盤については音像が極端に遊離したり、重低音の混濁は今聞き直すと違和感増大であるが総じて音質は改善されている印象はある。今回久しぶりに聞き直す中でヴィヴァルでディーの「四季」の音色に感慨が蘇えってきた。
    初めて海外で発売され、日本のレコード誌での紹介記事に「まるでマントバーニの如く、、」といった意味の紹介文があった。常々マントバーニを愛する私にとって穏やかならぬ文言で、以来国内発売を心待ちにした事を回想しながら、本来の演奏と違ったムード音楽調の「四季・春」冒頭楽章に聴き入ってしまった。これらの奏法はマエストロが遺したバッハやショパン・ベートーベンなどトランスクリプションシリーズに重なっているもので、その辺りにもストコフスキーを聴く楽しみと大きな充実感が潜んでいよう。

    11人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/12/18

     なんと懐かしいアルバム!。その昔、数少ないストコフスキーのLPを探し歩いた頃、ある大手レコード店で見つけました。勿論輸入盤で、英文は全く読めない乍らもワーグナーやショパンの文字に興味が高まり購入し、初めてショパンの編曲に出会い一層ストコフスキーの音楽の楽しみと魅力に触れた一枚でした。30才代の始め頃でした。演奏と録音の良さは云う迄もありません。何度も聴くうちに盤質も悪化し、2枚目を買ったものでした。あれからCDが発売された形跡は無かったようで。このアルバムを聴く機会は有りません。ワグナーの曲は後に別のレーベルで同曲を聴く事が多く、管楽器が唸る独特の節回しは私にとってワグナーの標準的聴き方となってしまいました。ショパンのピアノ曲のオケ版はマントバーニなどのポップスでも聴かれるものですがストコフスキーの手になると全く違った、品位あるオーケストレーションが新鮮に甦らせていたとの印象は深く、その後ショパンを聴く度に、ストコフスキーの編曲が甦る事もしばしばでした。後にCBSにアンコールピースで聴かれる事もありましたが音質などにも幾らか印象が違うようでした。LP再生が侭ならずレコードボックスに眠ったままの今、カニングスの幻想曲と共にショパンの編曲集は是非聴きたいものです。
     そう、ジャケットも当時の侭なのが泣かせますね。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/10/21

     ストコフスキーの音盤に出会い、数少ないLPを探し歩いた頃から数十年になるが、ストコフスキーのDiskは今も手放せないクラシックの名盤。純粋に音楽を楽しむ音楽ファンに取って異端的存在とは言え、近頃のクラシック演奏会を聞いていると、大差無く優等生的演奏が殆ど。世紀を越えて愛される名曲を真面目に演奏し、聴くのは当然ではあるが、ポップス指揮者の編曲は別として、ストコフスキーほど音楽を楽しむ為の演奏に徹し、世界中にファンを持つ指揮者はあるまい。決して不真面目でない名曲の楽しみ方の貴重な体験のひとつとして私は今も楽しんでいる。ストコフスキーのこのボックスが待たれたのは収録年代を可成り過ぎても国内発売が見送られたものが多かった事である。フィラデルフィア時代の名演に較べて演奏全体に緊張感が乏しいと感ぜられるものも正直認められるが、晩年の枯れた表現、例えばテンポなどの変化も認められこの時期ならではの演奏とも云える。ここで一番のお勧めはアンコールピース集とカルメン組曲それにグールドとの皇帝であろう。またこのボックスの魅力のひとつはオリジナルジャケットを使用している事。若い頃東京・大阪の大手レコード店の多くの輸入盤の中からストコフスキーを見つけ出し買い続けた頃のときめきが一枚一枚に甦らせてくれる。もう一つ、フィラデルフィア時代に初演した作品や編曲した隠れた名演をステレオで再現した事であろう。あのファンタジアで初めてステレオ音源を編み出し、その先駆けを成したストコフスキーにとってステレオで聴ける事こそ真髄ではあるまいか。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/08/20

     名録音と音に聞こえたグーゼンスの幻想、実は今回初めて聞く。所有の幻想は結構溜まっているので躊躇の中で購入。結果はやや幻滅か。演奏に限っての感想をい云えば、1楽章は凡演、2楽章はまずまず、3楽章は遠来の雷鳴でのティンパニーも音だけ大きく響きとしては不満、4楽章に至っては凡演もいいところ。全5楽章の中で4楽章を先ず重視しこの表題音楽を楽しむ小生にとって「何だこりゃ?」である。管楽器も一部の楽器だけが右端で飛び出して聞こえるが、肝心の金管アンサンブルが響いて来ない。これで何処が名録音と云えようか。5楽章の鐘の音は珍しくリアルで好感はある。テンポを変えて行くクライマックスに於ける音の盛り上がりにはやや満足感は得られるが総じて期待はずれではあった。録音に関しても当時としては話題となった35_フィルム録音だが、昔年の感は否めない、音場バランスも時に乱れ打楽器などは篭りがち。名録音の誉れは過去の幻想か?クリュイタンスやマルケヴィッチ果てはミンコフスキーと比較するには酷ではあろうが、録・演ともやや期待はずれである。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/10/24

     堪能!堪能!。ストーキーのシェエラザードのステレオ録音を聴くのは3度目である。ロンドン盤やRCA盤でのストーキのシェエラザードとは全く違ったもので、早めのテンポ乍ら聴かせどころはそれなりにテンポを動かし、キチッと決める。あの10本の指が変幻自在に躍る指揮姿が目に浮ぶ、まさしく快演である。録音にしてもロンドン盤などは何度買い替えても低音の歪みで悩まされたのに比べれば、ライブとは思えぬ高音質にも驚嘆。そもそもセッションでは指揮を人任せにして調整卓の前に座りっきり,という伝説が残る程の名指揮者。音質に拘って残したゴマンの名盤も色褪せる程に聴かせた、と云えば言い過ぎか。実はストーキーはライブの方が余程演奏の迫力を伝えていたのでは、とさえ思ってしまう体験であった。只、ロメジェリについていえば若干荒っぽく聞こえるが、音質も生々しく、聴き応えは充分。最後のカットは従来の音盤並みで仕方はないが、ライブならもしかして、、と期待もしてみたのだが。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/09/24

     久しぶりに視るマゼールの指揮姿。相変わらず堂々たる指揮ぶりではあるが、かっての、ハイテンポでスタイリッシュな後ろ姿はさすがに視られないが、直裁的ながらご高齢なりの、可成り遅いテンポでウィーンフィルを破綻無くまとめ上げ、ファンの期待に応えていたのでは。そもそもマゼールの演奏は、透視的と云うのか、作品を分解し直して組み立てて見せる様な面がある。若い頃の猛烈に早いテンポでの演奏には巧く適合していたのであろうが、今回のアイーダ凱旋マーチなどでは若干間延びを感じてしまうのだが。40数年前、帝王カラヤンの後を追い越さんばかりに世界中を駆け回った当時の俊英マゼールが紡ぎ出す音楽。かのストコフスキーがクラシック音楽の聴き方を変えた様に、全く違う次元ながら、その大胆な演奏スタイルは世界中に多くのファンを獲得して来た。得意のチャイコフスキーやベルリオーズなどの名盤は今も輝きを失わない。円熟と云えばそうなのかも知れないが、少し食い足らぬ思いは残る。
     映像は放送で視られた物と同一で、シェーンブルン宮殿の典雅な夜景はウィーンフィルの音色にフィットし、美しく臨場感に富んではいるが、雨天による画像のノイズ?はなんとかならなかったのだろうか。カメラが雨の中を飛び回り派手な照明の乱舞が透明シートらしき物体に雨粒も拡大乱舞し、まるで水中音楽会そのもの。日本の名カメラマンの手に掛かったらこうはならなかったのでは?と、慚愧に耐えない思いの方が高まってしまう映像であった。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/08/31

     ストコフスキーのステレオ盤と云えば殆どHisオーケストラ・アメリカンOrc.他が多く、任期の最も長かったフィラデルフィアOとの名盤の殆どがモノラルである。音の魔術師として、レコード録音には常に高見に立って音響効果を追求した指揮者。映画ファンタジアを観て以後熱狂的にストコフスキーに憧れ、ステレオ黎明期からの音盤ファンとして、音源の量感に物足らぬ思いを秘め乍ら愛聴して来た。ストコフスキーフィラデルフィアの数少ないステレオ音源でワーグナーのトリスタン・・・他小品は既に出されてはいるが、ブラームス1番は初めと・・。往年のスタジオ録音には演奏と音質に少なからず問題があったただけに60年代のライブ録音に興味はそそられる。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/07/11

     バレンボイム4度目のCDかと?過去のパリ管、ベルリンフィル,シカゴ響を改めて聴き比べてみた。演奏・録音夫々に一長一短有りだがWED盤については幻想ならではの聴かせどころを押さえており先ずは秀演ではあろう。只どういう訳かオケの配置に疑問が残る。弦楽器群の左右が逆転して聞こえる、つまり高音域の弦楽器群全てが右側から聞こえてくるのである。一瞬再生装置の接続をチェックしてしまうが問題はなく、マイク位置のミス?それとも特異な楽器配置であったか?映像が有れば確かめたいところ。3楽章の遠雷や4楽章でのティンバニーはオンマイクで迫力満点である。しかし幻想交響曲の幾つかの聴かせどころの一つ、4楽章の例の金管の咆哮音で比較してもシカゴ盤が個人的には最右翼と云える。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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